ドイツの生活 Mein Leben in Deutschland

毎日の新しい発見を忘れないように。https://xiromi0303.blog.fc2.com/ に引っ越しました。

Hundertwasser

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大好きなフンダートヴァッサーのこと
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Ronald McDonald Kindervallei

ドイツとオランダの国境を越え(といっても看板が立ってるだけ)、私たちが
最初に向かったのはここ。
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オランダにもフンダートヴァッサーのマクドナルドハウスがあるんです。
ドイツ・エッセンにあるものと違って囲いのようなものはなく、そのまま
屋根の上を走れそうな感じでした。Kindervallei(多分「子供の谷」という
意味)というこの建物は、別名 Regenbogenspirale(虹のうずまき)とも
呼ばれているようです。

うずまきの入口はこんな感じ。
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木専用の窓もありました。
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無邪気に見学し写真を撮っていたら、管理事務所のような部屋がありました。
その横に正面玄関らしき入り口が。どうやら私たちは裏側から入ってしまった
ようでした。なんとなく嫌な予感がしたので、入り口に回ってみると案の定
「立ち入り禁止」と書かれているらしき看板が…。

ここは病気の子供たちのための施設ですから、誰でも自由に入っていいわけ、
ないですよね。ごめんなさい。管理事務所の人は敷地内にいた私たちの姿を
見たはずですが、何も言われませんでした。それほど多くの人に知られてない
から、私らのような建物の見学者は少ないのでしょうか。柵も囲いもないし、
無断進入した人を注意もしないとは、おおらかというかなんというか…。規則
だらけのドイツに比べてオランダ人は寛容なのかもしれません。

それにしても、お天気のいい日に見るフンダートヴァッサーは格別でした。
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ここにはてっぺんの玉ねぎ部分にも木が生えてます♪
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Ökohaus, Maximilianpark

フンダートヴァッサーが手がけた「エコハウス」なるものが、トビの実家
の近くの Hamm という街にあるというので行ってみました。場所は
マキシミリアンパークと呼ばれる公園。その昔、炭鉱だったところです。

この公園の売りものは「グラスエレファント」。もともとは選炭工場だった
建物にガラスの象さんがくっついていて、エレベーターで頭まで登れる
ようになっています。
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お目当てのフンダートヴァッサーのエコハウスはこの象さんの「後ろ」に
あるとHPには書かれていました。後ろというのはどこから見た後ろなの
でしょうか?どっちを見てもフンダートヴァッサーらしき建物は見当たり
ませんでした。

仕方なく入口の入場券売り場で聞いてみました。ところが「エコハウス?
フンダートヴァッサー?聞いたことないわ。」と誰も知らない様子でした。
HPの説明書きを印刷して持っていたので見せると、公園の外にある
管理事務所に連れて行ってくれました。ところが事務所の人も聞いたこと
もないようでした。いろいろと調べてもらった結果、エコハウスというのは
象さんのお尻の部分の建物の廃墟のことで、フンダートヴァッサーが
手がけたのはどうやら屋上緑化であることが判明しました。

というわけで、これがそのエコハウスです(単なる廃墟です)。
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象さんに登って上から見るとこんな感じ。
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人間が建物を建てる時にはその場所に生えていた植物が犠牲になります。
この建物には屋上部分に灌木や木が植えられています。その成長によって
建物の腐朽がせきたてられ、いずれは建物が植物に負けてしまいます。
植物を犠牲にして建てられた建物の上に植物が育っていく。フンダート
ヴァッサーいわく、そうなることで人間(人工)と自然との調和が図れる
(それを彼は「自然との平和条約」と読んでいます)ということです。朽ちる
までこの建物は手を加えないんだそうです。この廃墟、そして朽ち果てて
いく過程そのものが芸術なんだそうです。

このエコハウスはウィーンのフンダートヴァッサーハウスよりも前の作品で、
彼の哲学の原点といえるのかもしれません。
フンダートヴァッサーの作品は実は東京でも見ることができます。

東京・赤坂にある「21世紀カウントダウン時計」です。21世紀になる
まではデジタル時計でカウントダウン表示していたようですが、今は
両面のアナログ時計だけしか動いていません。
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東を向いている時計は漢字表記、西向きはローマ数字で表記されて
います。それぞれ、東洋と西洋を表しています。
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写真ではわかりにくいのですが、段々となっているコンクリートを伝って
水が流れています。循環する水の流れは時の流れと人生を象徴し、柱と
柱の空間は大小の生物と人間の世代になぞられているそうです。
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TBSの片隅にあるちょっと寂れたフンダートヴァッサー。あまり大きな
感動やワクワク感は味わえませんが、日本人に一番身近な作品です。

Maishima Sludge Center

大阪市環境局舞洲工場を見学した後、くろろんさんと私はその
足で大阪市建設局舞洲スラッジセンターに向かいました。一緒
に見学したシルバーグループはそのままバスに乗ってさっさと
帰ってしまいましたが、歩いて10分もかからないところにもう
一つフンダートヴァッサーがあるのです。ここまで来てそれを
見逃すとは惜しい!

