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先日トビの同僚のお宅に招待されました。同僚の奥さんは中国人で、 イギリスでコンピューターサイエンスの勉強をし博士号を取得した という優秀な人です。歳は私よりうんと若いのですが、私と同じ くらいの時期に結婚してドイツにやって来ました。ドイツに来て 半年くらいして就職が決まりフランクフルト郊外にある小さな コンピューターソフト会社で働いています。 夕食は彼女お手製の中華料理でした。さすが食にこだわる中国人 だけあって、どのお料理もなかなかおいしかったです。でっかい お皿やボウルにお料理がドカーン、ドカーンと盛り付けてあった のですが、そういうところもなんだかとても中国っぽい感じが しました。ドイツではお料理自体よりもテーブルセッティングに こだわるから、とても対照的でした(笑)。 食事中に彼女は、「ドイツなんていいと全然思わない。夫がいなければ 今すぐにでも中国に帰るわ。だって北京のほうがよっぽどいいもの。」 と言いました。そのわりには、働き始めて一年ちょっとなのに、 すでにフランクフルト郊外に一戸建てを購入を決めている彼女。 さすが中国人パワーと感心させられます。将来は両親を呼び寄せる つもりだとか(でもドイツは良くないんでしょ?)。それだったら、 なおさら旦那さんや他のドイツ人のいる前で「ドイツなんていいと 思わない」とか言わないほうがいいと思うんですけど...。 「もう研究はやりたくないの。私はお金にしか興味がないわ。」 「私はただお金だけのために働いているの。」 「もしお金があったら専業主婦になって悠々過ごすわ。」(←私へのあてつけ?) 何かにつけてお金のことばかり言うのもなんだか気になりました。 もちろん、お金は大事です。私だって10数年働いてきたのだから、 今さら「やりがいのある仕事ができるなら給料は低くてもいい」とか 「愛があればお金はいらない」なんて綺麗ごとを言うつもりはありません。 でもお金以外にも大事なこともたくさんあると思っています。 博士号は英語で PhD (Doctor of Philosophy)といいます。この 場合のPhilosophyは哲学という分野に限らず、博士の博の字も示す ように「高等な学問」の意味になります。philosophyという単語は 「philo-(愛する)」と 「soph-(知恵)」から成り立っていて、つまり 「知恵を愛する」という意味があるのです。学問を愛する英知の人に 与えられるのが PhDなのですが、それを与えられた人間が学問より お金にしか目がないというのはなんだか寂しい気がしました。 というよりなんだか恐ろしくさえ思えました。。最高レベルの教育を 受けた人ですら、そんな風に自分がいかに金持ちになるかと いうことにしか興味がないのです。中国には12億人以上の人が 住んでいます。その多くが受けるのは彼女以下の教育でしょう。初等 教育どまりという地域だって少なくないかもしれません。その12億の 人たちが、みんな自分のことやお金のことばかり考えているとしたら...。 現在EUでは省エネランプ以外のランプの使用を禁止する法案を 検討中だとか。その法案が通れば照明で使用されるエネルギーの 25%が節約されるんだそうです。でもEUの人たちがどんなに 頑張っても、12億人の中国人が金持ちになることだけを目指して 突っ走っていったら...。省エネランプの使用なんて単なる「焼け石に水」だよな...。 中華料理をご馳走になりながら、地球の将来に不安を感じる私でした。
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