ドイツの生活 Mein Leben in Deutschland

毎日の新しい発見を忘れないように。https://xiromi0303.blog.fc2.com/ に引っ越しました。

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9月9日(金)
この本を読んで、なるほどと思ったことを下に<<読書メモ>>として追記しています。
覚書なのでおかしな日本語になっているかもしれませんが、よかったら読んでください。
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Abschalten!
アップシャルテン: スイッチを切る、というような意味。原発を止めよう!みたいな感じ?

先日たまたま人に会う約束があって、フランクフルト大学に行きました。早く着いてしまったので、大学の構内で
やっている古本市を眺めていて、偶然この本を見つけました。状態が良かったので発行年を見てみたら、なんと
2011年7月。出たばっかりなのに半額以下の4ユーロだったので即買いました。(定価は9.99ユーロ)

トビいわく「あっさり脱原発が決まっちゃったから売れなくなったんじゃない?」とのこと。まずはトビが一読。
400頁ほどのペーパーバッグを読むのにかかった時間はせいぜい半日、でした。

「インターンを始める前までに全部読む」のを目標に私も読み始めました。当然ですが、私のドイツ語力では
辞書なしではきちんと読めませんから、時間がかかります…。あー、トビがうらやましい。亀の歩みだけど、
頑張るしかありません。

Abschalten!
Warum mit Atomkraft Schluss sein muss und was wir alle dafür tun können.

Nach Fukushima drängender denn je: "Atomkraft - nein, danke!"

Alles, was Du zum Atomausstieg wissen musst: Das von "Campact" herausgegebene Buch 
"Abschalten!" bietet aktuelle, leicht verständliche Hintergrundinformationen. Du 
erfährst, wie Energiekonzerne mit Tricks, Lügen und Halbwahrheiten die Atomenergie zu 
retten versuchen - selbst nach der Katastrophe von Fukushima. Das Buch zeigt außerdem, 
dass ein schneller Ausstieg nicht nur möglich ist, sondern sogar neue Jobs schafft und 
uns die hohen Kosten der Umweltschäden und Energieimporte erspart.
Mit vielen praktischen Tipps: Was wir selbst für den Atomausstieg  unternehmen können 
- einfach, konkret und pragmatisch.

アップシャルテン!
どうして原子力はやめなくてはならないか、そしてそのために私達ができること

フクシマの後、これまでより早急に:「原子力?おことわり!」

脱原発のために知らなくてはいけないことすべて。Campact(インターネットを中心とした市民反核
団体)が編集した本「Abschalten!」は、最新で理解しやすい背後関係の情報を提供します。
フクシマの後でさえ、いかに電力会社が策略や嘘、中途半端な真実を使って原子力を救おうとして
いるかがわかります。さらに脱原発がすぐ実行可能なだけでなく、新しい仕事を生み出し、環境破壊
やエネルギー輸入の高い費用をなくすことができるということもこの本は示しています。
実践的なアドバイス付き:脱原発のために私達自身ができる簡単で、具体的で実用的なこと。

<<読書メモ1>>
気候変動というのは「カッサンドラ」タイプの危険だそうです。
カッサンドラというのは、ギリシア神話に出てくるトロヤ王プリアモスの娘です。トロイアの滅亡を常に予言
しましたが、人々に信じてもらえませんでした。

それに対して原子力利用の危険は「ダモクレス」タイプに分類されます。
シラクサの王ディオニシオスの廷臣ダモクレスが王位の幸福をほめそやしたところ、王がダモクレスを王座に
座らせました。その場所には、天井から馬の毛一本で剣をつるしてありました。王者の身辺には常に危険が
あるということを悟らせたという故事です。栄華の中にも危険が迫っていることを意味します。

私達は気候変動というカッサンドラの危険を避けるために、原発事故の可能性というダモクレスの剣の下に
まだ座り続けるつもりなのでしょうか?気候変動の危険性が高まるからと剣の下に座り続ければ、いつか馬の
毛は強度を失い、ちぎれてしまいます。気候変動をこのような状態で避けようとしたところで、いったい何が
得られるのでしょうか?気候を安定させるために、もっと危険の少ない道はないのでしょうか?

