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「よこがお」

深田晃司監督
(2019年/日本)

第72回(2019年度)ロカルノ映画祭 コンペティション部門 選出
第44回(2019年度)トロント国際映画祭 コンテンポラリー・ワールド・シネマ部門 選出
2019年 7月26日 日本公開

英題は、「A GIRL MISSING (少女失踪)」

2016年の浅野忠信主演「淵に立つ」
日本人映画監督 深田晃司最新作

2つのストーリーが、交錯しながら同時進行で描かれていく構成
①ある美容院に立ち寄ったリサ(筒井真理子)は、
美容師 米田和道(池松壮亮)を指名
その会話から、2人は初対面だとわかる

後日、ゴミ袋を持って、自宅を出た米田和道は、ゴミ集積所で、リサと鉢合わせる
リサも近所に住んでるらしく、高級マンションを指さす
マンション手前で、2人は別れ、米田和道が見えなくなると、リサはUターン
オンボロマンションに入って行く
何も無い殺風景な部屋で、リサは缶ビールを飲みながら、窓辺から外を眺めてる
その向かいには、米田和道が住むマンションがあった

*池松壮亮演じるカリスマ美容師を、主婦がストーカーする話なら、前にもあった
2016年の東陽一監督「だれかの木琴」
どうしても、2作品がダブってしまう

②白川市子(筒井真理子)は、訪問介護ヘルパー
担当しているのは、著名な画家だった大石塔子(大方斐紗子)
その孫にあたる大石基子(市川実和子)は、
現在フリーターらしく、白川市子の影響で、介護士免許取得の為、
行きつけの喫茶店で、白川市子から教わっている

ある日、喫茶店へ、白川市子の甥 鈴木辰男(須藤蓮)が訪ねて来る
昔使ってたテキストを、実家から持ってきてくれたらしい
大きなリュックサックを抱え、これから北海道旅行をする予定
その日は、白川市子、大石基子に加え、
高校生の妹 大石サキ(小川未佑)もいたが、
塾へ行く為、途中で席を立つ
そして、事件が起こる

当初、筒井真理子は、1人2役を演じており、
2つの違う話は、次第に繋がってくるのだと思ってた
が、途中にて、米田和道の恋人が、大石基子だと判明する時点で、
ようやく気付かされた
2つの話は、②が事件前後、①がその後を、同時進行で描いてある

冤罪ながらも、初期対応のまずさから、
ダムに出来た小さな穴みたいに、ドンドン波紋が広がっていく
それに追い討ちをかけるのが、いつものマスゴミ連中
だから、どうしても、「闇営業問題」と重なり、タイムリーな題材と捉えられる
”言論の自由”を名目に、虚実入り乱れて、何でもかんでも垂れ流すマスゴミと、
それを鵜呑みにする世間の目が、ただただ怖い!

「焼肉ドラゴン」

鄭義信監督
(2018年/日本)

第19回(2018年度)全州(チョンジュ)国際映画祭 オープニング作品 選出
(公式サイト) http://eng.jiff.or.kr/
2018年 6月22日 日本公開

在日朝鮮人劇作家 鄭義信(チョン・ウィシン)による
1970年代の在日朝鮮人を描いた人気舞台劇の映画化作品
この半自伝的作品を、自ら監督までした野心作
監督のモデルは、やはり語り部でもある長男 時生(大江晋平)かな

”嫌韓”になって、随分久しいが…
在日朝鮮人を扱った日本映画なんて、本当に久しぶり
2004年の崔洋一監督「血と骨」
2004年の井筒和幸監督「パッチギ!」
2007年の井筒和幸監督「パッチギ! LOVE&PEACE」
2000年代中頃以来ではなかろうか?

手っ取り早くいうと、「ALWAYS 三丁目の夕日」の在日朝鮮人版みたいなもの
現に、創作の段階で、かなり対抗意識を燃やしてるのがわかる
以前にもふれたが…
(DESTINY 鎌倉ものがたり) https://blogs.yahoo.co.jp/xfmwj424/37732861.html
「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ第4作目を、1970年で作ったらどうか?と!
コチラは、それも見越して時代設定を決めたっぽくもなくはないが、
結局これで、4作目は、夢と消えた訳だ

3姉妹を演じたのは、皆訳ありの女優陣
事務所移籍の擦ったもんだで、揉めに揉め、
作品選びなんてできない状況の長女 静花役の真木よう子と、
次女 梨花役の井上真央
活動拠点を、台湾&中国に見出した三女 美花役の桜庭ななみ
役柄的に、一番おいしかったのは、演技力も求められた真木よう子だろう

それに、韓国から招聘してきた俳優陣
父 龍吉役のキム・サンホ
2014年のキム・ソンボ監督「海にかかる霧」
2016年のホン・ジヨン監督「あなた、そこにいてくれますか」
2017年のパク・クァンヒョン監督「操作された都市」
助演賞あげてもいいのでは?

