〈写真〉やっぱり英語のカバー曲の方が数段カッコいいのはGS共通。
どちらかというと中性的かつ王子様的甘いルックスとイメージでもって、今から見れば、キワモノ的な
コスチュームに身を包み、女子中高生たちを熱狂と興奮、失神の渦に…という向きが多いGSバンドの中
で異色なカラーを持ったのが、こちらダイナマイツ。
一言で言えば、ちっとも『可愛くない』。 甘さもない。 その媚びないルックスと雰囲気から当時は
ゴールデンカップスと並び、男性ファンが多かったというのもうなづける。
まず、Vo.瀬川洋の声の野太さと、黒っぽさ、そしてG.山口富士夫の卓越したギタープレイの生む
野性味がウリ。
G・カップス同様に米軍キャンプ(府中・立川・横田あたり)で鍛えられた腕は確かなもの。
シングルヒットの「トンネル天国」ひとつとっても、ハチャメチャ加減、ファズ全開、ブイブイなBと
いい、そのガレージ感はかなりのものがある。他の甘いGSと比較してみてもかなり異色感漂う。
特にアルバムでは黒っぽさが横溢している。R・ストーンズもファーストアルバムで取り上げた
R・トーマスの”ウォーキング・ザ・ドッグ”、テンプテーションズの”マイ・ガール”、
”マーシー・マーシー・マーシー”などの黒人カヴァーはまさに本領発揮とも言えるノリ。
そんな彼らの不良性がのち、山口富士夫が結成する”村八分”に繋がっていくという伏線が伺えるグルー
ブ感ではある。
「この暑苦しさ、ガレージ感は今の季節のBGMにピッタリかな?」 とフト思い、棚からひっぱり
出し、久しぶりに聴いてみたらこれが実にビンゴ! 「暑い時には熱いお茶」という感じで、熱を熱で
征する勢いで、猛暑の今に汗をかきながら、あえて暑苦しいグループ・サウンズをBGMとして選んでみ
た。ひとりそんな暑気払いも悪くない。 (このセンスちょっと変ですか?)
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