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10月末に今まで住んでいたアパートを引き払って、新しい「団地」に引っ越してきました。キッチンもバスルーム
もまだ完成していません。引っ越しの連絡を前もってしていたのにも関わらず、電話やインターネットは丸々
一週間使えませんでした。日本ではあんまり考えられませんが、ドイツではあれこれトラブルがあるのがフツー
で、すでにどれも経験済み。動じることもイラつくこともなく、「またかよー」って感じです。
そう考えると「経験」って尊いですね。 知り合いに、日本で仕事をしたこともなくドイツに来て日系企業に採用された20代の子がいるんですが、
駐在員との待遇の差を愚痴ってみたり、その駐在員たちの多くがいかに使えないかを語っては腹を立てて
います。彼女を見ていると、私もそんな時期があったよなーとしみじみ。
私から言わせれば、何の経験もなく、ただドイツ語がそこそこできるってだけで雇ってもらえただけありがたい
んじゃ?って感じだし、私がお世話していた「おっさん」や「オヤジ」はもっともっと強烈だったから、甘いなとか
思ってしまいます。
こんな風に割り切れるようになるまでには、長年の葛藤がありました。私は30代後半まで日本できちんと
働いてそれなりにキャリアを築いていました。ドイツ(に限らず海外)にいる多くの日本人は、ワーホリとか
語学留学とか、目的のはっきりしない大学院留学とかで、後先を考えず日本を脱出し、そのままなんとなく
いついちゃった人たち。ドイツに来たばかりの頃は、そういう「世界を股にかける根無し草」的な人たちとは
絶対に一緒にされたくない、という思いでいっぱいでした。
でも現実は、一緒にされるどころか、年齢がすでに30代後半だったし、最初はドイツ語があまりできなかった
から、それ以下の扱いを受けるはめに。日系企業での現地採用の仕事はいわば、「なんでも屋」ですから、
経験や知識が問われることはあまりなく、若くて、滞在許可を持っていて、現地語がそこそこできればOK。
年齢がいっていて、ドイツ語はイマイチ、の私なんかは煙たがられるばかり。それまで築いてきたと思って
いた「キャリア」はガラガラドッシャーンと大きな音を立てて崩れさりました。
そんな状況から抜け出したくて、ドイツ語を勉強しながら、心の拠り所を求めてヨガをするようになって、早10
年。気がついたらもうキャリアとかどうでも良くなりました。年齢だけは変えられないけど、気の持ちようとか、
自分の中での物事の優先順位とか、語学力とか、自分で変えられるものを変えていったら自然に道が開けて
きました。仕事は相変わらずの「なんでも屋」かもしれないけど、前の職場(通称監獄)から出所できただけでも
ラッキーだなって思えるし、仕事以外のことと両立させられているから、不満はありません。
ドイツに来たことで失ったものはたくさんありますが、逆に得たものもいっぱいあるんだなって思います。若い
頃に昇りつめてその後は転落人生とか、サラリーマンで定年まで使えて気がついたら空っぽ人生とか、
いろいろあると思いますが、30〜40代という人生の真ん中辺かもしれないあたりで一度突き落とされたのは
長い目で見るとよかったのかもしれません。時間はかかりましたが、この大きな変化を自分で受け入れられる
ようになったことは、きっとこれからの人生に役に立つはず。
さて、今年もいよいよ残すところあと二ヶ月を切りました。今年はいろいろなことにチャレンジできたと思うけど
達成できるかどうかビミョーなのが「一週間に一冊」の読書。指輪物語に予想以上に時間を取られた上に、
先月はリフォーム、引っ越しに出張が重なって読書どころじゃなかったから…。停滞中ですが、何冊まで達成
できるか年末まで頑張りたいと思います。
最近読んだ本:
冊数を稼ぎたくて、読みやすそうな本、薄めの本を選びました(笑)。
今、読み途中の本:
コンスタンチノープルの陥落を読んでいる間に、おんだなみさんのブログで紹介されていた「舟を編む」が
偶然売りに出ていてゲット。そうしたらそっちが気になりだしちゃって、今は二冊並行読みです。
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2016年11月08日
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