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寒くて長くて暗い冬場は制作意欲が失せ、停滞あるいは放置期間に陥りがちですが、春先から夏にかけて メキメキとヤル気がわいてくる、というのが毎年のパターンです。が、この冬はヨガスタジオに通い始めたので そっちに夢中になっていた部分が大きいです。最後にモザイク作品を手掛けたのは去年の12月で、写真立て を作りクリスマスプレゼントとしてトビのお祖父さんにあげました。 2月に日本に一時期間した際に、沖縄に行って、紅型の鮮やかな色使いが気に入って、それをモチーフにした 写真立てを作り始めていたのですが、3月に東日本大震災が起きてから、しばらく手をつけることができません でした。4月になって、本当に少しずつ、それこそ一晩にガラス片1つを貼るのが精一杯、という日もあったり しましたが、途中で投げ出してはいけないと自分に言い聞かせ、なんとか作り上げました。 これは本当に作るのが苦しかった作品です。 |
Mosaik
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フンダートヴァッサー好きが高じて始めた趣味、モザイク。
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今年はけっこうあれこれモザイク作品を手がけましたが、これが2010年最後の作となります。なんの変哲 もない写真立てです。トビパパにもらったステンドグラス用のガラス片を使った習作で、青系の色がたくさん あったのでなんとなくちりばめてみました。作り始めてから、赤か緑系を使えばせめてクリスマス風になった のに、と気がついたのですが、すでに遅し…。季節感も、思い入れも、表現したいものもないただの写真立て です(しかも写真立て自体が超安物)。 実は同時進行で別のもの(黒猫柄)を作っていて、そのガラス貼りが終わったら一緒に目地入れをするつもり で(放置して)いたのですが、昨日慌てて写真立てだけ完成させました。というのも、急遽クリスマスプレゼント としてトビのお祖父さんのところに行くことが決まったからです。 毎年、クリスマスプレゼント選びには頭を悩ませます。特に難しいのが男性陣(トビパパ、伯父さん、お祖父さん) 用のプレゼントです。健康の理由から、甘いものやお酒類はあまりあげられないし、かといって衣類はサイズや 趣味がよくわからないし…。マフラーや手袋などの小物類もたいてい足りているようだし…。毎回、苦し紛れに 使うのは「レストランご招待」等の手作りクーポンなのですが、お祖父さんは高齢のため、あまり出かけることが できないのでそれも使えません。 この間のお誕生日には黒猫モザイクの壁掛けを作ってあげたのですが、ちゃんとキッチンに飾ってくれてる ようです。上手い下手はともかく「お祖父さんのために手作り」したということをとても喜んでくれたように思うの で、二番煎じになりますが、今回も手作り作戦で行くことにしました。って、この写真立て、最初からお祖父さん 用として作ったわけではないのですが、この際そこらへんは気にしないことにw。中にはトビとトビ弟と私が 初めて会った時の写真などを入れてみました(ってなんの意味もありませんが)。 2010年の私のテーマは「芸術」でした。今年はモザイクもいっぱい作ったし、「英語で行う絵画教室」も1月 から10月の始めまで計3回も受講しました。「芸術」以外では、ヨガスタジオに本格的に通い始めたり、アダム・ ランバートにはまってコンサートに行ったり、人生初のダイエットに挑戦してみたり。去年に引き続き読書も たくさんしたし、なかなか充実した一年でした。仕事のほうはというと、相変わらずの何でも屋、便利屋状態で 「いいのか、これで」と思うこともしばしばありましたが、ヨガに通うようになってからは、時間通りに帰れる ので「これでいいのだ」と思えたりw。 あることにのめりこむと他のことがおろそかになる、というのが私の弱点で、モザイクだ、絵だ、ヨガだ、と夢中 になっていると、必然的にほったらかしになるのは言うまでもなく ドイツ語…。最近では英語もかなり怪しく なってきているし…。なので、来年は久しぶりにドイツ語をやり直そうと思っていて、3月から(また懲りずに) ドイツ語講座に通うつもりです。音読もこのところサボりがちなので、2011年は日課として毎日続けようと 思っています。ヨガも、モザイクもこのペースで継続し、ダイエットも続けてベスト体重をキープしたいです。 それからトビと共通の趣味の開拓ということで、テコンドーなどもかじってみたいと思っています。実はトビは
