|
今勤めている会社はある地方都市に本社があります。私は面接の連絡をもらうまで、名前すら知りません
でしたが、そのエリアでは有名な会社のようです。地方色なのかなんなのかわかりませんが、かなり保守的で
男尊女卑的思考がいまだに根強い印象です。
日本からの出張者や他の国に駐在している日本人駐在員が、私の勤める事務所によく来ます。彼らは私の
同僚である男性社員には挨拶をしますが、経理をやっている女性と私のことはよく無視します。まるで視界
にも入らないかのようにスルー。大きな事務所で社員がいっぱいいるなら、いちいち関係のない部署の人に
まで挨拶もできないでしょうが、私の事務所は総勢6名ぽっきり。あ、お客さんが入ってきた、と思って、他の
男性メンバーと一緒に席を立ったのに、私だけさらっと素通りされてしまったり、なんてことがしょっちゅうです
(心の中を風がヒューっと吹き抜けていく感じ…)。
日本で私は外資系団体や企業で働いていたせいもあって、訪問者が来ているのに自分だけ紹介もされず
無視されるなんていうことはありませんでした。どんなに下っ端でも、部署のメンバーとして、チームの一員と
して紹介されたし、挨拶もしました。だからこの「スルー」扱いになかなか慣れることができず、自分がまるで
虫けらのように思えたりして落ち込んだりしました。一度そのことを経理担当の同僚に話したことがあります
が「ここで長く働きたいと思うなら、そんなこと、いちいち気にしないことね。私はそうやって割り切って、もう
すぐ20年よ」と励まされました。悟りの境地ですね、彼女の場合。
最近、S市の近くに新しい事務所をオープンし、その事務所に関わる雑務全般も私が担当しています。その
事務所の所長はアメリカ支店から赴任してきたアメリカ人なので、ノリがとってもアメリカンです。つまり
やたらとフレンドリーです。彼は、私たちの事務所に来ると、必ずみんなに挨拶して廻ります。ただ挨拶する
だけでなく、ちょっとした会話も交わします。例えば私が手配したちょっとしたこと、事務用品の発注などに
ついて、「この間はありがとう。君がすぐに手配してくれたおかげでとても助かったよ。いつも僕たちの事務所
の面倒を見てくれてありがとう。」などと言ってくれます。
いわゆる雑用と言われることでも、誰かがやらなきゃなりません。文房具だってトイレットペーパーだって、
コーヒーだって、常備されているのが当たり前と思われがちですが、誰かが、在庫を切らさないようにチェック
し、注文しているから常にあるんです。でも、それをわからず、あるいはわかろうともせずに、そこにすべて
揃っているのが当然、もしもなければ文句を言うしか能のない人がほとんどです。雑用って仕事そのものが
雑用なんじゃなく、そういう風にその仕事を軽んじる人がいるから雑用になってしまうんじゃないかなって
思います。
そのアメリカ人所長は、アメリカから社長がやってきた時もしっかり私のことを紹介してくれました。「彼女は
セールスアシスタントだけど、総務的な仕事もしてくれているし、経理担当者がパートタイムで働いている
からそのカバーもしているんだ」云々。なんかそういう風に言ってくれると、私ってオールマイティ?って自分
で自分を錯覚しそうになっちゃいます(笑)。ってそれは冗談ですが、なんていうか物は言いようというか、
人との関係って扱い方、接し方次第で本当に大きく変わってくるものなんだなって思いました。誰だって、無視
されて気分がいいわけはないし、逆に感謝されたら悪い気はしないし、また頑張ろうって思えますよね。その
社長さんもとても気さくな人で、帰り際にねぎらいの言葉を残してくれました。
今まで別にアメリカ人とかってなんとも思ったことはありませんでしたが、こういうのがアメリカの文化なんで
しょうか?どんな人にもそれなりに対等で、親しみやすく話しかけて、何かあればさらっとありがとうって言える
のってとっても気持ちがいいんですけど〜。相手のいいところを強調して、褒めたたえる。行き過ぎちゃえば
しらじらしくもなりますけど、ノリが軽いのがかえって嫌味っぽくなくていいのかも…。アメリカ人がみんなこんな
感じ、というわけでもないでしょうが、少なくとも私の会社のアメリカ人は人当たりがすごくいいので、
行き過ぎない程度に見習いたいなと思います。 写真はカナ猫。久しぶりの登場です。
家ヨガをしているとこうやって邪魔しにきます。
多分、邪魔しているつもりはなく、一緒にやってるつもりだったりして。 |
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2017年09月17日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]



