明日の日記

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映画感

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映画館に行っての映画感。観た作品についての「映画感」をザックバランに語ります。やっぱり、映画ってイイですね〜。
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たそがれる

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<写真>サントラもアーシーかつチルアウト感タップリ。 


そんなに疲れた訳でもないのに、「疲れた-」が口癖のこの頃、超多忙な日々に更新もおろそかに…。

(怠けていただけ?) そんな日々のフトした谷間の休日に観た映画「めがね」は「ここではないどこ

か」へ、しばしの間、僕を連れ出してくれた。 前作「かもめ食堂」のホロホロと心地よい感じが沁みた

だけに、今回の最新作も結構、期待して観た。荻上直子監督作、キャストも小林聡美を中心に、カメラ

アングルなども、なんとなく「かもめ食堂の続編的雰囲気」も漂う。(それでイイと思う)


都会で仕事に疲れきったある女性(小林聡美)が、「携帯の電波も届かない、どこか遠くへ…」とひと

り、フラリと南の島へ降り立つ−。 前作同様、それほどストーリーをムリに意識しなくても心地よく

楽しめる。島の空気、湿度、色彩感、会話の間など、リクツではない深い部分でほっこり、じんわりな

作品。大事なのはこの映画を観る人がその世界に「たそがれる」ということ。


旅先で出会う人たちとのアノニマス(匿名性)な会話と空気感に、旅先で感じたある種の懐かしさを

憶えた。やっぱり旅はいいな。 たまには、たそがれてみよう。。。

シクロ

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<写真> 「おしゃれ」ではないベトナム。 


「青いパパイヤの香り」「シクロ」「夏至」などの作品で知られる、ベトナム系フランス人監督、

トラン・アン・ユンの作品が好きだ。 洗練された映像美、際立った自然音の粒立ち、選曲のセンスの

素晴らしさなどは、フランス目線で見た「オリエンタル・ベトナム」な雰囲気タップリで、10年ほど前の

ちょっとしたベトナムブームの火付け役でもあったように思う。何しろ「おしゃれ」なのだ。

一昔前ベトナムという国に対するイメージはといえばイコール「ベトナム戦争」だったと思う。

ボートピープル、難民、ナパーム弾、ベトコン、枯葉作戦とか…、あの国に対するそれは多分にきな臭い

匂いのものばかりだった。そんなステレオタイプなイメージを見事、払拭してくれたのが、トラン・

アン・ユン監督の一連の作品。


監督は旧南ベトナムのメコンデルタ地帯、ミトーの生まれ。12歳の時、着の身着のままフランスに家族と

共に亡命し、パリで育つ。そんな監督の生い立ちから、生まれ故郷の祖国をちょっとしたエスプリを加え

描くことによって、欧米諸国、日本でも大きな支持を得たのだった。

特に「青いパパイヤの香り」「夏至」は日本でも結構、ヒットした。映像美などが若い女性たちにも受け

たらしい。選曲にヴェルベット・アンダーグラウンドやルー・リード、レディオ・ヘッドを持ってくるあ

たりもニクい。


この2作品も確かに素晴らしいのだが、個人的には95年のベネチア国際映画祭でもグランプリを受賞した

「シクロ」にかなりヤラレた。 純真な美しさと黒いもの、その両方の相反するものが嫌がおうにも

一対に共存する、この人間娑婆世界のヒキコモゴモ…と言ったらよいか−。 

結構、キワどく、内容的に迫り来るものがあるのだが、この作品で一番胸に来たシーンは他愛もない一節

だった。夕暮れどきのサイゴンの街の一角、食堂の裸電球の下、一心にテーブルで勉強する子供、思わず

居眠りする子、横切る野良猫たちと、その店の前で杖をついた流しの男が唄う何とも切ない唄−など、

おそらく、ベトナムの街で今もどこにでもあるであろう普通の日常的な風景に違いない。

そのシ−ンだけでも観て良かったと思った。 


※映像だけなくサントラ盤もかなりお勧め!

