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金曜日、2Cellosのコンサートを見に(聴きに?)ケルンまで行ってきました。2Cellosのコンサートは去年の5月に
一度行ったことがあります。その時はあまりよく彼らのことを知らなかったのですが、ルカ(背の高い方)があまり
にも格好よくて、ファンになりました。 今回は新しいアルバム「Socre」のツアー。2Cellosといえば、ロック調でチェロを弾くイケメンデュオですが、この
新しいアルバムは映画音楽のみが収録されています。ゲームオブザスローンズのテーマようなアップテンポの
曲もありますが、「ムーンリバー」や「ある愛の歌」、「マイハートウィルゴーオン」(映画タイタニックの主題歌)
などが入っていて、正直なんだかなぁという感じのアルバムです。映画音楽なら別に2Cellosが弾かなくても…、
みたいな。このアルバムのウリは、それぞれが一億円くらいするチェロを弾いていて、しかもロンドンフィルとの
共演、ということらしいのですが、だったら、映画音楽ではなくかえってクラシックの方がいいような…。だから
もしコンサートで、収録されている映画音楽だけをメインに演奏するとしたら、ちょっと期待薄かも、と思って
いました。
その日、ステージに登場した二人が持っていたのはエレキチェロでした。一億のチェロはどこかの競売会社
だか楽器店だかの借り物だから、それをコンサートで使うとはもちろん思っていませんでしたが、エレキ
チェロでしっとり映画音楽を弾くの?ちょっとがっかりかも…。
最初にルカが挨拶をし、「これはクラシックのコンサートではないので、踊ったりなんでも好きなように楽しんで
ください」と言いました。一曲目は炎のランナーのテーマ曲でした。可もなく不可もなく…。この曲ではちと
踊れません…。しかもエレキチェロじゃ音色を楽しめません。二曲目は、ゴッドファーザーのテーマ。これも
可もなく不可もなく。その後、ムーンリバーやレインマンのテーマ曲、タイタニックと続きました。ちょっと音量が
大きくなると音が割れちゃって聞きづらい。ロックじゃないならやっぱりエレキチェロはダメだよ。
ほとんどなんだかわかりませんね…。
ステファンが、「静かな曲はあと一曲です。耐えてくれてありがとう」と冗談交じりで言ってから、グラディエーター
の曲を演奏しました。その後は前のアルバムからMombasa(これも映画のサントラ)という超アップテンポの
曲を披露しました。でも後ろに流れている映像は前回とまったく一緒でした。それからは前のアルバムの曲が
続きました。どれもガンガンロック調で、二人は必死に盛り上げようとしていました。ステファンはチェロを特製
ホルダーで肩から下げ、歩き回ったり寝っ転がって弾いたりしていました。でも何故か観客は座ったまんま。
何度かステファンが「もっとノッてくれー」と言わんばかりに、手で観客をけしかけるようなアクションをして、
ようやく数組が立ち上がりました。よっしゃと言わんばかりに友達と私も立ち上がったのですが、すかさず後ろ
のオヤジに「見えないから座れ」と怒られました。
演奏している人がステージで寝っ転がったりしているのに、座って見てるのってちょっとノリが悪すぎっていう
か、なんか失礼じゃない?そう思って、そのオヤジに「ルカは何をしてもいいって言っていたじゃない」と言い
返すと、「立ちたきゃ通路に出ろ」とオヤジとその隣にいた女…。こいつら、バカなの?それとも来るコンサート、
間違えちゃったの?普通、立つでしょ。ガンガンロックなんだから。
あまりにも観客のノリが悪すぎて、ついにルカが「エブリワン、カモーン、スタンドアップ!」と言いました。それ
でようやくみんなぬぼーっと立ち上がりました。ほら、見ろ!2Cellosのコンサートはこうでなきゃ!と後ろの
オヤジに「これが彼らが望んでいることなのっ」と言ってやったら、そのオヤジは返す言葉がなかったのか
「シャラップ」とわめいていました。そういうことしか言えないなら、ずっと座ってろ!
立ち上がったものの、仁王立ち、みたいな人も多く、ノリの悪さは否めませんでした。もしかしたら、チェロ
イコールクラシックって思って来ちゃった人とか、純粋に映画音楽が聴きたかった人たちなのでしょうか?
2Cellosの二人はその後も派手目の曲をいくつか弾いて、1時間ちょっとしたところで、「サンキュー、ケルン!
写真を撮ります」と言って写真を撮り、あっさりコンサートは終わってしまいました。
えー、ウソでしょ?!
一応普通の流れで、彼らがステージから消えても、拍手は続いていましたが「ツーガーベ(アンコール)」と
声を上げる人はいませんでした。彼らはとりあえず出てきて、アンコール曲を演奏はしてくれましたが、なんか
シナリオ通りにこなしているだけ、という感じでした。前回のコンサートでは、クラシックの曲「G線上のアリア」を
弾いたりもしてくれたのに、今回はそれはなく、1枚目のアルバムに入っている「With or Without You」が最後
の曲でした。なんだかコンサート自体の構成も正直イマイチだったし、後ろのオヤジはウザかったし、不完全
燃焼で終わってしまいました。
でもやっぱりルカはめちゃくちゃ格好よかったです。私の夢は20年後にルカと一緒に演奏することなので、
チェロはこれからもしっかり練習していかなくちゃ、と思いました。ちなみに今まで習っていた先生は日本に
帰ってしまったので、新しく先生を探さなくてはならない状況です。でも、基礎がなっていないことを実感して
いるので、今はこれまで教わったことを思い出しながら、音階練習を最初っから復習しています。
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