明日の日記

後ろから前から歓迎光臨!全開偏狭一人世界 百家争鳴!

上海雑想録

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2006年2月後半、5泊6日で上海に行って来ました。初の中国への旅から17年。今の中国そして上海に独り思うつぶやき・・・。
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アールデコに溺れる

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〈写真〉新城飯店の入口、ロビー天井の照明。まさにア−ルデコ。新城飯店は戦前はメトロポールホテル
    と呼ばれ当時の上海でもモダンな様式のホテルだった。 
    外灘のこのあたりはアールデコやゴシック、コロニアル建築の宝庫。

ニューヨークにある有名なエンパイヤ−・ステイトビルは1930年代に建てられたアールデコ建築の

代表格として知られている。スカイスクレイパー(摩天楼)と呼ばれる高層建築ビル群がニューヨークに

花を咲かせたのは20〜30年代、発祥はパリだったと言われている。

20、30年代といえば、欧米列強の英・仏・米などが上海に進出して最も興隆を極めていた時代である。

彼らが自らの権威、威信を示す為に、こぞって建て、今も現存するのが上海のアールデコ西洋建築群で

ある。天高くそびえるビルの尖塔や鷲が羽を広げたような扇型のホテル、建物内部の照明、ガラス窓に

その意匠が多くちりばめられている。

また、その時代の建築の特色を活かし、古い洋館がデザインレストランやカフェに改装されている様も

実にお見事。


アールデコとは第一次と第二次大戦を挟んだ、世界的にはつかの間の安定期が訪れていた時代の産物で

ある。楽観的かつ建設的な未来への志向と期待感が、あの幾何学模様の宇宙を生んだといっても過言では

ないだろう。

上海アールデコが今も華やかな精彩を放ち、さらにその輝きを増しているのは、今の上海と中国の勢いを

そのまま、体現しているものだと思えてならない。

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〈写真〉1、これから田舎へ帰省? それにしても凄い荷物! 上海駅待合室
    2、駅の売店の雰囲気、商品の陳列は昔のまま。 上海駅
    3、新型2階建て車両 キレイすぎる・・・。

上海から列車で約1時間、郊外の蘇州へ日帰りで足を伸ばしてみた。

蘇州を起点に水郷の小さな街をめぐるのが目的だ。行き当たりで上海駅のチケット売り場で当日券を

購入。この路線は本数が沢山あるので、当日でもすぐに買えるとは聞いていたが、あまりに簡単に買えて

しまったのには少し拍子抜け。ほとんど並ぶこともなく、端末オンラインでチケットがスンナリと買え

たのだ。 そんなごくフツーのことにも、ひと昔の中国の駅を知る僕としては、いちいちことあるごとに

感嘆してしまう。

蘇州までは硬座15元(約217円)。硬座とは読んで字のごとく、硬い座席。日本でいう鈍行の普通席。

切符の列車番号と電光掲示板の表示を見て、待合室へ。(日本人は漢字の案内が一目瞭然!)

ただ広い待合室には長い長いベンチがあり、そこにこれから農村へ帰るであろう人々がトランプなどして

列車を待っている。かつて、こういう待合室ではスイカやひまわりの種を食べ、そのカスやらを口から

ペッペと吐き出し、そこら中ゴミだらけでなんとも、すえたような匂いが立ち込めていたが、やはりここ

にも「文明精神運動」(つまり文明国として外国人に恥ずかしくないようにキレイに清潔にしましょう、

という運動)が及んでいるのか、そういう姿も、そんな匂いも全く感じられなかった。

そうこうしているうちにようやく、列車に乗り込む時間に。 


改札を受け、ホームへ降りてみるとそこには、まだ真新しいミントグリーンの2階建て新型車両が停車し

ていた。これにもまた度肝! あの、濃緑に黄色いラインの旧ソ連製のあの無骨なボディーを思い浮かべ

ていた僕はこのキレイな「貴婦人」に面食らったのである。また、列車に乗り込んでまた仰天!