恋しくて

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その映画監督の作品が好きでその都度、最新作を楽しみにしている−

映画好きの輩なら、そんな監督のひとりやふたりはきっといるハズ。僕にとっては中江祐司監督がまさに

その内のひとり。


今から15年ほど前、監督第一作目の『パイナップル ツアーズ』(92’)を観た時は、独特の笑いの

ツボ、個性豊かなキャスト、オキナワンリズム(オキナワンチルダイ)に本当にやられたものだった。

日本映画のはずなのに日本語字幕付き− そんな映画を観たのも初めてだったし、正直に言えば衝撃で

さえあった。それ以降、『ナビィの恋』(99’) 『ホテル・ハイビスカス』(03’) 『白百合クラブ

東京へ行く』(03’)と中江監督作品は欠かさず観てきている。

自分にとっての沖縄ムーブメントはこの『パイナップル・ツアーズ』によって焚き付けられた感がある。


そして、昨日は心待ちにしていた最新作『恋しくて』を鑑賞。

ストーリーの原案は石垣島出身の”BEGIN”の高校時代の話がベースになっている。

ボーカルの比嘉栄昇さんが以前、ゲスト出演したラジオ番組で「高校時代はセックス・ピストルズから

ディープ・パープル、RCサクセションのコピーまでゴッタ煮状態でやっていた。」と言っていたのを

聞き、今のイメージとのギャップに驚いたのだが、映画を観て納得。その通り(笑)。

ストーリーは石垣島の高校生たちの「バンド青春物語」と一言で言えば良いか−、唄あり、笑いあり、

踊りあり、ホロリとさせる場面ありと盛りだくさん。

中江作品の尊敬に値するところは毎作品に主人公、他メインのキャストに全くの素人を起用しているこ

とだ。今回も高校生役には3500人もの地元高校生をオーディションしたという。絶対にプロの役者では

出せないであろう、その風土で育った者の持つ血の濃さというのか・・・「ダシの味」とも言うべきものが

ハッキリとその人間から出てきているから凄い。

また毎回、細かいところでの「沖縄風俗紹介」的な描写も内地の人間からすれば興味そそられること

しきり。


中江監督の独特の視点−

いつも気になっていたのだが、監督自身は京都出身で琉球大学進学の為、沖縄へ、そのまま沖縄に居つ

き・・・という典型的な「シマーナイチャー」(注)というから、ナルホドだ。

オキナワンリズムの微妙なボケと突っ込み、地元の人間であれば、あたりまえ過ぎて見過ごしてしまう

ような内地とは全く異なる日常の生活習慣− などが見事に描写されているのはやはり「内地の人間の

視点で作った沖縄映画」ならでは、だと思う。

挿入されている音楽の選曲、演奏者のマニアックなキャスティングにも毎回、唸らされる。

今作品では何と言っても”この素晴らしき世界 WHAT A WONDERFUL WORLD”が

白眉だった。


きっと、この作品を観た人は不器用にも青臭く成長していく彼らの姿と、どこかで自分の十代の頃と

ダブらせて、いろいろと反芻してしまうに違いない。


注)シマーナイチャー
  沖縄に旅行、あるいは進学の目的の為に来たのだが、すっかり惚れ込んでしまい、そのまま移住し
  居着いてしまう内地出身の人のこと。


●映画 『恋しくて』 公式サイト 
 http://koishikute2007.jp/

 

初恋に胸ときめく

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〈写真〉初恋地獄編・サントラ盤 寺山ワールド全開。 お得意の路上フィールド録音もキてます。
    

