ドイツの生活 Mein Leben in Deutschland

毎日の新しい発見を忘れないように。https://xiromi0303.blog.fc2.com/ に引っ越しました。

Erinnerungen

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Arcoiris

バブルの時代、川崎にある小さな英会話学校で受付のアルバイトをして
いました。当時の日本では英会話学校が繁盛していて、資格も持たない
ただの英国人、米国人、豪州人が英会話講師としてたくさん働いていました。
その学校にはESLの資格を持った豪州人の講師が一人いて、当時月に
手取り60万円ほど稼いでおりました。

そいつが日本人女性と結婚することになり、結婚式には日豪をはじめ
いろいろな人が来るということで、私は司会の通訳をするように頼まれ
ました。貧乏学生だった私ですが、お祝い事ということでちゃんとご祝儀
も持って披露宴に出席し、頼まれた通り通訳のお手伝いをしました。

後日、そいつから渋谷のバーに飲みに行こうと誘われました。奥さんも来る
ことになっていたのですが、当日具合が悪くなったとかで欠席。司会をした
巨大豪州人男性とそいつと私の三人で行くことになりました。私はてっきり、
通訳のお手伝いをしたお礼だと思っていたのですが、いざ帰ろうという段に
なって、なんと3000円払うように言われました。アルコールに弱い私は、
ビールをたったの一杯しか飲んでいないのに、です。もちろん体がでかい
彼らはがんがん飲んでいました。「私、1杯しか飲んでないけど」と言って
みましたが、「飲むチャンスがあったのに飲まなかったのは君のせいだろ」と
訳のわからないことを言われ、いたいけな貧乏学生の私はビール一杯
3000円も払わされたのでした。

どうしてこう、お金のあるやつに限ってセコイんでしょーか?

さて、ある日、バイトの帰りに川崎駅のホームで電車を待っていたら、謎の
アジア人のグループに電車の乗り場を尋ねられました。彼らは「チガサーキ?
チガサーキ?」と私に聞いてきました。茅ヶ崎行きは東海道線です。私は京浜
東北線に乗ろうとしてたのですが、東海道線でも帰れるので「こっち、こっち」と
アジア人を誘導してあげました。中国人かな、と思ったのに彼らは私にしきりと
「スペインゴ?スペインゴ?」と聞いてきました。なんでスペイン語なわけ?と
混乱していると「ニッケーペルージンデス」と丸暗記フレーズで教えてくれました。

ペルーという国にとても興味を持っていた私は嬉しくなりました。別れ際に
電話番号を交換し、その後彼らと何度か一緒に遊びに行ったりしました。私
たちは片言の日本語と英語とスペイン語でやりとりをしていたわけですが、
彼らが塗装工場で一日12時間、昼夜交代制で働き月に30万円ほど稼いで
いるということがわかりました。会社が借り上げたおんぼろアパートで共同
生活をし、賃金のほとんどを自国へ送金していたようです。

そんな彼らの唯一の楽しみは日曜日に仲間で集まることでした。川崎の
ペルー料理屋アルコイリスはそんな人たちのたまり場になっていました。
食べ終わって帰ろうという頃になると、彼らは必ずちょっとした口喧嘩を
します。「今日こそは俺が払う」とみんなが言い合うのです。楽しい時間を
過ごしたんだからここは俺に払わせてくれ、というのがペルー流のようです。
決して生活は楽ではないと思うのに、そういう彼らが私は大好きでした。
彼らを見て私はますますペルーに行ってみたいと思うようになりました。
(が、結局行き先はメキシコになります。)ラクして倍も稼いでいながら、
会計を不平等な割り勘にする豪州人。なんなんでしょーか。


先日、トルコ人のメーメット一家が、ドイツ語講座で一緒だった何人かを
バーベキューに招待してくれました。すべて彼の方で用意するから手ぶら
で来て、とのことでした。一応おつまみ程度のお菓子を持っては行ったの
ですが、なんと30人分はあるんじゃないか、と思われる量の肉、野菜、
果物、チャイなどありとあらゆるものが準備されていました。集まったのは
合計10人なのに、です。お店だって軌道に乗ったばかりだろうし、準備も
後片付けも大変だろうに…。