母 英順役のイ・ジョンウン
2013年のヤン・ウソク監督「弁護人」
2016年のナ・ホンジン監督「哭声 コクソン」
もはや、典型的な大阪のおばちゃん

それに、静花の許嫁 尹大樹役のハン・ドンジュ
2015年のチェ・ドンフン監督「暗殺」
哲男(大泉洋)との延々続く”マッコリ?対決”は、別の意味でハラハラさせられた

最後に、歴史的観点を2つ
●両親が、日本へ渡って来た理由は…
朝鮮戦争、それに済州島民への虐殺から逃げ延びてきた為
未見だが…2012年のオ・ミヨル監督「チスル」で描いてるらしい
歴史上、代々同じ人種間で、裏切り&殺し合ってきた事しかないのに、
本当に統一できると思ってるの?
*現在、その済州島に、どういったルート&経緯でかは不明ながら、
イエメンの難民が、大量に押しかけており、島民始め韓国人が迷惑してるらしい
日本へ、在日の扱いに対し、「差別」「不平等」等、
毎度文句ばかりいってる連中がである

●家族の一部が、希望を持って新天地 北朝鮮への移住を決める
この「焼肉ドラゴン」は、ある種前向きなハッピーエンド?を迎えるが…
「どんな末路が待っているか?」は、前述の「血と骨」でも描かれていた通り
決して、ハッピーエンドなんかじゃない!
また同時期に、ソ連も同じ事業を行っていた
1999年のレジス・ヴァルニエ監督「イースト/ウエスト 遥かなる祖国」
「いくら祖国とはいえ、よく信用できるな」という印象しかないけど…

「友罪」

瀬々敬久監督
(2018年/日本)

2018年 5月25日 日本公開

2016年の佐藤浩市主演「64(ロクヨン) 前編」
2016年の佐藤浩市主演「64(ロクヨン) 後編」
2017年の佐藤健主演「8年越しの花嫁 奇跡の実話」
瀬々敬久最新作

日本に限らず、例年どの国でも、
実際にあった事件を題材にした作品が、数多く作られている
史実通りに描こうとすると、その描き方次第で、
関係者から訴訟を起こされる危険性もある為、
あくまでモデルとして描く事により、問題を回避しようとしてる
瀬々敬久作品も、「64(ロクヨン)」2部作がそうだった様に、
今回、この「友罪」も、あの有名な事件をモデルとしている

「もし、あの少年Aが、身近にいたら…」という着想で書かれたと思われる
薬丸岳原作の映画化作品
但し、少年Aこと青柳健太郎と思わしき鈴木秀人(瑛太)と、
職場で知り合い仲良くなった益田純一(生田斗真)の話だけかと思いきや、
その他、同じ町に住む訳あり人物が、多数出てきて、同時進行で描かれていく構成

鈴木秀人と益田純一が出会うのは、何処かの寮制町工場
まるで、少年院や刑務所の斡旋により、
刑期明けの訳あり連中が、ゴロゴロいそうな場所
部屋は個別だが、同居の先輩 清水(奥野瑛太)と内海(飯田芳)は、
見るからに、ツルんで悪さをしそうなクズっぽい
勿論、互いの過去なんて、知る由もない

その他、電話オペレーターをしてる藤沢美代子(夏帆)
元カレ 達也(忍成修吾)から逃げてきたらしく、
偶然通りがかった鈴木の不可解な行動?により、
難を逃れ、親しくなっていく

タクシー運転手の山内修司(佐藤浩市)は、休みの度に、巡礼の様に謝罪行脚へ
但し、遺族側は、全員それを拒否している

少年院で、少年Aの精神鑑定を担当していた白石弥生(富田靖子)は、
仕事熱心で、家庭を顧みなかったのか?娘と疎遠に…

そして、元ジャーナリストだった益田純一も、問題を抱えており、
鈴木秀人の素性に気付き、記事にしようとした事から、その均衡が崩れていく

鑑賞後、「たくっ、マスゴミは!」と、ちょっとヒートアップ気味になりかけた

「ユリゴコロ」

熊澤尚人監督
(2017年/日本)

2017年 9月23日 日本公開

熊澤尚人作品は、これまで”学園もの”ばかり…というかそれ専門のイメージしかない
2010年の多部未華子主演「君に届け」
2017年の芳根京子主演「心が叫びたがってるんだ。」
それが、今回全く違うジャンルに挑戦している
主要キャストに魅かれた訳ではなく、題材に興味を持って、鑑賞してみた

これまでの傾向として、この手のジャンルの作品名は…
1987年のフランチェスコ・ロージ監督「予告された殺人の記録」
1992年のレミー・ベルヴォー監督&アンドレ・ボンゼル監督&ブノワ・ポールブールド監督
「ありふれた事件」
2014年の白石晃士監督「ある優しき殺人者の記録」
だから、ひと昔前なら、本作も「ある殺人者の手記」なんてタイトルにしてただろう
「ユリゴコロ」とは、てっきりヒロインの名がユリで、その”心の機微”を指したものと思ってた
どうやら、”心の拠り所”の別称らしい

山間の避暑地で、レストランを経営する亮介(松坂桃李)は、
末期がんに侵された父の部屋で、1冊のノートを見つける
それは、父が創作して書きあげた小説なのか?ある女性の殺人の記録が記されていた
読み進む内、それが、幼少期に亡くなった母 美紗子(吉高由里子)の独白文だと気付く

