〈写真〉誰にもきっとあった、あんな頃が。無邪気で若くて、みずみずしかった蒼い時が…。
今、話題になっている台湾映画「九月に降る風」を観てきた。
台湾の新竹の高校に通う、7人の男子高校生たちを描く青春群像。
学校の屋上に集まっては弁当を食べたり、タバコを吸ったり、野球の観戦に夢中になったり、深夜の学校
のプールに忍び込んでは全裸で飛び込んだり…。そんな笑い、ふざけ、語らった時が永遠に続くかのよう
に思い、信じて疑わなかった彼ら。しかし、意外にもそれは壊れやすく脆かった…。
林書宇監督(トム・リン)の高校時代の実体験が8割というから、まさしく半自叙伝的ストーリー。
「誰にもこれと似たような時代、似たような経験あったよね…」と思えるような話。だからこそ、胸に
深くジンと突き刺さる。特に同性として共感したのは、作品中で描かれている、あの年齢の時期の男子
特有の独特の友情について。この世界についてはなかなか、この歳になったとしても(アラフォー
です)、うまく言い表すことができない。(特に異性には理解しづらいかと思う)
映画を観ていて、前半部はちょっとした気恥ずかしさも覚えたほどの青春ストーリー。自分のあの頃と、
どうしても重ね合わせてしまったからかもしれない、ほろ苦い…でも、映画を観終わった後の新宿の
街の九月の風は何故かとても爽やかだった。
追記;20年ほど前、高校の卒業式当日に教師とケンカして僕と一緒に卒業式を「ボイコット」したK君は
今も元気だろうか−。
●「九月に降る風」(原題:九降風)2008年/台湾・香港 監督・脚本/トム・リン 北京語
http://www.9wind.jp
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