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先週末に「ドイツでの老後を考える」日本人向けのセミナーがあったので参加しました。介護フリーの老後を
迎えるためには、筋力を鍛え、できるだけ人と交流しましょう、というような内容でした。認知症やアルツハイマー
病は誰もが避けたいと思う病気ですが、なんと85歳以上では4人に1人が認知症というデータもあるそうで、
今後さらに深刻な社会問題となっていくことが予想されます。あいにく今の時点で「こうしておけば認知症に
ならない」という方法はないそうですが、最近の研究から「どうすれば認知症になりにくいか」ということは少し
ずつわかってきているそうです。
セミナーでは、「いきいき筋トレ体操」なるものが紹介され、みんなで実際にやってみたりしました。私の感想と
しては…、動きが単調でゆっくりすぎて「つまらなすぎる…」。高齢者向けだから当然なのかもしれませんが、
そんな単調でゆっくりすぎる運動しかできないくらいまで筋力が落ちてしまっている人の場合、慌ててそれを
習慣づけようとしても難しいように思います。何歳であっても、適度な運動をすることは重要だとずっと言われて
きているのだから、それができている人は、高齢になって慌てて「いきいき筋トレ体操」なんかしなくていいはず。
それよりなによりその名称自体が年寄り臭い…。
私が提唱したいのは、40代からの本気ヨガ。高齢者を対象にした特定の機能低下防止の運動は、なぜか
どれも「いきいき筋トレ体操」に似た名前。「はつらつ体操」「健やか体操」等々。あるいは「転倒予防体操」、
「尿漏れ予防体操」、「てんこつ(転倒骨折)予防体操」などそのまんま。そういうネーミングからして、高齢者が
毎日楽しくできるのか疑問です。一人だったらまずやらないのではないでしょうか。老人ホームで、みんな揃って
幼稚園のお遊戯みたいにやるんでしょうか?「はーい、皆さん、てんこつ体操しましょうねー。」とかなんとか?
私だったら嫌です。
40代からヨガを習慣づけておけば、身体のどこかに機能障害が出てから慌てて、そのための「体操」を習って
実行する必要もないし、それよりもなによりもヨガだったら楽しく続けられます。別にヨガでなくてもいいのですが、
チームで行うスポーツは仲間が集まらないとできないし、自分が下手だったりするとチームの足を引っ張って
しまいます。対戦相手がいるスポーツも、相手がいなければできないし、初心者にはとっつきにくい。相手と
レベルが違い過ぎたら続けていくのも難しいかと思います。一人でもできる武道の型練習などだったらいいと
思いますが、球技は、高齢者向けに考案されたもの以外はちょっと難しいかもしれませんね。
その点、ヨガは対戦相手もいらないし、自分のペースでできるから、身体が硬かろうが、腕立てができなかろう
が、誰にも気兼ねする必要はありません。だから40代から始めるのにはいいのではないかと思います。私が
通っていたヨガスタジオでは、片脚が腿の付け根から義足の人が通っていました。以前にテレビに全盲の歌手
兼ヨガインストラクターという女性が出ていたこともあります。ヨガのポーズは数千〜840000通りあると言われて
いるので、もし身体のどこかに機能障害があったとしても、残っている機能を使ってできるヨガのポーズは
きっとあるはず。
私は土曜日にヨガを教えています。もともとは駐在員の男性に頼まれて自宅でプライベートレッスンをしていた
のが始まり。少しずつ人数が増えていったので、去年の夏から思い切って場所を借りて教えています。今では
平均5、6人、多い時には10人ほどの参加者がいます。一番長く続けてくださっているのは60歳になる日本人
男性と53歳のドイツ人男性で、そろそろ2年になります。彼らの後に参加されるようになった40代の女性は
夏休み以外はほぼ毎週欠かさず来てくれています。彼女のヨガ歴はもうすぐ1年になります。最初はアーム
バランス系のポーズや腕立てが全然できませんでしたが、もともと運動神経がいい人なので続けているうちに
どんどんできるようになりました。たとえ週1回だけでも続けていればできなかったことができるようになります。
「いくつになっても変われる」ということが実感でき、それでどんどん楽しくなって、足繁く通ってくださっています。
とにかく楽しくなければ続きません。「いきいき体操」等の問題は、変化がなく単調であること。上達しても次の
ステップがないこと。私が提唱したいのは、いきいき体操と同じ効果のあるヨガのポーズを組み合わせ指導
すること。「いきいき」「はつらつ」「健やか」体操などの名称をやめること。やっているのはあくまでヨガであって、
機能低下を防止することが表面的な目的ではなく、ヨガを楽しむことを第一の目的とします。結果的にいろいろ
な部位が鍛えられ機能を向上させられる、というわけです。一つのポーズがラクにできるなら、別のポーズ、
あるいは高度なポーズに挑戦していく。変化があれば飽きずに続けられるのではないでしょうか?それに
地味に「いきいき体操やっています」と言うよりは、趣味でヨガをやっていると言ったほうがかっこいいと
思いませんか?
いくつになっても身体能力は鍛えることができます。58歳でヨガを始めたその日本人男性は、上級者ポーズで
あるサイドカラスのポーズParsva Bakasanaがいつの間にかできるようになりました。私自身、子供の頃から
身体が硬く、40代になるまで前屈をしても手が床についたことがありませんでした。アラフィフといわれる年齢
になった今が、人生で一番身体が柔らかいです。それでも開脚などはまだできませんが、アラカン(アラウンド
還暦)くらいまでには、脚が180度開いて胸を床につけられるようになるかなーなんて密かに思っています。
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2016年03月25日
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