<<読書メモ2>>
昔の人々は洞窟に描いた壁画や、壮大な建築物などを私達に残してくれました。それに対して、私達が将来の
世代に残すのは、有害な核廃棄物です…。あと考えられるのは、化石燃料と原子力の時代が愚かで無責任な
時代であった、ということが将来語り継がれるだろう、ということくらいです。

<<読書メモ3>>
90年代には自然エネルギーはエネルギー全体の4%以上占めることは難しいと予測されていました。でも
すでにドイツでは20%近くを達成しています。可能性を低く示すことで原子力への依存が絶対的なもので
あると思わせようとしているのです。この過去の発電技術は放射能の危険や核廃棄物の処理という問題が
あるだけでなく、結果として再生可能エネルギーの開発の足手まといにもなっているのです。

<<読書メモ4>>
核廃棄物の処理方法が確定していない原子力発電のことを日本ではよく「トイレのないマンション」などと
例えます。ドイツでは「着陸用滑走路建設を考えずに飛ばしてしまった飛行機」のようなもの、と言います。

<<読書メモ5>>
再処理工場、再処理施設などという名称は「リサイクル」を連想させます。再処理によって核廃棄物は減る
どころか増えます。しかも処理後は放射能を帯びた液体、いわゆる「原子力スープ」が発生するので扱いが
さらに困難になります。もともとの使用済み核燃料よりもさらに最終貯蔵しにくくなります。だから、いかにも
リサイクルを思い込ませる再処理工場なんていう美化された名称ではなく、「プルトニウム工場」あるいは
「核廃棄物増殖施設」という名称にすべきです。(そんな名前の施設は誰も自分の近所には建って欲しく
ない!)

<<読書メモ6>>
70年代にドイツ北部、二―ダーザクセン州のゴアレーベンに再処理施設を含む核廃棄物処理センターの建設
計画がもちあがった時、「Treck nach Hannover」というデモ行進が行われました。トラクターに乗った農民が
10万人の原発反対者を伴って州都ハノーファーに向かったそうです。それまでで最大のデモ行進でした。

その後2010年に北ドイツにあるクリュメル原発とブルンスビュッテル原発との間120kmを人間の鎖で結ぶ
というデモ運動が行われました。それには12万人が参加しました。

この人間の鎖は、今年4月にシュトゥットゥガルト近郊でも行われました。その様子はこちらの映像で見ることが
できます。.ausgestrahltというのが私がインターンをする予定の反核団体で、Campactはこの「Abschalten!」と
いう本を書いた団体です。

デモの様子を見ていると、日本との違いを思い知らされます。日本では実際に福島原発で事故が起きている
というのに「脱原発って叫べばいいってもんじゃない」、「原発問題はゆっくり慎重に考えていく必要がある」等々。
そして究極は「脱原発って叫ぶのがそんなに偉いか」っていうのもありました…。

<<読書メモ7>>
さすがに日本の人もかなり原発の危険性に気がついているかと思います。ikoi236さんのブログの「原子力
発電所は必要ですか」という投票では約80%の人がすべて廃炉、あるいはできる限り廃炉にした方がいい
という意見です。

原発の問題点はいろいろありますが、今読んでいる章ではウラン採鉱の問題が取り上げられています。この
問題について Strahlendes Klima (「放射線を帯びた気候」と「光り輝く雰囲気」をかけているのかなーと想像)
という団体が無料でビデオ(英語)を公開しています。

Uranium - Is it a country? (ウラン?それって国の名前?)

<<読書メモ8>>
イギリスでは新しく原発を建設する場合には助成金を出さないということが2010年に保守・自民党の間で
決まったそうです。その決定に対し、電力会社は「イギリス中で停電が起きる」という恐怖のシナリオを広めて
いるとか。どこの国でもやることは同じ…。

<<読書メモ9>>
普通、産業界の様々な分野では「学習曲線」を克服した後で、特定の費用が削減することができます。(と自分
で書いていて、あまりよくわかりませんが、要は軌道に乗ればだんだん安く生産できるようになる、ということ
かなと勝手に解釈。)ところが原子力産業では費用が上昇し続けています。市場に参入して60年も経つのに、
いまだに助成金に頼っている技術というのはいったいなんなんだろうか?

<<読書メモ10>>

Gewinne privatisieren, Verlust sozialisieren

利益は自分たちのもの、損害はみんなで負担

日本だけではありませんが、電力会社は利益が出ると社員や株主がその恩恵を受けるくせに、損益が出たら
電気代が上がったり、国が負担、つまり納税者が負担させられます。国民は電力会社からの請求書、そして
税金という形で二重にぼったくられています。

<<読書メモ11>>
自然エネルギーは高いなどと不平を言うのは短絡的であつかましい。原子力発電は、最も危険なだけでなく、
最も高い発電方法。もし電気代をフェアに算出することができていれば、自然エネルギーはすでに助成金なし
でも競争力があるものになっていた。

<<読書メモ12>>
一度決まっていた脱原発を覆し、古い原発の運転延長を決めていたドイツ。福島原発事故後、原発8基を一時
停止。

それ以前:「脱原発」などという狂気の決定はなんとしても覆すべき。ドイツでは、世界でも最も安全な原発が、
イデオロギー的な理由から止まっている。はるかに安全ではない他国の原発で発電した電気を使うことになる。

それ以降:我々の安定した電力供給が確実なものでなくなる、という結果にはならないことは予測できる。
なぜならば我々は今、電力輸出者だから。私は(電力不足に陥るという)心配はしていない。

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