<写真> 泣きのブルース・シオヤ&震えるサックス・梅津和時のフリーセッション
新所沢に「ぽか羅」というちっぽけなネパールカレーの店がある。(正確にはあった)
元登山家でローリングストーンズと酒とジャズと山を愛するおおよそ日本人離れした顔立ちのマスター
(どちらかというと、やっぱりネパール人)が作る独特のオリジナルカレーは地元でも結構な人気を
集め、贔屓にしているファンも多かった。
店の入り口にはネパール・カトマンズの象徴、ボダナート寺院の仏陀の目が描かれ、店内にはシタールや
ヒマラヤの峰の写真、そして壁にはここを訪れた有名ジャズミュージシャンたちが残した、サインの
数々…。
静かに流れるジャズをバックに美味いカレーを食べ、チャイやコーヒーをすすってマスターや親しい常連
たちと語ったあの場所も18年の幕をとうとう下ろした。
昨晩はそんなステキな時間と空間を提供してくれた、ぽか羅を愛する面々が集まり、ささやかなお別れ会
を兼ねたミニライブがご近所のロックバー「ブロックヘッズ」で催されたのだった。
所沢在住のミュージシャンでぽか羅にも常連で訪れていた、梅津和時さんがサックスを持ってはせ参じ、
ソロ生音即興でうねるうねる…。いやはや、真近で観る梅津さんのライブには正直、感涙モノだった。
(それにしてもなんというゼイタク!)
その後は、ストーンズ好きなマスターへのオマージュとして、ストーンズナンバーオンリーのアコーステ
ィックライブへと突入。僕はマスターとインド・ネパール繋がりのよしみで11月29日、ジョージ・ハリ
スン命日にもちなみシタールを即興。酩酊気味だったけど、目を細めてシタールの音に聞き入ってくれ
たマスター、ありがとう。
「ちょっと酒が入った時に、あの音色を聴くのは何とも素晴らしい心地だ。」と、前にも言ってたっけ。
こんなステキな場所が地元からなくなるのは本当に残念ではあるが、これもまた「諸業無常」、
”ALL THINGS MAST PASS” というものなのかもしれない。
山好きなマスター、これからはどこか埼玉の奥に引っ込んだ山にほど近いところで、ひっそりとカレー屋
をやりたいそうな。 また、いつかあのカレーを食べに、マスターに会いに行こう。
長い間、お疲れさま!
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