昔、10、20代くらいに観た映画を近所のレンタルビデオ店でビデオやらDVDを借りて再び見直すのが

最近の楽しみになっている。あの頃はよく理解できなかったストーリーや場面場面の細かい部分が今、

この歳になって観てみると「なるほど−」と深く胸に染入ってくるから不思議というか、歳をそれだけ

重ねたということかもしれないが。


その中でとても「胸キュン」だったのがこの作品、寺山修司作品「初恋地獄編」1968年作。

童貞でオクテの青年とちょっとオマセ(死語)で生きることに逞しいひとりの少女との恋物語り。

何だか観ている方が照れてしまうような初々しさやドキドキ感に久々「萌え〜」なのであった。

(スミマセン)

初恋、性の目覚め、蒼いとき・・・ ああ青春は遠くになりにけり。


寺山世界独特のちょっとオドロオドロしい演出も、改めて観ると悪くない。昔、映画館で観た時は、何だ

か倒錯したドギツイ性的なシーンばかりが印象に残っており、ちょっと観ていて苦しかったのだが、

これが今観ると非常にシュールリアリズム的で映像的にスバラシイと思えるのだ。(そういう映像にすっ

かり免疫ができたということでしょうか)

全編、白黒で撮られているが、ストーリーの中で、ほんの一部だけ8ミリの自主制作映画を上映する

というシーンがあり、そこだけがカラーになる。そして映画はまた白黒世界に。この細かい描写など

思わず「フム」と唸ってしまう。ストーリー後半部分の不条理さを匂わす結末展開もヌーベル・バーグ

的だ。(あまり書くとネタばれになりますからやめておきます。)
 

都電の走る、今から38年前の東京の街の風景も新鮮。 

久々に胸ときめきたいあなたにオススメ、かな?(ちょっと刹なくて恥ずかしいけど)

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〈写真〉変にキバリのない素のありのままが、かえって人間臭かった嵐の二ノ宮くん。
    多分、こういう人もあの狂った組織の中にいたハズ・・・。


年末、実家の大掃除をしていたところ母がおもむろに、亡くなった祖母の箪笥の引出しから、「こんなも

のが出てきたよ。」と言って、一枚のセピア色に変色した写真を見せてくれた。それは出征する前に撮っ

たらしい、軍服を着た祖父の若かりし頃の写真だった。木造の家の軒先で兵隊の格好をして直立不動で立

つその姿は何とも凛々しい。が、少しだけ不気味というか、ドキッとさせられたのは確か。

その祖父は中国大陸、南洋、そして最後は沖縄と転戦し、飢えとマラリアに襲われ、息絶え絶えのところ

を米軍の捕虜になり、どうにか生きて帰還したという。(昭28に他界)


正月元旦に観た映画、「硫黄島からの手紙」はまさしく祖父が実際に経験したであろう、戦場の地獄絵図

が生々しく描かれていた。この映画を観て何度も頭によぎったのは「仮にもし、俺がその場にいた

ら・・・」ということだった。愛する身重の妻やまだ見ぬ子供を残し、徴兵され戦地に借り出された二ノ宮

演じる西郷のつぶやき。「全く、何でオレ、こんなところに居るんだろう?もしかして自分で墓穴掘って

るのかなぁ?」 もしかしたら、本当は実は多くの兵士が「何でこんなところで、こんな無残な死に方を

しなきゃいけないんだ? 一体、何のために戦っているんだ?」と思って散っていったに違いない。

勿論、そんなことは一言も口には出さずに−。

人間のギリギリの断末魔の世界が展開されるシーンに何度も胸が苦しくなるのをおぼえた。


この映画、できれば中国や韓国の人たちに観て欲しいと思った。

日本軍が圧倒的な米軍の火器の前にやられる場面などではもしかしたら、拍手が沸くかもしれない。

でも、往来のイメージの日本軍という大きな組織の塊ではなく、この映画に描かれているもっともっと

ミクロな一人の「一人間」というもの見てもらえたら− と思う。


祖父たちの世代の悲劇を今後の「わだつみ」にしなければ、と正月早々、胸に刻んだのだった。

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