宇田川耕一の「天まで昇れ札響通信」

札幌交響楽団の更なる飛翔(昇天ではありません)を願い、ほぼ全てのコンサートをレビュー!

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「札響の森へ」季刊ゴーシュ≪2010春 第21号≫より(敬称略)
――まず、指揮者のお二人に今年度の抱負をお願いします。
 
尾高忠明(音楽監督) 今年1月からNHK交響楽団の正指揮者とオーストラリアのメルボルン交響楽団の首席客演指揮者に就任しました。しかし、札響との契約も5年間延長しましたし、活動の中心はあくまでも札響であることに、何ら変わりはありません。何といっても2011年には創立50周年を控えているので、その足固めをする意味でも、とても大事な一年であると思っています。
 
高関健(正指揮者) 今年はシューマンの生誕200年なので、5月の定期で交響曲第3番「ライン」を取り上げます。昨年はオペラを数多く指揮しましたが、今年はキタラ主催の「フィガロの結婚」のみです。来年は、尾高さんに声をかけていただき、初めて新国立劇場で「夕鶴」を振ります。
 
――日本人作曲家の作品もありますね。
 
高関 5月に柴田南雄さんの「シンフォニア」を指揮します。柴田先生には学生時代に少しだけ、授業で教わったことがあります。この頃作曲された日本人による作品には、独特の魅力があります。
 
尾高 あの頃はみんなパッションが強くありました。作曲家が真っ向から勝負していた時代です。
 
――定期初登場の指揮者・ソリストが多くフレッシュな顔触れになりました。
 
尾高 日系カナダ人のデリック・イノウエさん(10月定期に登場)は、私も少し教えた人ですが、どこか元首席指揮者の秋山和慶さんに似ています。その意味でも札響には相応しいのではないでしょうか。昨年一度札響を指揮してもらったのですが、お客さんや団員からも大好評で、定期公演への抜擢になりました。
 
宮下(札響事業部) ブルガリア出身の指揮者ロッセン・ゲルゴフさんと、トランペットのフランシスコ・フローレスさん(12月定期)は、ともに1981年生まれです。ゲルゴフさんはウィーンで活躍中、フローレスさんは今話題になっているベネズエラの、シモン・ボリバル響のスター・トランペッターです。
 
尾高 スペインで活躍する指揮者のエイドリアン・リーバーさん(11年1月定期)は経験豊富でレパートリーも多彩です。注目の若手ピアニスト、河村尚子さんとのブラームスのピアノ協奏曲第1番は、彼女の良さを引き出そうという狙いの選曲でしょう。
 
――今年は生誕150年、来年は没後100年のマーラー・イヤーですね。
 
尾高 9月に私が交響曲第3番、来年3月には高関さんが交響曲第7番と、あまり演奏されない2曲をあえて取り上げます。
 
高関 第7番は今までに3回指揮しています。そして今年度だけで札響も入れると3回取り上げます。この曲を振りたいという指揮者が少ないのでしょう。でも、本当はとても良い曲なので、ぜひ実演で聴いていただきたいですね。
 
尾高 オーケストラにとっては、実力のバロメーターにもなるので、気合を入れて取り組みます。期待して下さい。
 
 
※当コラムは「季刊ゴーシュ」掲載記事をもとに、筆者自身がリライトしております。オリジナルの著作権は「季刊ゴーシュ編集委員会」にあります。無断転載は固くお断りします。
 

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