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大阪に最初に登場した舞洲工場に人々の注目が集中したせいか、
後からできたスラッジセンターのほうは「似たようなのがもう一つ
ある」程度にしか認識されていないようです。遠めで見るとその
建物は舞洲工場より地味な感じがしたのですが、近くに行って
見たら印象は全然違いました。フンダートヴァッサー建築の特徴
の一つにカラフルな柱がありますが、ここの柱はその大きさと
いい数といいもの凄い迫力でした。

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舞洲工場ではバスを降りて建物に入っていくと案内をしてくださる
職員の方が名簿を持って待ち構えてくださいました(つまり名簿に
名前がない人は一切中には入れない)が、スラッジセンターには
そういう人は誰もいませんでした。1階のホールは自由に出入りが
出来て(平日9時〜17時)、トイレも使えるし、フンダートヴァッサー
に関するちょっとした展示物を見ることもできます(つまり予約ナシ
でも十分体感可能)。

ウィーンの Hundertwasser-Haus の前にあるヴィレッジのトイレも、
Uelzen駅のトイレも有料だったのに(もともとヨーロッパでは公衆
トイレは有料のところが多いのですが)、ここのトイレはなんと無料
です。しかも他の場所にはない「和式トイレとフンダートヴァッサー
のコラボ」も体験できます(あ、でも写真は洗面台です)。

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3時に見学を申し込んでいた私たちは、エレベーターに乗って事務所
のあるフロアに行きました。舞洲工場では私達が帰るときにはすでに
次の見学グループが到着していましたが、スラッジセンターにはそう
いう人は誰もいませんでした。おずおずと事務所に入ると担当の方が
待っていてくださったようで、すぐに講義室のようなところに案内を
してくださいました。広い部屋に講師1名、受講者2名。まずビデオを
見てそれから下水処理の仕組みなどの説明を受けました。私たちが
技術的なことには相当疎い、ということがバレると担当の方は「屋上
でも行ってみますか?」と提案してくださいました。あいにくの雨と強風
で長居はできませんでしたが、屋上からは港が一望でき、おなじみの
金のタワー、そして金の釣鐘を間近に見ることができました。

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スラッジセンターとは、下水処理をした後の汚泥を処理する施設です。
汚泥処理には、焼却して埋立処分する方法と、溶触炉で燃焼させ建築
資材として利用可能な溶触スラグを生成する方法があります。この舞洲
スラッジセンターは後者で、最新式の溶触炉を備え大阪市独自の技術で
下水汚泥再利用を促進しているそうです。従来は下水処理施設から排出
された汚泥はトラックで汚泥処理施設に運搬されていましたが、舞洲
スラッジセンターへはパイプ輸送が実現しました。そのおかげで臭気が
軽減されまたトラックの排ガス削減もでき環境対策にもなっています。

施設内を一通り案内していただいた後、私たちは建物の周りをじっくり
散策しました。遊歩道やせせらぎが整備されていて、フンダートヴァッサー
の噴水、東屋、ベンチなどもありました。マンションの住民でなくても、
保育園児でなくても誰でもフンダートヴァッサーを体感することができる
という太っ腹さ。特にスラッジセンターは建物やその周辺設備の完成度が
高いと思うので、絶対お勧めです。
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Maishima Incineration Plant

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大阪市環境局舞洲工場は1997年に着工され、2001年の4月に完成
しました。その竣工式には建築デザインを担当したフンダートヴァッサー
本人も出席することになっていたそうですが、残念ながら完成した作品
を見ることなく2000年2月に亡くなってしまいました。

ゴミ焼却工場や下水処理施設は、人々の生活には欠かせないものです
が、自分の住んでいる近くにはあって欲しくないと誰もが思ってしまう
いわゆる「嫌われもの」です(英語ではNIMBY :Not In My Back Yardと
言います)。どうしたらもっと市民の理解が得られ、みんなに好かれる
施設にすることができるかを環境局の担当者が模索していたところ、
ウィーン・Spittelauのゴミ焼却場を見つけたそうです。

大阪にも同じようなものを作ってもらえないか、アプローチした結果が
この舞洲工場です。すでに工場の基礎設計は決まっていたそうで、この
建物のデザインはそれを飾るような形になっています。他の作品よりも
直線的に見えるのはそのせいです。デザイン・設計料に6600万円、
総工費は609億円ということで、税金の無駄遣いと称されることの
多いこの工場ですが、そもそも同規模の工場を建設するのに500億円
以上はかかるそうで、この舞洲工場にはさらに粗大ゴミ破砕設備が併設
されているので、一概に総工費の数字だけで無駄遣いかどうかは判断
できないと思います。

大阪市には全部で10ヵ所のゴミ焼却工場がありますが舞洲工場以外は
どこもあまり代わり映えのしない無機質な建物です。舞洲工場はこんな
ド派手で楽しい建物なので小学生の社会科見学や外国からの訪問客が
絶えないそうです。建物内部には見学コースが設置されていて、子供が
楽しみながらゴミの処理について学べるよう様々な工夫がされています。
工場内の見学は事前予約制となっていますが、敷地の一部は一般に開放
されていて、いつでも屋上庭園や遊歩道などを利用することができます。

嫌われもの施設をこんな風に作り上げるという発想が画期的なのですが
これは日本の場合、大阪だからこそ実現したのかもしれません。大阪市
がこの焼却工場を作った意義は計り知れません。

=フンダートヴァッサーからのメッセージ=(大阪市環境局HPより抜粋)

屋根の緑化は自然と調和した人間生態的(エコロジー)なコンセプトを象徴するものです。

この緑化は単に象徴的なものだけでなく、実際に大阪の人達、特にここで働く人のために空気を浄化
します。

誰でも、自然と人間性を無視した醜い工場より、屋根に木が育っている美しい城で働くことを好む
でしょう。

たいていの工業団地の攻撃的な外観は、人間の心を痛める最悪の環境公害である攻撃的な視覚公害を
もたらします。

大阪の焼却工場は人間的な手段で生まれ変わるので、人々は誇りを持ち、親しい友人のように考える
でしょう。

大阪の人々、さらには世界の人々にとって、注目すべき偉業となる新しいランドマークが創られる
でしょう。
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表札(?)もこんなにカラフル!

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赤と黄色のストライプは焼却過程の炎を表しています。

イメージ 4
思わず走りたくなるぐにゃぐにゃっと曲った地面

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