ドイツの生活 Mein Leben in Deutschland

毎日の新しい発見を忘れないように。https://xiromi0303.blog.fc2.com/ に引っ越しました。

Umwelt

[ リスト ]

抗議運動 Demonstration

ドイツでは現在9基の原発が稼働していますが、段階的に2022年までに全ての原発を止めることが決まって
います。でも原発を動かしていれば、核廃棄物は出続けるし、事故の危険性はなくなりませんから、反核団体
としては即停止を求めて運動しています。

また11月には、フランスの使用済核燃料再処理施設から、北ドイツのヴェントラントと呼ばれる地方にあるゴア
レーベンの最終処分場候補地に核廃棄物輸送が計画されているので、現在はそれに対する抗議運動計画に
忙しそうです。ゴアレーベンは岩塩層なので、核廃棄物の保管にはまったく適さない、というのが論拠となって
います(ゴアレーベンについてはこんな記事がありました)。

日本も今、汚染瓦礫をどこで処分するかという問題に直面しています。「ゴアレーベンが最終処分場にふさわしく
ないから抗議運動をする。」単純脳の私は、「じゃぁ、どこへ持っていけばいいの?」という疑問がわき、その答え
が、もしかしたら、日本の汚染瓦礫処理問題の解決のヒントになるかもしれないと思い、インターン先のNPOの
中心人物の一人に質問してみました。すると答えは

「それを考えるのは我々の仕事ではない。」

「...」 (;´▽`A``

核廃棄物貯蔵に適した場所なんてないし、誰だって自分の住んでいる場所の近くに最終処分場なんてあって
欲しくないはず。でも現実に廃棄物は存在しているわけで、じゃぁどうすればいいの?

明確な答えはもらえませんでした。ただただ抗議運動をする、というのも、駄々っ子というか単なる嫌がらせに
通じるものがあるような、ないような。ただ反対するだけで、代替案は出さなくていいわけ???と思ったの
ですが、それを考えるのが核廃棄物を産みだした会社の責任なんだ、と諭されました。そうだけどさ、うーん、
でもなんかもっと建設的にならなくていいのかなぁ、と煮え切らない私。

夫にこの話をしてみたら彼の意見はこうでした。
大規模な抗議運動が起これば、多数の警察官などを動員したりしなければならないので、国としても
お金がかかる。最終的にどこを処分場にするかは別として、他の場所を探したり、その場所の安全性
を調査したり、近隣住民を納得させるのにもお金がたくさんかかる。原発が高くつく、ということに
なれば、国・電力会社にとって原発を運転し続けるメリットはなくなる。
なるほどね…。抗議運動とかって、日本人の気質には合わない行為なのかもしれないけど、やっぱり声を挙げる
ことが重要なんだ、ということです。(私の言う「声を挙げる」というのはただ単に「ダツゲンパツ」と発声すること
ではもちろんなくて、それに伴う様々な行動のことを意味します。普段、日常生活を普通に送りながらも常にこの
問題のことを考え続けることが大事だと思います。ただ考えている(フリ)だけで何も行動しようとしないのは、何も
していないことと同じです。っていうか、今までみたいにお気楽、能天気、自己中でいられる状況ではないでしょ、
日本。って、外野席から見ると思えるんですけどね。)

街を歩いていたら、建物の落書きにこんなのを見つけました。ドイツ首相のアンゲラ・メルケルの似顔絵です。

イメージ 1

          新しいヘアスタイルにしたい? 原発稼働延長で、しょっちゅうこんな髪型に。

みたいな意味かなぁ…。公共物や他人のものへの落書きは良くないけど、許される場所ならこういうユーモア
たっぷりの抗議だってアリだと思います。

さて、話は変わりますが、オーストリアのノーベル文学賞作家エルフリーデ・イェリネクがフクシマを題材にした
戯曲「Kein Licht(光がない、という意味)」を発表、昨日からケルンの劇場で上映されています。日本人も
出演しているようです。劇の様子はこちらで見ることができます。

フクシマはすでに演劇の題材にまでなってしまいました。 (´□`。)°

閉じる コメント(27)

xirominxさん、私は「反核と声をあげる」ということを非難しているわけではありません。私の文章がいたらなかったのならごめんなさい。「反核」の声はとても大切でありこれからも途絶えることなく続けていかないといけないことだと強く思っています。しかし残念なことに今の日本政権は「停止している原発を再稼動する」と意思表示をしました。国民の声は「脱原発」が圧倒的に多いのに対して国民の意思とは全く逆の答えを出しました。この意味をきちんと考えないといけないのかもしれません。国も核がとても恐ろしいものだということは理解しているはずです。それでも「原発ありき」の路線へ進むのはなぜなのか??利権などの金がらみの問題や、それだけではない他にもいろいろな問題が絶対にあるはずです。「反核の声」と同時にそれらの問題も紐解いていかないと簡単に解決する問題ではないのでは??と思っています。

