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Bad Blumauから車で30分ほどのところにあるBärnbach(ベアンバッハ)という小さな 町にはフンダートヴァッサーがデザインしたザンクトバーバラ教会があります。 この教会は1987−1988年にフンダートヴァッサーが手がけたもので、彼の建築 物の中では初期のものになります。色使いやモザイクの感じがなんとなく原始的な 感じがして、後期の作品に見られる彼独自のスタイル(色使いやデザイン)が確立 される前の作品であることを物語っていました。 私は子どもの頃、何をやっても父親にけなされていました。父には父なりの教育方針
があったと思うので、もしかしたらおだてすぎていい気にさせないつもりだったのかも しれません。年子の姉がいるので、妹の私を褒めすぎたら姉がいじけてしまうと心配 したのかもしれません(子どもの頃、姉は非常にどん臭かったのです…)。父はもう いないので、父がどう思っていたかは今となっては想像するしかありませんが、とにかく 何をやっても褒められたことがなかったのです。 図画や工作、お習字やリコーダー、今思えばどれもそれほど下手ではなかったの ですが、私はどうせけなされるのだから、完璧にできないならばやらないほうが マシと思い込むようになりました。幼稚園まではそれほどでもなかったのですが、 学校に入ってからはかなり創造力の乏しい子どもになってしまいました。そして人 が見ているところで絵を描いたりモノを作ったりすることができず、何に対しても自信 が持てずに子供時代を過ごしました。 この教会を見たとき、その素朴さというか洗練されすぎていないところに、心を 奪われました。下手でも未熟でもそれは自分のスタイルを作り上げていくための 過程なんだ、ということを感じたのです。この教会は芸術家フンダートヴァッサー が手がけたものですから、下手とか未熟という言葉はもちろんふさわしくないの ですが、私が言いたいのは、例えばその約10年後にオープンしたBad Blumauの 建物に比べると、フンダートヴァッサーらしさが明らかに違うのですが、でもどちら もフンダートヴァッサーであることには違いはない、ということ。つまりそれなりの 過程を経なければその人らしさは生まれてこない、ということです。 私は今、趣味でモザイクをやっています。フンダートヴァッサーが大好きになって
始めた初めての創作系の趣味です。まだまだ未熟ですが下手でもなんでもモザイク だけはずっと続けていこう。この教会を見た時、そう心に決めたのでした。 |
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2009年08月30日
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