そんな彼のおもてなしを受けたら、昔出会った心優しき日系ペルー人の
ことを思い出してしまいました。
イメージ 1
写真:チャイの準備をするメーメットとディルバー

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うら若き女性に割り勘させるなんて、ダメな男ですね。ペルーの人達の粋な心意気が光ってます。私も出来る限りもてなしと感謝の気持ちを忘れずにいたいです。

2009/7/2(木) 午後 9:51 UNI

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UNIさん、払うんでも自分が飲んだ分ならまだ納得がいくんですが、なんでやつらの分まで私が、って感じでした。私は学生だったし、どう考えても3000円も払うのはおかしい。どうしてお金があるくせにこうなんでしょうね。
ペルーとトルコって遠く離れた国ですが、なんとなくそのおもてなしの精神に通じるものを感じました。

2009/7/3(金) 午後 1:15 xiromin

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仕事上の知り合いに見返りがないと絶対に動かない人がいます。
その人は、公園で財布を拾って警察にではなく本人を探して直接届けました。お礼にメロンが届いたら「そういうことじゃないだろう」と受け取りを拒否。後日、現金を持って来たので受け取ったという話を聞きました。財布を落としたのは学生さんでした。
「財布に現金が入っていたんだからこのくらいは当然だ」と言っていたのを聞いて、私が財布を落としてもこの人にだけには拾われたくない。と思いました。
「人を動かすって事はお金がかかるんだ」が口癖です。
そのくせ人からご馳走になることは大好きです。老舗と言われるお店のお坊ちゃまですが、あまりにも心が貧しすぎると思いました。

2009/7/3(金) 午後 4:16 [ Yururi ]

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いろいろな国の人とお友達になれるのは,xirominさんの人柄かもしれませんね。
インターナショナルにみんなとお話できるのは羨ましいです。

2009/7/3(金) 午後 8:43 Hannah&ミイ

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ここまで読んでいく内にあなたの不満がよ〜くわかりますね。先進国の人間ほど心遣いが貧しいことに出くわしますよね。とっても悲しく思います。
ここ田舎でもそれに近い話とか実際に日本人同士にこのようなことにもであった経験があります。
その人の顔を絶対に忘れませんね。好い勉強になりましたね。ペルー人とか良き人とは長いつきあいになりますね。そうでしょう・・・類は友を呼ぶというように良き友に恵まれますよ。

2009/7/3(金) 午後 9:12 zenmasui

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誘ったら払うです。
中途半端にお金を得ている人ほど,心も中途半端のような気がします。

2009/7/3(金) 午後 9:53 クマ&ノコ

その豪州人、あったまきますね!
でも、金持ちほど金に汚いですから。
そんな人は誰からも尊敬されないかわいそうな人ですよ。

2009/7/3(金) 午後 10:13 yanyan

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ありましたね〜、英会話バブルみたいな時代。私もむかし、講師たちと交流のあった時代がありましたが、あそこはすごく田舎だったのでたいてい誰かの家で飲んでました。ビール代をどうしてたかは不明・・・払った記憶もあまりありません。酔っ払って忘れたのかも。
ドイツはその点、自分の分は自分でっていうのがはっきりしてません?
いいお天気の日のBBQ、お腹も心も大満足ですね^^

2009/7/4(土) 午前 0:09 Blueocean

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blue apronさん、そのお話、読んでぞっとしちゃいました。メロンを受け取り拒否したのは、そんな気を使わなくても、っていうことではなかったんですね…。そんな厄介な人に拾われて、しかも中を見られて自宅に届けてもらうより、あっさり警察に届けてくれた方がうんとマシです。お金を抜き取られていた方がわずらわしさがない分まだよかったりして。あー、そんな人に遭ってしまったらうなされそうです。その人こそ、お金をかけなければ誰も動いてくれないんでしょうね。本当に心が醜い人ですね。

2009/7/4(土) 午前 5:02 xiromin

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はなさん、でもこれら豪州人とはそれ以降一切関わりを持ちませんでしたよ。○○人とか関係なしに、心の優しい人には惹かれますよね♪