亮介の車のナンバーが一瞬映ったりするが、場所の特定はできぬまま
何となく、長野っぽい印象を受けた
エンドロールにて、長野・群馬・栃木の地名が表記されてた

1952年のルネ・クレマン監督「禁じられた遊び」の様に、
発端は、些細な子供のいたずらから
徐々に、エスカレートしていくのだが…
途中から、その目的が、保身へと変わっていく

ヒロイン 美紗子を、3人の女優が演じてるのだが…
幼少時代を演じた子役が、吉高由里子に全然似ていない
どちらかというと、ポニョを唄ってた大橋のぞみに似てる
「将来、美少女になるだろうけども、何故このコ?」と思ったら、
その後、中学時代を演じた清原果耶で、何となくわかった
「あ〜コッチに合わせたんだ」と…
清原果耶は、2017年の大友啓史監督「3月のライオン」2部作で注目された新鋭

おそらく、亮介を演じた松坂桃李の実年齢からして…
両親である美紗子(吉高由里子)と洋介(松山ケンイチ)の時代設定は、
1970〜1980年代と思われる

近年の邦画は、時代考証がデタラメなのが目に付く
戦後間もない時代に、エアコンの室外機があったり…
ベランダに衛星放送のパラボラアンテナが設置されてたり…
その時代に生まれていない監督なら、まだ許せるが、
リアルタイムを体現してるはずの監督が、平気でそれを見過ごすのが許せない
「何て、適当なんだ!」としか思えない
その点、この「ユリゴコロ」は、久々に徹底されていたと思う
夜間シーンを多用し、極力全体像を見せないのも、功を奏したとは思うが、
”小道具”の公衆電話といい、しっかりと拘ってた

そういえば、1999年のサム・メンデス監督「アメリカン・ビューティー」のオマージュあり
女子高生 アンジェラ・ヘインズ(ミーナ・スヴァリ)の肢体が、薔薇で覆われるシーン
今回は、”薔薇”でなく、”(地元の呼び名は、)ひっつきぼう”

🔴

「八重子のハミング」

佐々部清監督
(2016年/日本)

2016年10月29日 日本公開

山口県 下関市出身の映画監督 佐々部清最新作
個人的には、2015年の桐山漣主演「群青色の、とおり道」以来、2年ぶり

近年、全国の市町村、各自治体の支援&協力の下、
地味で小規模ながら、細々と映画製作を続けている
要は、”大林宣彦スタイル”を踏襲したような活動形態
その為、上映劇場も少なく、観る方も一苦労
幸い監督の地元である山口県内の劇場は、
遅れてでも、毎回上映してくれるので、助かっている

ただそれでも、どうしても観逃す事が多々あり
最近、観逃したのは…
2013年の吹石一恵主演「六月燈の三姉妹」
2014年の小市慢太郎主演「ゾウを撫でる」
2016年の高梨臨主演「種まく旅人 夢のつぎ木」

「八重子のハミング」の舞台は、山口県 萩市
今回も、山口県内の劇場で、2016年10月に先行上映があった時点で、
この作品の事は知っていた
全国公開が、翌2017年 5月からだったせいもあり、こうしてようやく鑑賞できた

まだ、専用の介護施設も普及していなかった時代(1990年代)に、
若年性アルツハイマー病を患った妻を介護し続けた夫、その家族、周囲の人々の物語

石崎夫婦を演じた升毅と高橋洋子という、主に1970〜1980年代に活躍した俳優陣と、
佐々部監督の”古びた感性”が相まって、年代物を観てる感覚に陥らせてくれる

そこに、萩市長役の井上順を筆頭としたいつもの佐々部組の常連が顔を出す

デビュー作が、2008年の「三本木農業高校、馬術部 盲目の馬と少女の実話」だった
長淵剛と志穂美悦子の娘 文音は、今回石崎夫婦の娘役で良い味出してた

私の前に座ってた石崎夫婦と同世代の夫婦は、上映中ずっと泣きっ放し
特に、終盤の見せ場”石崎八重子(高橋洋子)の死のシーン”では、
誠吾(升毅)の演技以上の慟哭シーンと同じ位、声を上げて泣いていたっけ

そういえば、気になったのは、冒頭シーン
萩市内を一望できる丘に、石崎夫婦が佇んでいる
2人は、肩を寄せ合っているのだが、カメラはずっと上半身の2人を捉えたまま
誠吾が、深刻そうなただならぬ気配を漂わせている
誠吾が、八重子を伴って、数歩前に進んだ時、
八重子が、急に「♪いい日旅立ち」を口ずさむ
それを聴いた誠吾は、ふっと肩の力が抜け、笑顔になる
そして、「さあ、母さん帰ろうか」と、先ほどとは反対方向へ進んでいく
このシーンは、これで終わるのだが…
その後、また同じ場面が出てきて、何かしら説明でもあるのか?と思ったが、全くないまま
これって、明らかに無理心中しようとしてたよね?

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