ドイツの生活 Mein Leben in Deutschland

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Mein Cello Nr. 2

試しに遊んでいて、間違えて競り落としてしまった2番目のチェロが届きました。普通、チェロ(やバイオリンなど)
には内部に製作会社(製作者)や製作年、シリアル番号、などが書かれたシールが貼られています。この2番目
のチェロには「Copie…Brescia anno 1825」とかなんとか書かれているので、古い名器を模造したものだろうとは
思っていました。そのシール自体はいかにも古めかしく見えるのですが、チェロ本体はどう見ても安く大量生産
された中国製。ちょっと騙された感が残り、がっかり。ま、それ相応の値段だったから仕方ないけど。
 
最初に届いたチェロは、そのシールがないので、どんなものだったかわかりません。でもかなり古いもののよう
、たとえ安いものだったとしても中国で大量生産されたものではなさそう。ただ、届いた時に魂柱が外れていた
のと、全体的に状態が良くなかったので、ダメもとで返品できるか売主に聞いてみました。ダメだったらお金を
かけて修理、手入れをして使おうと思っていたのですが、あっさり返品していいと言ってくれたので、悩んだ
挙句に返すことにしました。修理するにしても数百ユーロはかかってしまいそうなので。
 
それにしても、安く大量生産されたチェロは、ド素人が見ても安物ってわかっちゃうから不思議です。チェロの形
はしているけど、あまりにもチャチすぎて、「どうしてこんなものを作るんだろう」と憤りを覚えるくらい(笑)。丁寧
に作られたものには自然と愛着がわくけど、こういう大量生産ものにはなんの気持ちも沸き起こってきませんし。
でもチェロに限らず、最近のものってほとんどがそう。どれも同じで、早く安く作られていて、時間が経つとさっさ
と使い捨て。そういうものづくりの仕方ってどうよ、とか真面目に考えてしまいます。
 
日本で中古のチェロを扱っている業者のサイトを見ると、入門者用でも15〜20万、ちょっといいものは30〜50
万、100万台も普通にあります。そういう値段のチェロは一台、一台丁寧に作られていて、さらにいい演奏家に
大事に使われてきたら古くても価値は下がらないんだそう。でも、そんなお値段するもの、今だったら買おうと
思えば買えるけど、学生の頃とかだったら絶対無理でした。小さい頃からレッスンを受けて、それで音大なんか
に通って、100万の楽器を買ってもらう、なんていうのは、我が家では絶対無理だったなー、としみじみ。
 
そう考えると、音楽って一部の(お金あるいは才能に)恵まれた人だけのもの、みたいなところがあるような気が
します。安物チェロなんてどうしようもないなー、なんて思ったけど、廉価になったことで、一般人も気軽にチェロ
を習うことができる、といういい一面もあるんだなってふっと考えたり。ネットで検索すると大人になってからチェロ
を習い始める人って意外にいて、いきなり数十万のチェロを買っちゃう人もいるけど、激安チェロでとりあえず、
なんていう人もいます。もちろんいい楽器を持つのに越したことはないけど。
 
結局、今回はネットオークションで失敗してしまい、一番欲しくなかった中国製の安物が手元に残っちゃうわけ
ですが、まぁレンタルしてもお金はかかるわけだし、1、2年使って誰かにあげてもいいかなと思うことに。ってか、
使えるんだろうか、この安物チェロは。
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