宇田川耕一の「天まで昇れ札響通信」

札幌交響楽団の更なる飛翔(昇天ではありません)を願い、ほぼ全てのコンサートをレビュー!

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プレイバック09年⇔17日にPMF札響演奏会がキタラで開催された。正指揮者・高関健の指揮で、クラリネットのペーター・シュミードルとマンフレート・プライス、東京クヮルテットが出演した。

最初はウィーンで活躍したクロンマーの「2つのクラリネットと管弦楽のための協奏曲」という珍しい作品。シュミ―ドルとプライス、名手2人による華やかな掛け合いが主役を務め、札響も上品な響きでソロをバックアップしていた。
 
2曲目はPMFレジデント・コンポーザーのレーラ・アウエルバッハが作曲した、弦楽四重奏と室内オーケストラのための「Fragile Solitudes」の日本初演。公式プログラムの作曲家自身の解説によれば、「人が孤独なときに起こる様々な心模様」を表現したという。東京クヮルテットの演奏が素晴らしい。4人の弦の響きがまるで1つの楽器のように揃っていて、曲想にあった沈潜した深い音色が美しい。高関の指揮する札響も難曲をクリアして実力を十分に発揮していた。

バルトークの「管弦楽のための協奏曲」は、同じ演奏者による07年の定期での名演奏が記憶に新しい。このときは対向配置による演奏で、バイオリンの左右の掛け合いが楽しめたが、今回はアウエルバッハ作品の影響からか、一般的な配置であった。
 
タングルウッドでバーンスタインに指導を受けた曲をメインにしただけに、高関の気合も十分、先月の定期での「カルミナ・ブラーナ」に続く、渾身の名演奏となった。
 
※当コラムは新聞掲載記事をもとに、筆者自身がリライトしております。オリジナルの著作権は写真(筆者撮影)も含め毎日新聞社にあります。無断転載は固くお断りします。

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