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深田晃司監督
(2016年/日本、フランス)
第69回(2016年度)カンヌ国際映画祭 ある視点部門 審査員賞受賞
第41回(2016年度)トロント国際映画祭 特別招待作品 選出
http://blogs.yahoo.co.jp/xfmwj424/37213475.html
2016年10月 8日 日本公開
特に、欧州圏の国際映画祭で、審査員賞を受賞する作品って、
決まって宗教染みた作風が多い気がする
本作は、スタッフ&キャスト共、日本人が作った「日本映画」なんだが、
フランスが一部出資しているせいなのか?鑑賞してみて「日本映画」とは思えなかった
無駄な説明が一切なく、肝心なシーンが曖昧な上、未完成のまま進行していく
観客に色々想像させようと意図的にそうしているようだ
これまでにも、この手の作品はあった
1959年のアラン・レネ監督「24時間の情事」
1961年のアラン・レネ監督「去年マリエンバートで」
1983年の大島渚監督「戦場のメリークリスマス」
1999年の大島渚監督「御法度」
2005年のアン・リー監督「ブロークバック・マウンテン」
2015年のホウ・シャオシェン監督「黒衣の刺客」
しかも、宗教がかった内容だから、西洋人には受け入れやすいときている
序盤、鈴岡家の朝食のシーンにて
夫 利雄(古舘寛治)は、黙々と一人で食べているのに対し、
妻 章江(筒井真理子)と娘 蛍(篠川桃音)は、お祈りをしてから食事し出す
食事中、妻と娘は親しそうに話しているのに、夫とは全く話さない
この時点で、「この夫婦は、再婚で、娘は妻の連れ子なのか?」と、想像が膨らむ
でも前述通り、何の説明もなし
利雄は、自宅と工場を兼用し、金属加工業を営んでいる
そこに、利雄の旧友 八坂草太郎(浅野忠信)が、
ネクタイ無しのカッターシャツと、ズボン姿で、ふらりと現れる
まるで、出所仕立てのように…
そこから、八坂との奇妙な同居生活が始まるのだが、ある日事件が起きる
その事件も、ハッキリとした証拠がなく、ただ八坂が姿を消して居なくなっただけ
信心深い章江は、これを契機に、罪を悔い改める日々を送るようになる
他人に触られたりするのを極端に嫌い、潔癖症に近い症状が見受けられるようになる
特に、自分専用の石鹸で、何度も手洗いする習性に、それが表れてる
まるで、シェークスピアの「マクベス」に登場するマクベス夫人みたい
そして、八坂らしき人物の消息がわかり、家族総出で突き止めようとするのだが…
後は、各自で確かめてみて!
タイトル「淵に立つ」は…
「清水の舞台から飛び降りる」ようなクライマックスシーンからきているのもあるが、
鈴岡家の現状全般を指してるよう…
また、映画祭の出品時の英題は、「HARMONIUM」
作品に登場する「足踏みオルガン」もだが、
「不穏な空気を取り込む」という意味合いもありそう |

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