2011/10/2(日) 午後 8:08 [ おかぁちゃん ]

それにxirominさんの仰るとおり現代日本人の国民性も冷めやすかったり他人事感覚というのも問題点だと思います。それでも以前より少しずつ声をあげている人々は増えてきていると思います。すぐ冷めずにこの声を絶やさずに、+αで「なぜ私たちは今こういう壁にぶち当たっているのだろう??」ということも同時に考えなくてはいけないのではないか??何か思うようにはさせないという私たちの知らない大きな力が存在するのなら、その問題の解決策も同時に考えないと解決は難しいのでは・・と思えてきたのです。
私のいう「+α」というのはそういうことです。特に日本は一筋縄ではいかない問題だということが少しずつ分かってくるにつれ、これから先もドイツの皆さんのように粘り強く諦めることなく「反核」を訴えながら、他にも尽くせる手があれば探していかないといけないような気がしています。

2011/10/2(日) 午後 8:08 [ おかぁちゃん ]

顔アイコン

おかぁちゃんさん、今ハンブルクにいますが、人々はごくごく平和そうに暮らしています。でもきっとみんなの心の片隅には環境とか原発とかの問題が存在していて、普段の生活とそういうことへの関心をバランス取っているように思えます(あくまで感想)。日本人といったい何が違うんだろうと考えて、夫から指摘されたのは「政治への関心」ではないか、ということでした。確かに私自身、日本にいた時政治にはまったく関心がありませんでした。誰を選んでも大差ない、そんなイメージがありましたから。反核、脱原発への声を挙げること、の次に続くのは正しい政治家を選ぶことではないかと言われました。
政治への関心の差は教育の違いにあるようにも思えます。日本は良くも悪くも、「調和」が大事で周りと一緒であることが美徳とされがちで、なかなか自分の意見を言うという訓練がされていない。そのまま大人になって「原発はクリーンで安全で安い」って言われればそれをそのまま信じてしまう。でももう今までのようにはいきませんよね。

2011/10/3(月) 午前 1:58 xiromin

顔アイコン

私には、「それだけではない他にもいろいろな問題」についてはよくわかりません。もしかしたらドイツは「白人」の国だから脱原発を達せられるのか?と思うこともありますが…。

でも日本は日本人の国なんだから国民一人一人がしっかり意志表示をすれば、外的な力を及ばせないようにすることはできるのではないかとも思います。そういう意味では世界の人に日本の事情を知ってもらうことは大事だとも思っています。世界に注目されていれば非人道的なことはできないはずですから。
でもそれよりも何よりもこれはやっぱり日本の問題だから、日本の無関心層をなんとかしなければという思いも強いです。普段と変わらない生活をすることが大事だと言って、何もなかったかのように日常生活を営んでいる人がまだたくさんいるかもしれませんが、だからってこの問題から目をそらすことは違ういます。自分に直接影響がなければ知らん顔、あるいは考えてはいるけど行動に移さない人、マスゴミの言っていることをそのまま鵜呑みにする人などがいる限り、日本は今までみたいに一部の金の亡者に操られてしまう、そんな気がしています。

2011/10/3(月) 午前 2:04 xiromin

顔アイコン

WFWです。
[それを考えるのは我々の仕事ではない。]
という伊方は私もこちらドイツでイヤになるほどよく聞く考えからです。ドイツ特有ではないでしょうかね。つまり、全体を考えて見渡す人がどこにもおらず、なんとなくやってるだけなのです。廃棄物をどこに捨てるか考えるひとと、反対する人とが分担しているとしたら、お互いの業務を報告し合う場が必要なのですが、そのような横のつながりが全くないといっていいでしょう。
政府の役人が、予算を気にして方向付けを帰るなんてことあり得ないと思います。
こちらにすんでいると、それがもっとも大きい文化障壁で、ストレスが貯まります。

2011/10/3(月) 午後 4:04 [ - ]

顔アイコン

WFWさん、確かに私も「ただ反対するだけでいいわけ?」って思ってしまうところなのですが、どうも目的は「だからそんな厄介なものを生み出す原発をさっさと止めさせる」というところにあるようです。それに確かに最終処理について考えるのは反核団体の仕事、責任ではない、というのも一理あると思います。
日本人は逆に、脱原発って言おうものなら「その前に代替エネルギーをどうするか考えてから言え」とか「だったら電気使うな」「江戸時代の生活に戻れるのか」ってなりますが、それも論理的とは思えません。
原発に関して言えばそれにかかっている莫大なお金を別のエネルギー開発に回していればもっと別の形になっていたかもしれないので、原発の存在自体がそういう研究の足かせになっている、と考えられています。
ドイツ特有ではなく、西洋的なんではないでしょうか?普段の仕事でストレスを感じるのは私も多少わかりますが、どちらがいいとかではなく、やはり日本人とは根本的に考え方が違う、ということだと思います。