一瞬、間違えて軟座(グリーン車)に乗ってしまったのかと思ったが、間違いなくそこは硬座車であっ

た。キョロキョロ見回しつつ、とりあえず座席へ。シート間隔はやはり決して広くはないので、硬座なの

だが、椅子のクッションやカバーが旧型車両とはケタ違いにレベルアップしている。

昔は割れるようなスピーカーから何とも激しくけたたましかった、車内アナウンスもどことなく今は

ソフトである。その車内の雰囲気は、しいて言えば、湘南新宿ラインのグリーン車に似ていた。


「そういえば昔は・・・」

窓の外を移り行く江南の田園風景を眺めながら、かつてこの国を人民に揉みくちゃにされながら旅した

20歳の頃の自分を思い出していた。

中国の匂い

〈写真〉ジャスミンのほのか香り漂うプートン空港。

それぞれの国の玄関口である空港には、外国人だけにしか分からないその国独特の匂いがあるという。


聞いたところでは、我が日本の成田空港は醤油の匂いがするそうである。 

僕の実感では、タイの空港ではタイ米を炊く匂いがした。その訳は空港内の食堂から香ってきたもの

だった。バリのデンパサール空港はタバコのガラムの甘い強烈な匂いがした。それは、空港ターミナル

の外で客待ちするタクシーの運ちゃんたちが、ガラムを吹かしていたからだった。

ロンドンのヒースロー空港はインドの空港と同じ匂いがした。それは在英インド人が沢山出迎えに来てい

たからか、それともインドの空港が旧宗主国の英国の芳香剤か何かを焚いていたのかどうかは定かでは

ない。

中国はというと、渦巻き型の中国香の匂いだった。あの丸い蚊取り線香のような形をしたあれである。

飛行機のタラップを下り、バスからターミナルビルの建物に入る。すると、するのである。あのお香

のジャスミンの微かな香りが。

実際に中国のホテルやデパートのトイレ、博物館などでこのお香を焚いているところは多い。

超近代的設備のリニアモーターも乗り入れる上海浦東空港もご多分に漏れずだった訳である。

中国路上食堂

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〈写真〉1.上海駅前路上食堂 ここで刀削麺3元(約44円)を食べた。
    2.仲良くランチをかっこむ警察官の皆さま。

皆で円卓を囲んで、ワイワイとそして豪快に、あれこれつまむのが中華料理の醍醐味。

いかんせん、一人旅だとそうはいかず、やおら屋台や路上食堂のお世話になることになる。

今回の旅もしかり・・・。


ただし、今回は収穫があった。とっておきの食の場所を見つけたのだ。それは上海火車站(駅)前の

食堂街。ここは、地方から出てきた人たちのたまり場になっているらしく、それこそ、本当に中国各地

の地方料理の店が軒を連ねているのだ。 例えば西域シルクロードのイスラム料理の店(清真食堂)、

蘭州牛肉麺、山西刀削麺、四川省の火鍋、ハングルの看板を出した朝鮮族の店、福建、杭蘇、広東なんで

もあり・・・。

しかも、庶民価格でお手頃。物価上昇激しいこの国で、一杯3〜4元(約58円)ほどでお腹いっぱいに食

べられるのだからウレシイ。この金額は数十年前となんら変わっていない。しかし、決して衛生的とは

言えないので、日本人がフラッと行って食べられるかは、アナタ次第。


ここの路上にせり出した椅子に腰かけ、麺を中国人と一緒にすすりながら、しばし、人間ウオッチング。

スーツを着たサラリーマンや、小豆色の袈裟をまとったチベット僧、いかにも農村から出てきたという

感じの農民、今では珍しい、人民服に人民帽姿のご老人など、行き交う人々も様々。

この、雑然とした雰囲気に浸る、そのひとときのためにまた、上海に行きたくなる・・・。

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〈写真〉1 ”退廃的上海爵士倶楽部”  ナンバー・ファイブ
    2 ”シャンハイ・ミュール” 切子のグラスでカクテルとは、何とも粋な! 
       アロマキャンドルの甘美な香りが店内に優しく漂って。 M on the BUND


宿泊は、行き当たりばったりの、一泊65元(約942円)程度の中国人の泊まる旅館。

(実際に外国人で泊まっているのは僕一人だけだった。)

しかし、宿泊代は抑える代わり、夜はとびきりゴージャスなところに繰り出そうという訳で、近頃、

女性誌などにやたらと紹介されている上海のおしゃれスポット、バーを訪ねてみることに。

新旧織り交ぜ、とにかく今の上海を体感することが今回の旅のテーマなのだ。


特に外灘(バンド)沿いの古い1920、30年代の洋館が最近、内装をリニューアルし、スタイリッシュな

デザインレストランやバーに次々に生まれ変わっているという。さぞかし、そこから眺める上海の夜景は

素晴らしいことだろう。嗚呼、ラグジュアリーな上海之夜・・・。


1.クラウドナイン (金茂大廈 グランドハイアットホテル内 87階)

