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ドイツ気象局HPで、放射能物質の拡散状況シュミレーションが見られます。 Wetterlage und Ausbreitungsbedingungen in Japan 少しスクロールして3つ目の日本地図をクリック。 ただし、排出された放射性物質の濃度がはっきりわかっていないのでこれはあくまで予想とのことです。 <最近よく思い出す昔のできごと> 今から10年ほど前、社会人学生として大学に通い直し、環境学を勉強していました。3年生の時に「エネルギー 問題を考える」というゼミに参加して、いろいろな発電所を見学に行きました。私が関心を持っていたのは風力 発電でしたが、当時はまだまだその数は少なく、小さな風力発電施設を見るために、電車を乗り継いではるばる 山形県まで出かけて行ったりしました。 いろいろな施設に見学の申し込みをすると、たいていは歓迎してくれます。その中でも一番待遇が良かったのが 原子力発電所でした。「大学のゼミで見学したい」と言うと、なんと観光バスを無料で1台手配してくれました。 参加学生約10名と引率の先生2名のために、大型のバス1台を、です。そして、当日はお弁当を用意しておく ので、参加人数に変更があったら連絡して下さいとまで。 当日大学に来てくれたバスに乗って私たちは原子力発電所に行きました。到着すると、丁重に歓迎されました。 各種パンフレットやマスコット付きのボールペンなどをいろいろ貰い、お弁当を平らげてから、まずは原子力発電 に関するビデオを見せてもらいました。それから発電所内を見学しました。実際に防護服を試着させてもらったり もしたように思いますが、細かいところはあまりよく覚えていません。なにしろ私たちは文系のグループですから、 物理学的なことや技術的なことは説明されてもよくわかりません。ただ、「安全、クリーン、安い」の三点ばかり が強調されるので、その度に私たちはバカの一つ覚えのように「でも大地震が来たら危険じゃないんですか?」 とか「すっごい規模の地震が来たらヤバくないんですか?」などと質問しまくっていました。その度に係のオジ さんは爽やかな笑顔で穏やかに「あらゆる可能性を想定して設計してあるので安全です」と言い切っていました。 確か、使用済み核燃料の廃棄についてはまだ実施したことがなく、地中奥深くに埋めるという方法が考えられて いる、というような説明があったと思います。その時も私たちは「でも巨大地震が来たら、危なくないですか?」 とか「地震が起きて容器が壊れて放射能が外に漏れるってことはないんですか?」「地中奥深くってどこの地中 に埋めるんですか」という単純な質問を繰り返しつつ、「発電コストが安いと言うけど、その廃棄のためのコスト は計算に入っているんですか?」「実施したことがないのに、どうやってそのコストを見積もるんですか?」など もっともらしく聞いたりもしました。でもなんていったって、数字に弱い文系の学生達ですから、係の人の明るい 笑顔と、桁数の多い数字に上手く誤魔化されてしまいました。 さて、発電所内の見学が終わると、構内をバスで一周してから都内へ戻ってくれることになりました。無機質な 建物を外から見たところで楽しくもないのに、と私などは思いましたが、そのツアーのために女性の係員がガイド 役で乗り込んでくれました。これが1号機、あれが2号機などと説明をしてくれましたが、ふうんとしか思わず、 新興宗教にも似た雰囲気に私は少々うんざりしていました。冷却水が温排水として海に放出されるという場所の 近くを通った時は「水温が温まるので暖流の魚が増えて、良い漁場となっている」というような説明がありました。 文系の私たちは「それじゃぁ生態系が崩れるじゃないか」と単純に考え、ついでに、できればこんなところで 捕れた魚なんて食べたくないよな、と思ったりしました。 その時です。突然、女性係員さんが大きな声で言いました。 「あっ、皆さん!右をご覧ください。今日も釣りをしている人がいます。 ここはまさに絶好の釣りスポットなんですよ〜。」平日の真昼間にこれ見よがしに原発付近で釣りを楽しむ男性…。あまりにも不自然でした。「まさか、そこまでやるのか?」と私は目を疑いました。
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