2011/10/3(月) 午後 4:55 xiromin

顔アイコン

このままでは核廃棄物は増え続けて,これから先が不安ですね
すべてが悪循環のような気がして・・・
時間を止めたくなります。

2011/10/3(月) 午後 6:47 Hannah&ミイ

アバター

はなさん、原発はどうも冷戦時代の置き土産のような気がしてきました。ドイツでも80年代には核兵器の研究などしていたようで、その研究所がエルベ川沿いにもあるのですが、事故が隠蔽され放射性物質がまき散らされて子供の白血病患者が多発している地域があります。
ドイツでもその事実を国が必死にごまかそうとして結局闇に葬られているようです。でもすでにその研究所は名前が変わって別の研究をしているし、川沿いの2カ所の原発はとりあえず停止しています。そこに行きつくまで市民団体が30年とかいう長い期間闘い続けてきているわけで、脱原発への道のりは想像するよりうんと険しい。でも市民の意識が高いからこそ、極秘で武器の研究をしていたのだって止めているし、結局は国民一人一人が反対であるという意思表明をし続けること、そしてきちんと政治家を選ぶこと、それに尽きるのかなと今の時点では思っています。
核廃棄物の問題だって、解決していないのだから、時間は止められないからやっぱり原発を止めるしかないですネ。

2011/10/4(火) 午前 0:04 xiromin

顔アイコン

「それを考えるのは我々の仕事ではない。」非常に明快な答えですね。反対すること、阻止することを目的としているのだから、それでいいんだとおもいます。とにかく悪いものは悪い、ダメなものはダメ。
記事にもあるように、代案はないけど、子どもっぽいと揶揄されるかもしれないけど、やめた後でみんなで考えましょう。原子力に関してはそういう割り切りは正しいとおもいます。

やり方の問題は...お互い社会の構成員だけど「徹底的にやる」というのに抵抗感があるのが日本人ですよね。その容赦なさこそが、欧米人が覇権をとった理由でしょうね。

2011/10/4(火) 午前 5:04 ayammt

アバター

地球大好き!さん、日本人は、「代案がない、どうしたらいいかわからない、原発はよくないと思うけど停電したら困る」だから自分では判断できない思考停止派、あるいは「江戸時代の暮らしに戻れるのか?」等の極論派が多いですよね。でも原発がなかったらいろんな企業がこぞって新エネルギーの開発に挑むはず。それに代替案がどうのって言うなら、核廃棄物の問題は未解決なのだから、そこは目をつむって原発を使い続けること自体おかしなことだと思います。なんていうかマスゴミの影響なのか、自分の頭で考えられない人が多くて流されやすいのが日本人、というような気がします。本来みんな揃って、というのが得意なのだから、みんなをなんとか脱原発という方向性に持っていけたらいいなって思います。でも忘れやすいところもあるから、そこは難点ではありますが…。

2011/10/5(水) 午前 2:01 xiromin

まさに原発は「トイレのないマンション」と言われるだけありますね。六ヶ所村ももう満杯らしいし、Fukushimaを核廃棄物処理場とすることを狙っているという話もありますね。。。

2011/10/6(木) 午後 1:02 yanyan

私も反対ならどこに持っていけばいいの?
と密かに疑問に思っていました。
地底深く?海の底??宇宙空間???
核廃棄物を無毒化できる技術を開発する・・・
等々考えるのは仕事じゃ無い私でもつい考えてしますます。

ご主人の答えは明確ですね。
NPOさんもこれくらい答えてくれればいいのに、と感じました。

2011/10/6(木) 午後 2:06 [ マジシャン ]

アバター

yanyanさん、こっちの本では、着陸用滑走路を作っていないのに飛ばしてしまった飛行機、とかって書かれていましたが、核廃棄物のことを考えるとトイレのないマンションの方がぴったりかも。

嫌なものは嫌、とにかく反対なら反対って言うことが大事なんですね。日本人ってつい、だったらどうすればいい?って考えちゃうけど、考えてみれば私は技術者でもないし、原発を使い続けたいとも思ってないのだから、代替案や処理場の場所などを私の頭で考える必要なんてないんです。

