〈写真)日本庭園を眺めながらのゆったりとした朝食は格別。鶯の声もどこかで…。
京都のゲストハウス 鹿麓 「席」
3月後半の春うららかなある日、桜の開花予想に人のこころも浮き足立つ頃、京都の東山の哲学の道に
程近いゲストハウスでの朝のこと−。
その場所は哲学の道から一つ山側に入ったところで、大きな通りから離れ、自動車の音すら聞こえない。
すぐ脇には東山の杜が近くに迫り、何とも静謐な感じが漂う。宿の建物は数奇屋造り風で目の前は見事な
日本庭園。宿泊客はそこでチェックインと朝食を取ることになっている。そこの広間でお膳に朝食をとっ
ているとどこからともなく鶯のさえずりが−。
「ホーホケキョ、ホーホケキョ…」しばし、その声に聞き入り思わず深呼吸。
「あぁ、なんて平和で優雅な朝食なんだ…」なんて思いながら。
そこへ白人客の二人連れが現れ、彼らも朝食をとり始めた。スペイン語を話しているところをみるとスペ
インか中南米からかな?などと思いつつ,挨拶がてら軽く話し掛けてみた。(英語で)
「どちらからいらしたんですか?」「日本へは旅行で?」「京都はどこを見ましたか?」などと、とっか
かりの会話から、彼らがベネゼエラから旅行で来ていることが分った。と、そんな会話を交わしていると
きに先の鶯の「ホーホケキョ」の鳴き声が。
僕:「ほら、今の鳥の声、聞こえましたか? あれは日本ではウグイスというんです。ベネゼエラにもい
ますか?」
ベ人:「いえ、いません」
僕:「日本人はこの鳥の鳴き声を聞くと、平和とか幸福感とか、春の訪れを心で感じるんですよ。
あなたたちもそう感じますか?」
ベ人:「へー、そうなんですか、う〜ん、別に…」
ベネゼエラには鶯はいないというので、この質問はかなり珍問だったかもしれない。あるいは、僕の拙い
英語がうまく通じていなかったからかもしれない。(反省) いかんせん、「ホーホケキョ」の鳥の声を
聞いて、心が躍るのは日本人だけということなのだろうか?
我々日本人にしか通じない「日本人的情緒」なのか? 他の外国人にも訊いてみたいと思った京都での
朝の出来事。
●ゲストハウス 鹿麓 Roku Roku
京都市左京区鹿ヶ谷寺ノ前町61 http://www.6969.me.uk
※朝食は別途有料。見どころの多い左京区に位置しておりレンタサイクル無料もポイント高い!
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