<写真>明日、2008年8月31日でもって閉店。もうこの扉を開けることもなくなってしまうのか…?
始めてあの店に行った時に憶えているのはアニマルズの「朝日のあたる家」が流れていたこと。
2回目に行った時にはローリングストーンズの「19回目の神経衰弱」が流れていたこと。それとスプリン
グの全くきかないボロのソファーにレコードがギッシリ詰まったレコード棚。あの店に行くようになって
から、かれこれ20年の月日が経っていた。
JR中央線・国分寺駅北口から徒歩約5、6分のところにある「ほら貝」というロックバー。
この店を始めて知ったのは10代の頃、愛読していた「宝島」に中央線沿線を特集する記事が載っていたこ
とがきっかけだった。国分寺という街は、60年代アメリカ西海岸のムーブメントから派生した新しい生き
方を模索する若者たちが最初にコミューンを作った所。その彼らが集う場所がここ「ほら貝」といロック
バーだった。(場所はその当時とは移転している)
当時、近くにあった府中、立川の米軍基地の中からもたらされる新しい潮流、新しい音楽がこの店には
溢れており、「ジャニス・ジョップリンを日本で始めてかけた店」、「日本で初のロックバー」という
ことでも知られている。諏訪の瀬島や奄美の島に移住する人や、インドへ旅立つ人たちの「寄港地」でも
あった。
メニューは和物中心、金額は抑え目、かける音楽は広く、ロックからジャズ、ブルース、フォーク、第三
世界の民族音楽までと、何とも酒と箸がゆったりと進むセレクト。
あの心地よい空間が8月いっぱいで閉店するという噂を聞き、先日、仕事帰りにフラリと訪れてみた。
10代の時、始めてきた時に座ったスプリングの壊れたソファーに腰掛け、お気に入りだった、ほら貝特製
スパゲティを食べ納め。
良い音楽と旨い肴、出会いと空間、それに寡黙ながら、いつもビシッと辛口なコメントをよこすマスター
に最後に感謝!
●国分寺についての以前の記事→ http://blogs.yahoo.co.jp/xiexie_okada/19653645.html
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