2011/10/6(木) 午後 2:37 xiromin

アバター

インチキマジシャンさん、日本人ってついついいろんなことを考えがちだけど、そもそも一般素人に核廃棄物の処理場所なんて考えられるわけもなく、そんな厄介なモノを生み出す原発なんてさっさと止めてくれ、ってことにつきますね。
ドイツの場合、普段の日常生活で納得がいかないことがあって文句を言うと、担当者がいないからわからないとか、もう起きてしまったことは「仕方ない」で済まされることが多いです。だから核廃棄物問題については、反核団体がとにかく抗議し続けないと同様にうやむやにされてしまうのかもしれないな、とも思いました。

2011/10/6(木) 午後 2:41 xiromin

アバター

みんな長いコメを書いているのね〜。
自分の所は嫌だから、他へ持って行ってくれ・・・って、ゴミ出しじゃないんだからさ(笑)
嫌というなら、確固たる理由を持って次の対策まで考えて抗議するほうが
絶対説得力があると思うんだけどな〜。単細胞の私の考えですが。

2011/10/7(金) 午後 8:47 silba1103

アバター

シルバさん、私もね、嫌だ、反対だって言うなら代替案を考えないといけないんじゃないの?って思っていたんですが、よくよく考えたら確かにそれは「私の仕事」じゃないんですよ。だって、そもそも代替案を考えられる脳みそないし(爆)。
要らなくなった家電を山の中とか他の人が住んでいる近所に投棄することはもちろんダメですよね。じゃぁどこに捨てればいいの?と言われても、山の持ち主やそこの周辺住民は知ったこっちゃない。
だから核廃棄物だって、自分たちでなんとか処理方法を見つけろってこと。ゴアレーベンは岩塩層だから放射能が地下水に浸透してしまう恐れがあるからダメなんです。でも他の場所を探すのはゴアレーベンの人でも、反核団体でもない。トビの言うように、そんな厄介なモノは最初から造り出すな、だからさっさと止めろということももちろん含んでいると思います。
だから「原発に反対するなら代替案を考えてからにしろ」なんて言うのも「それは私の仕事じゃない。私はせいぜい節電します。」でいいと思う。トビは今後そういうのの開発に関係してくるみたいだけど。

2011/10/8(土) 午前 1:39 xiromin

顔アイコン

「それを考えるのは我々の仕事ではない。」は,目からウロコでした。反対を意思表示するために,代替案を考える必要はない。考えるのは作ったものの仕事・・・。よく考えればごく当たり前のことですね。
大切なことは,一人ひとりの意思表示であり,小さくても良いからアクションを起こすこと。そして,選挙において政策等を吟味して棄権しないで投票することでした。(^^♪

2011/10/9(日) 午前 2:07 クマ&ノコ

アバター

クマ&ノコさん、私たちってついつい反対するならそれに代わる案を、って思いがちだけど、原発に関しては作った人の責任でしっかり後始末をしてもらう。電力が足りないというなら、節電だって我慢するって覚悟さえあればそれでいいんだなって思いました。
ただデモをしたって意味がないとか、声を挙げるだけじゃだめとかいろいろな意見がありますが、私は意志表示をすることは大事だと思うし、ごちゃごちゃ屁理屈並べるより、できることがあればすぐ行動に移すこと、そして選挙でしっかりした政治家を選ぶこと、がなにより大事だと思います。

2011/10/9(日) 午前 5:05 xiromin

アバター

なるほど〜。
最終的な判断まで考えて抗議するという考えは、日本的な考えなのかもしれませんね。
うんうん、不法投棄された側の人は知ったこっちゃないですよね。
このたとえ、よく解りました。
でも、日本人はそこまでシビアになれず、ここに捨てられたら困るから、
捨てる所作ったからそこに捨てくれ・・・と、なりますよね。
どうしても後のゴタゴタを考えてしまって、防御にまわってしまう。
原発に関しては、ある程度の切り捨て的考えも持ち合わせないと
規模が大きすぎて、収集がつかないのでしょうか。

2011/10/9(日) 午後 8:53 silba1103

顔アイコン

シルバさん、うん、きっとすごい日本的な考えなんだと思います。私たちは日本人だから、大半の人がそう考えちゃうのも当然だし。
でも自分で代替案が出せない、難しい問題だから、思考ストップ、あるいはどっちでもない、そういうのが一番まずいんだと思います。代替案を考えるのは私の役割じゃない、でも電気が足りなければ我慢する覚悟はある、それでいいんじゃないかな。
原発問題は、私たちがあれこれ考えてしまうと、推進派の思うつぼで、また再稼働だなんだって持っていかれてしまうから、割り切って「人間の手に負えないものはいらない」ってはっきり言い続ける必要があると思います。
私にとってもこの「それを考えるのは我々の仕事ではない」はある意味、目からうろこでした。だから役立たずインターンでも、まったく無駄にはなってないと思うことにしていますw。

2011/10/10(月) 午前 3:11 xiromin


よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事