〈写真〉映像美が何とも素晴らしい。
俗に映画の予告編というものは、その映画のドキドキシーンのみをうまく抽出して観る者にやたらと期待
を抱かせるものだ。
「禁断の」「衝撃の」「大胆な」「極限の性描写…」などというどんな作品にも決まったかのような巧み
な枕詞をスクリーンいっぱいに映し出し観客を焦らしにかかる。今回もご多分に漏れずそんなコトバに
誘われるように足を運んだのが「ラスト コーション 色戒」という作品。
あからさまなベッドシーンの話題のみが先行していた感があったが「これは一体、どうなってしまうんだ
ろう!!」と久々にストーリーにドキドキさせられた作品だった。
舞台は1938年の香港から1942年、日本軍占領下の上海。 日本軍、国民党、共産党、各列強のスパイたち
が暗躍していた時代。女工作員と特務機関の男との危険な逢瀬…。
特に1万人のオーディションから選ばれたという新人女優のタン・ウェイの妖艶かつ大胆な演技には
ストーリー的にも、また彼女の存在感からにしても、「女は怖い」と思わされることしきり。
「悲情城市」「恋する惑星」「インファナル・アフェア」とビッグネームになったトニー・レオンは
やはり「目で演じる役者」と再認識させられた。今回も彼の眼力が凄い。
熱血愛国青年役を演じるは「今、中華圏で一番イイ男」と言われているワン・リーホン。
どうりで女性客の姿が目立った訳だ。
ラストまで期待を持たせて「!?」な結末に…。あれは愛だったのか?
(ちょっと日本人的にはツライ、政治的な匂いも…。あくまで映画作品ということで観ればマル)
●ラスト コーション 色|戒
http://www.wisepolicy.com/lust_caution/
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