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大阪市環境局舞洲工場は1997年に着工され、2001年の4月に完成 しました。その竣工式には建築デザインを担当したフンダートヴァッサー 本人も出席することになっていたそうですが、残念ながら完成した作品 を見ることなく2000年2月に亡くなってしまいました。 ゴミ焼却工場や下水処理施設は、人々の生活には欠かせないものです が、自分の住んでいる近くにはあって欲しくないと誰もが思ってしまう いわゆる「嫌われもの」です(英語ではNIMBY :Not In My Back Yardと 言います)。どうしたらもっと市民の理解が得られ、みんなに好かれる 施設にすることができるかを環境局の担当者が模索していたところ、 ウィーン・Spittelauのゴミ焼却場を見つけたそうです。 大阪にも同じようなものを作ってもらえないか、アプローチした結果が この舞洲工場です。すでに工場の基礎設計は決まっていたそうで、この 建物のデザインはそれを飾るような形になっています。他の作品よりも 直線的に見えるのはそのせいです。デザイン・設計料に6600万円、 総工費は609億円ということで、税金の無駄遣いと称されることの 多いこの工場ですが、そもそも同規模の工場を建設するのに500億円 以上はかかるそうで、この舞洲工場にはさらに粗大ゴミ破砕設備が併設 されているので、一概に総工費の数字だけで無駄遣いかどうかは判断 できないと思います。 大阪市には全部で10ヵ所のゴミ焼却工場がありますが舞洲工場以外は どこもあまり代わり映えのしない無機質な建物です。舞洲工場はこんな ド派手で楽しい建物なので小学生の社会科見学や外国からの訪問客が 絶えないそうです。建物内部には見学コースが設置されていて、子供が 楽しみながらゴミの処理について学べるよう様々な工夫がされています。 工場内の見学は事前予約制となっていますが、敷地の一部は一般に開放 されていて、いつでも屋上庭園や遊歩道などを利用することができます。 嫌われもの施設をこんな風に作り上げるという発想が画期的なのですが これは日本の場合、大阪だからこそ実現したのかもしれません。大阪市 がこの焼却工場を作った意義は計り知れません。 =フンダートヴァッサーからのメッセージ=(大阪市環境局HPより抜粋) 屋根の緑化は自然と調和した人間生態的(エコロジー)なコンセプトを象徴するものです。 この緑化は単に象徴的なものだけでなく、実際に大阪の人達、特にここで働く人のために空気を浄化 します。 誰でも、自然と人間性を無視した醜い工場より、屋根に木が育っている美しい城で働くことを好む でしょう。 たいていの工業団地の攻撃的な外観は、人間の心を痛める最悪の環境公害である攻撃的な視覚公害を もたらします。 大阪の焼却工場は人間的な手段で生まれ変わるので、人々は誇りを持ち、親しい友人のように考える でしょう。 大阪の人々、さらには世界の人々にとって、注目すべき偉業となる新しいランドマークが創られる でしょう。 |

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