ドイツの生活 Mein Leben in Deutschland

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Mentalität

4月に始まった少林拳のレベル1のクラスが昨日で終わりました。次のレベルに上がるには試験があるという
のでかなりビビッていましたが、いつの間にか合格していました。なので9月からはレベル2のクラスを受ける
ことができます。自分のレベルより下のクラスはいつでも参加していいらしいので、レベル1も受けて基本の型を
もっと練習しようと思っています。

レベル1を受けていたのは全部で10人くらいいたはずですが、全員が揃ったのは最初の2、3回だけ。稽古は
週一回だけなのに、たいてい4、5人しか来ていませんでした。この三か月半、1度も休まず毎週通ったのは
多分私だけ。仕事柄、出張が多くなかなか来れない、というエンジニアのインドネシア人がいて、そういう事情
だったらまぁ仕方ないなと思うんですが、ドイツ人って普通は定時に帰るのが基本だし、プライベートを優先
させるのも当然だから、彼みたいな人は例外的(それにドイツ人じゃないし)。学生や主婦、定年退職してるっ
ぽい人もいるのに、そういう人たちがしょっちゅう休んでいました。

先週はどうしたの?なんて聞いてみると、帰ってくる答えが:

-蒸し暑かったから
-お腹の調子が悪かったから
-気分が乗らなかったから

と、「お前ら、武道習う気、あるのか?」って思うような甘っちょろいものばかり。たかが週1回の稽古なのに。
しかも月謝払ってるんだよ〜(←ってそこか、私のモチベーションは)。本当は、毎朝、自分で基本の型を
練習するように、と言われているのですが、私はそれがなかなかできていません(汗)。だからエラそうなこと
言えませんが、他の人が真面目に家で練習しているとも、正直思えないし…(笑)。

少林拳は「肉体だけでなく、精神も鍛える」ところが他の武道やスポーツとは違う、と師父は言います。それ
ってヨガでもよく言われることですが、なんていうか、敢えてそういうところを強調するのって、とっても西洋的
だなって思ってしまいます。日本ではどんなスポーツも、単に身体を鍛えるだけのもの、なんて捉え方はしない
ですよね。今は相当緩くなっているとは思うけど、私が中高生の頃の部活動など、特に運動系は厳しかった
です。よほどのことがない限り、練習を休むなんてあり得なかったし、練習中は水を飲んではいけない、なんて
いう、今だったら危なすぎる規則もありました。新入生は部室の掃除や道具、グラウンドや体育館の整備など
地味な仕事を嫌と言うほどさせられるし、最初は何か月もボールに触らせてもらえない、なんていう部も
あったりしました。先輩後輩の関係も重要で、後輩が先輩のために使いっぱしりをすることも普通でした。

私自身、日本で武道をやったことはありませんが、高校時代にソフトボール部に入っていたし、なんていうか
厳しさに耐えてこそ、心身ともに鍛えられる、的な考え方が自然に身についているように思います。日本語
には「スポ根」なんていう言葉があるくらいだから、スポーツを通して鍛えられるのは、身体ばかりじゃないって
考えるのが一般的ではないでしょうか?週一回の稽古に通うというのは最低限のことだと思うのに、それ
すらできない人たちってなんなんだろう…、と思ってしまいます。スポーツの中でも武道はかなりストイックさが
要求されます。でもドイツだから求められるストイックさは大したことないのに、それすらできない人たちって…。

ドイツ人で武道に興味を持つ人の特徴は、

1.カンフー映画に影響されて、強くなりたいマッチョタイプ
2.武道だけじゃなくアジア全般が大好きなオタクタイプ

の2つに分かれるように思います。1のマッチョタイプは、目標がはっきりしているし、運動神経もいい人が
多く、練習にも励みます。だから上達も早く、数種類の武道をマスターしたりしています。それに比べて、アジア
オタクタイプは、というと、いわゆる変わり者。あれこれいろいろな武道に興味を持ち、かじってはみるものの、
どれもつまみ食いで終わってしまうパターンが多いように見受けられます。そもそも運動神経がいい人っていうのはこのタイプには多くなさそうだし(笑)。やたらと知識だけは豊富だったりするけど、どの武道もどっちつかず。どれか一つに絞って長く続けてみろ、って言いたくなります。

私はどうも手足のコーディネーションが下手なのと、常に力が入りすぎちゃうので、少林拳の上達は遅そう
です。それはチェロにも言える欠点なのですが…。でも、何事も10年くらいやってみないとわからないって、
最近しみじみ思うので、頑張って続けてみます。ダメだったら同じレベルを繰り返したっていいんだし。
才能も大事だけど、何事も、結局はやったか、やらないか、の違いじゃないかなって思ったりもします。
継続する力というのも、いわば才能の一つと言えるかもしれません。

(写真は先週末に行った地元のビール醸造レストランです。本文の内容とは関係ありません。)
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