  限りなく天に近いBAR。そう呼ばせていただこう。上海のランドマークと言ってもよい、中国の

  パゴダを模した超高層ビルの87階に位置する世界で最も高いところにあるバーである。 

  夜景をお目当てのお客ばかりなので、窓側の良い席は早めに行かないと埋まってしまう。 実際、

  6時頃に行ったが、もう窓側の特等席はなく、少しひな壇を上がった席へ通された。1人だったと

  いうこともあったかも。 ただ、夜景と眺望は申し分なし。 間違いなく、上海随一だろう。

  アンビエントな音楽、近未来的な鉄とガラスの現代風アールデコの内装とほどよいアルコールが現実

  の感覚を遠のかせる。 グラスワイン50元〜(約725円)


2. M on the BUND (外灘広東路20号 7F) www.m-onthebund.com 
  
   ここのバルコニーからの眺めを見ずして・・・。な、とっておきの場所。(行ってみるしかない!)

   バンド沿いの、戦前、日本の商社が建てたビルを1軒丸ごと改装したレストラン・バー。
  
   東洋と西洋のミックスチャ−、見事な折衷主義には思わず溜め息が漏れる。インテリア、調度品、

   雰囲気、全て、五つ星。 ここではモスコーミュールならぬ、シャンハイ・ミュールという

   オリジナルカクテルを注文。68元(約986円) インテリア、家具、雑貨に興味のある人にはたま

   らない場所かも。

   お店のフライヤーによると、香港・中環の蘭桂坊にある「フリンジクラブ」の系列であるらしい。

   どうりでセンスが良い訳だ。納得。 

   「フリンジクラブ」とは香港在住のアーティストや、オルタナーティブな雰囲気を好む香港人たち

   が集うバーで、よくライブや個展などが行われている所。香港に行ったら、ここもオススメ。


3. ナンバーファイブ  (外灘広東路20号 B1F) www.numberfive.cn

   白人のハウスバンドが粋なスインギング・ジャズを奏でるステージの前のフロア−ではホワイト

   ガイとチャイナガールが嬉々として踊りに興じている。僕は真っ赤なソファーに身を沈め、

   青島ビールを飲みながら紫煙立ち上る、上海の夜の底に身を委ねた・・・。

   M on the BUNDと同じビルの地下にあるジャズクラブ。 

   スタンダードな曲を演奏するので、そんなにジャズに詳しくない人でも楽しめると思う。
 
   演奏の腕前は全くもって、和平飯店の「老年爵士楽団」などよりは上。(センスも)

   上海の地下にあるジャズクラブ・・・という、ちょっとデカダンスな危ない雰囲気に浸るのも良し。


4.ARK (新天地)
   
  新天地にあるライブハウス。キャパは広く、ライブハウスというよりはちょっとしたホール並み。 

  行ったときは中国人の若手バンドが中国語のオリジナルの曲を演奏していた。上海でここに出演する

  ことはそれなりのステイタスらしいが、この日のバンドは自分の評価としては”So、So”。


  新天地はどうも、作られすぎているきらいがある。なんだか、背伸びしたおしゃれなのだ。

  ここで遊んでいる中国人客も「俺ってマジ、イケてるぜ。」と、どことなく主張している雰囲気を

  かもし出していて、何ともばつが悪い。確かに新天地のレストランやバーは非常に高い。日本で飲む

  のと何ら変わらないのだ。中国人でもよっぽど、経済的に成功している人しか来れない。 

  そんな雰囲気が今の「バブル上海」を象徴しているとも言えなくもない。また、それを垣間見れるの

  が、ここ新天地なのかもしれない。


5.茂名南路 バーストリート
  
  旧フランス租界の瑞金賓館の隣の通り、茂名南路が最近、バーストリートとして賑わっているとい

  う。ここは、上海に留学中のHくんに連れられて来たところ。時々、留学生仲間と繰り出してくると

  いう。やはり古い洋館を改装した店が多く、ロックやテクノが店内から流れ、原色のネオンと

  ブラックライトが妖しく光る、夜の街だ。
  
  そのうちの「タタミバー」へ。その名の通り、店内は畳がひかれた個室のお座敷形式になっている。

  日本人オーナーのお店で、店内は日本人ばかり。メニューも日本語なら、オーダーも日本語でOK。

  ちなみに金額も日本並み・・・。 

  日本に憧れている中国人の女の子を誘ってここへ来ると、かなり「いい雰囲気」だという。

  この独特の和風テイストと、隠れ家的な個室の為せる技か・・・。


  

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