なんでも4月23日は「ビールの日」だそうで、この日にビール醸造所の
フンダートヴァッサータワーは落成式を迎えるとHPに書いてありました。
私は早々と電車の割引切符を買って、その日が来るのをずっと楽しみに
していました。ふと、当日タワーに登れる人数が限られているかもしれない、
と思ったので醸造所にメールで問い合わせてみたら、なんと冬場の悪天候
のため、工事が大幅に遅れていて完成の目処がまだついていない、という
悲しい返事が来ました。
すでに買ってしまった切符は割引切符なのでキャンセルはできません...。
仕方がないので、乗り鉄がてら未完成のタワーを見に行くことにしました。
次の日はドイツ語の試験だっていうのにお馬鹿な私です。
電車に揺られること約4時間。車窓から金のUFOが見えた時はさすがに
ちょっと感動しましたが、4月に完成を目指していたとは思えない工事の
進み具合。8か月前とほとんど変わっていませんでした。
これといって他に見所のない田舎町をアジア人が一人でうろついている
のはとても目立つので、工事中のタワーの写真を何枚か撮り、町を一周し、
名物の白アスパラを1キロ買ったところで、さっさと去ることにしました。
割引切符では乗る特急電車が決まっています。馬鹿な私は帰りの電車に
夕方5時台のICEを選んでしまいました。仕方なく近郊のちょい栄えた街
インゴルシュタットに行き、そこで時間を潰すことにしました。栄えている
と言っても「地球の歩き方」にすら載っていない街、これといって見るもの
もなさそうです。ドナウ川を眺めながらドイツ語でも勉強して過ごすか、と
思ったら雨が降ってきちゃうし、背中にしょったアスパラは重いし、この日
に限ってやたら寒いし...。
唯一一見に値するという教会があったので、行ってみることにしました。
オレンジ色をしたかわいらしい造りの教会でした。
入り口で拝観料2ユーロを払い中に入りました。天井画と祭壇がなかなか
立派です。が、私はクリスチャンではないので実は教会にはあまり興味が
ありません。どちらかというと神社仏閣が和むのよね〜、なんて思いながら
さっさと帰ろうとしたら、入り口のオジさんに「ちゃんと見たのか」と行く手を
阻まれてしまいました。そしてそのオジさんは天井画の見方を丁寧に教えて
くれたのでした。
真ん中から見た天井画。左に描かれている木と鹿に注目。
右から見ると…、神殿の柱や木が傾いて見えますね。そして鹿は木の下敷きに。
他にもこの「動く絵」のチェックポイントはいくつかありました。私以外に
訪問者がいなかったので、オジさんも暇だったのでしょう。いろいろ教えて
くれました。ただぼーっと見るのとポイントを抑えて見るのでは違いますね。
いい勉強になりました。
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