2009/7/4(土) 午前 5:04 xiromin

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zenmasuiさん、豊かな国と言われている国が果たして本当に豊かなのか考えさせられますよね。ドイツでもウクライナ人の女の子に子守を頼んで時給3ユーロしか払わない人とかいるらしいです。ウクライナの人ならそれでも喜んで引き受けるとでも思っているんですって。ベビーシッターの相場は10〜20ユーロなのにバカにしてますよね。
このペルー人とはその後私がメキシコに行くことになって連絡が途絶えてしまいました。一度ペルーに行って電話帳で同じ苗字の人に電話かけまくったことがあるんですが、見つからず。まぁ、見つかるわけ、ないですね。

2009/7/4(土) 午前 5:09 xiromin

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クマ&ノコさん、そうです。たかが英会話教師で60万なんて稼げちゃうところがおかしくて、そこらへんから何かが狂っちゃったんでしょうね。自分の飲んだ分を払うのは全然OKですが、ビール一杯3000円って、ホストクラブか〜って感じですよね、まったく(あれ?ホストクラブはもっと高い?)w。

2009/7/4(土) 午前 5:11 xiromin

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yanyanさん、自分の国に帰ればただの人なのに、日本だと白人ってだけで周りが特別扱いしちゃいますからね〜。そいつの奥さんになった人はちょっと年上で、鎌倉のお嬢さんでした。金目当て?なんて勘繰りたくなったりしましたよ、そういえば。

2009/7/4(土) 午前 5:14 xiromin

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blueoceanさん、そう、英会話バブルの時代!けっこう女性の受講者にちょっかい出してる英会話講師多かったですよ〜。一回なんか非常勤で雇っていた米国人の妻と名乗る人から泣きながら電話かかってきたことも。そいつは実は泥棒で、CDプレーヤーやビデオデッキを何台か盗まれました。
ドイツは、自分の分は自分で払うからある意味気が楽ですよね。多く払わされない限りはOKということでw。
BBQはお天気にも恵まれて、いっぱい食べて遊んですごく楽しかったです♪

2009/7/4(土) 午前 5:19 xiromin

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苦労を知ってる人のほうが人に優しいんですよね。。。
xirominさんがスペイン語を勉強するようになったのは、その日系ペルー人の皆さんがきっかけですか?

2009/7/7(火) 午前 7:51 Toshiko

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toshikoさん、いや、実はその前にアイルランド人とペルー人のハーフというめちゃくちゃイケメンの知り合いがいて、その人が話すスペイン語に惚れたのがきっかけといえばきっかけかも(笑)。
でも彼らとの出会いや日系人が大統領の存在とかで、なんとしてもペルーに行ってみたいという思いは強くなりました。

2009/7/7(火) 午後 1:18 xiromin

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国によってまったく違いますね〜。
日本人なら絶対おごりで、しかもお礼付きですよね。
ペルー人も熱い人種ですね。楽しい時間を過ごしたんだから・・って、いいな〜♪

2009/7/7(火) 午後 7:44 silba1103

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シルバさん、そう、絶対日本人だったらおごりのはず。確か母親に相談したら「きっとお礼でしょ。せっかくだし行ってくれば」なんて言われたように思います。おごりじゃなかったのは百歩譲って許すけど、なんであんたらのビール代まで私から取るわけ?って感じ。こういう体験って一生忘れなさそうですw。
ペルー人は陽気で明るいいい人たちでしたよ。彼らのおもてなしの心も一生忘れません♪

2009/7/8(水) 午前 2:18 xiromin

金持ちになるにはドケチじゃないとなれないって言いますよね〜。
それとはちょっと違うか!普通おごるだろ〜!
経済的に豊かで、心も豊かな人ってなかなかいませんよね。
どちらの経験ももずっと心に残るけど、嫌な経験は頭の中から消えてほしいけど、消えないものなのよねぇ〜。消えてほしいのに!

2009/7/27(月) 午後 8:15 ☆ ポー ☆

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ポーさん、いや、その通り。この豪州人たちはラクして金を稼いでたくせにやたらセコくて、それでがっちり貯めこんで自分の国で豪邸買ったりしてましたから。そうしないと貯まらないんだろうけど、そこまでして貯めて家買ったからってなんなの?って思っちゃいます。
そんな人間より、心温かきペルー人やメーメット一家に惹かれますよね♪

2009/7/28(火) 午前 3:32 xiromin


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