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今まで使っていたチェロちゃんが売れました。本当はまだ手元に置いておいてもいいかなって思っていましたが、
買いたいという人がいたので、お譲りすることにしました。楽器って不思議なもので、高く買ってくれる人なら誰
でもいいから売る、という風にはいかないものです。少なくとも私の場合はそうでした。大事に使ってくれそうな
人じゃなければ無理して売りたくないって思っていました。でも、ご縁があって納得のお値段で、いい人に使って
もらえることになりました。
チェロちゃんはネットオークションで買ったチェロでしたが、本当にいい子でした。チェロちゃんが私のところに
来てくれた頃は一緒に白鳥までの道を歩むつもりでいました。だからお別れするのがちょっと寂しかった…。
今まで本当にありがとね、チェロちゃん(写真左)。
さて、3月に私の手元にやってきたマイスターチェロ、お蝶夫人(写真右)。まだまだ私なんかに気を許しては
くれませんが、それでも少しずついい音色を響かせてくれるようになりました。お蝶夫人を使って、再来週に
行うミニ発表会で演奏する曲を先生に弾いてもらったら、なんとも柔らかくて深みのある音でした。私には
そんな音は出せません。ちゃんとした人が弾けばいい音が奏でられるのに、私なんかに持たれて、お蝶夫人
が可哀そうだな、って思ってしまいました。
チェロちゃんが売れたことだし、再び清水の舞台から飛び降りる決意をし、ついにマイスター弓を買いました。
チェロちゃんが売れる前から、その分のお金は用意していたのですが、なんていうか「弓」にそこまでのお金を
払う勇気がありませんでした。チェロ本体が高いのは納得です。楽器自体も大きいし、個体によって出る音が
違いますから。でも弓って…。
お蝶夫人を作ってもらった時、そこの工房の人に勧められていた弓がありました。お値段、ぶっちゃけ1000
ユーロ。その時はそんなの無理でしょ、って思いました。お蝶夫人を買うので精いっぱいっていうか。でも先生
にも、弓はチェロ本体の1/3〜1/10の値段くらいのものを使わないと、と言われていました。ネットで調べる
と「一生ものと考えれば20万程度」とか、「良い弓は軽自動車が買えるくらいのプライス」とか、「良い弓は上達
を早めてくれるので、ここの予算をケチらないように」とか書かれています。だから1000ユーロが特別高いと
いうわけでもないのですが、やはり「ただの棒」にその金額を払うのは抵抗がありました。
しかし、いつまでも躊躇していても仕方ないし、早く買って長く使った方がいいに決まっているので、工房に
連絡して、その弓がまだあるか聞いてみました。そもそも商売っ気のない工房のことなので、その弓は売れて
いませんでした。本当は楽器屋さんで、いろんな弓を試してみるのがいいのかもしれないけど、楽器屋さんで
買うとかなりのマージンが載っている可能性があるし、お蝶夫人を作ってくれた工房の人がいいって勧めて
くれる弓を買おうと決めていました。出所が一緒の方がお蝶夫人に合う気がするから。
なにしろ私はド素人なので、言いくるめられてぼったくられる可能性もあるけど、まぁ、あそこの人たちはそれは
ない、かな。楽器や弓の値段ってあってないようなモノだし、あれこれ迷うのも嫌だったので、チェロちゃんが
売れたのを機会に、弓を取りに行ってきました。ビニール袋にはMade in Germanyと書かれていました。
確かに今まで使っていた安物の弓とはかなり違って持ちやすいし、弾きやすいです。でも本当にこれが1000
ユーロの価値があるのかは、正直私にはわかりません。チェロ関係の買う時は、もうお札が紙切れに見えて
しまいます。だから今回もどかーんと十数万円の買い物をした、とかいう感覚もありません。一生ものと思って
お蝶夫人と一緒に大事に使っていく所存です。
私にはもうこれで欲しいものはないかな。もちろん洋服とか本とか消耗品はこれからも必要に応じて買うけど
金額のはる大きな買い物はもうこれが最後、かな。他に欲しいもの、あれがあったらいいいなぁとかって
思えるものが、もう思い浮かびません。そう考えると、なんだか満ち足りた気分です。
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