〈写真〉パステルカラーの古い狭い路地を抜けて… マカオ・コロアン島
マカオといえば、観光スポットが集中する半島部分がとりわけ賑やかだが、そこからバスに揺られて40、
50分、大橋を越え、島へと渡るとまた違った時間が流れている場所へと行きつく。
時代から取り残されたようにひっそりと佇む、コロアン島のコロアン村(路環)は古いポルトガル時代の
建物がそこかしこに残り、主な見どころと言えば、ザビエル天主堂というフランシスコ・ザビエルの遺体
が一時、安置されていたという教会くらい。あとは古ぼけた路地を散策するのみといった感じの静かな
場所なのであるが、このひっそり、うらびれた感が何とも旅愁を誘う。
何がしかの本でこの土地を知り、マカオに行ったらここへは是非、と思い、香港から到着したジェット
フォイルのターミナル前から出ている路線バスに乗り、そこへと直行した。炎天下、バスを乗り継ぎ、
ようやくたどり着いた場所はやっぱり想像していた通りだった。もしかしたら、「マカオ」と聞いて思い
浮かべるイメージの場所とはこんな所だったかもしれない。観光客はまばらで、狭い路地には車も入れな
い。ここにはコンビニも無ければカジノもない。小さな入り江のような海の対岸は中国・珠海。本当に手
が届きそうな距離である。
マカオと言えば、ここ数年、有名になったエッグタルトを頬張り、しばし辺りを探索。回りはサクサク、
中はトロリの焼きたてタルトは実に極上の味だった!
(この洋菓子店には日本に伝わったカステラの原型のようなポルトガル風の菓子パンもあった)
「マカオのお勧めは?」と帰国後、友人数名に訊かれたが、「コロアン村とエッグタルト」と自信を持っ
て答えたい。交通は不便だが、だからこそ、残された良さというものがある、と言えるかもしれない。
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