高校、大学時代に細々とテコンドーを習っていたらしいのです。近所にテコンドーの道場があるので、年明け にでも見学に行ってみるつもりです。あ、これはあくまで、夫婦揃ってやれる趣味を見つけたいという思いから のことで、韓流ヨガインストラクターとは関係ありません(ウソ)。 |
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以前、「鳥と花」をモチーフにしたモザイクを作った時、和柄バージョンの「鳥と花」も作ってみたいな、と 思いました。その時私が頭の中に思い描いたのは、梅の木にとまっているウグイスだかホトトギスの図 でした。それってどこかで見たような…。 そう、花札の2月の札です。この際「鳥と花」にこだわらず、和柄ということで花札の絵のどれかをモチーフにしてモザイクしてみるのも面白いかも、と思いました。「梅にウグイス」柄は梅が意外と細かくて難しそうだったので、代わりにこの札を 選びました。 作り始めたのが7月の終わりだったので、その時は「ちょっと季節外れかも」なんて思っていたのですが、 6月、7月とモザイクのやり過ぎで右手が腱鞘炎みたいになってしまい、かなりのんびりちょっとずつ作って いました(放置しかけた、とも言う)。気がついたらあっという間に10月になってしまったので、なんとしても 今月中には完成させたいと思っていました。 花札といえば、子どもの頃、家族で遊んだ思い出があります。今はニンテンドーと言えばDSかWiiですが、 昔は任天堂と言えば花札でしたよね。私は誕生日月の3月の札「桜に幕」が一番のお気に入りでしたが、 動物が出てくる札も好きでした。特にこの「紅葉に鹿」は、「シカト」という言葉の語源であることを誰かに 教わってから、贔屓にしていました(笑)。 今回、一部ステンドグラス用のガラスを使用しましたが、その部分がちょっと失敗でした。モザイク用のガラス タイルは裏面が平らではないので、細く割るとまっすぐ貼り付けられません。紅葉の葉脈部分は細長くカット する必要があったので、今回試しに厚みが一定のステンドグラス用ガラスを使ってみたのですが、モザイク用 のに比べて微妙に薄いため、段差ができてしまい目地がきれいに入りませんでした。そういえば、モザイク教室 に参加した時に、厚みの違うガラスは使わない方がいいと先生が言っていたように思います。その時はピンと こなかったのですが、実際にやってみたら何が問題なのかようやくわかりました。何事も経験ですね。 トビのお父さんがステンドグラスを趣味にしていたことがあり、ガラスの切れっ端をたくさんもらいました。次の
作品はステンドグラス用のガラスのみで作ってみたいと思っています(猫柄予定)。 |
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暑い夏は、両親のことを思い出します。母が亡くなったのは、8年前の暑い夏の日だったし、その後一人 暮らしをしていた父が倒れて、姉と病院や役所を駆けずり回ったのも夏のことでした。子供の頃のことを 思い出すのも夏のシーンが多いです。それも何故か、引越しをする前の、それは私が8歳の頃のこと でしたが、4畳半と6畳二間の狭い市営住宅に住んでいた頃の夏の思い出が多いです。まだ幼かったので、 父との関係がそれほど悪くなかったから、かもしれません。 我が家の夏の食卓の定番は母が漬ける『ぬかみそ』漬けでした。母は毎年夏になると新しくぬか床を作って いました。漬け始めの頃は上手く馴染まないのですが、夏も本番になってくるにつれて、母の『ぬかみそ』は 美味しくなっていきました。近くの農家で新鮮なナスやキュウリが手に入ると母は嬉しそうでした。特にナスは 見事な色に漬かるので、母はいつも得意げに「綺麗な色につかったねぇ」と言いながら『ぬかみそ』漬けが 盛られた器を食卓に運ぶのでした。私と姉はそれを待ち構えていて、競うように箸でつっつき、『ぬかみそ』 漬けをおかずにご飯をもりもり食べました。夏の終わり頃になると、ぬか床に残された『古漬け』が増え、母は それを細かく刻んで水にさらし、ショウガのみじん切りと一緒に和えました。父は普段はほとんど『ぬかみそ』 漬けを食べませんでしたが、この古漬けだけはお茶漬けの友として好んでかっ込んでいました。 『ぬかみそ』漬けにお醤油をかけすぎると「塩分の取りすぎになる」と注意され、綺麗な色のナスばかりを つっついていると、「そうやって選るんじゃないの」と怒られました。『ぬかみそ』漬けとご飯ばかりいっぱい 食べすぎて肝心のおかずが食べられなくなってしかられたこともありました。これらの記憶の中の食卓 シーンは、ダイニングテーブルではなく、ちゃぶ台の上で繰り広げられています。 さて、モザイクの作品に「意味を込める」ことの重要性が書かれた本を読みました。今の私には伝えたい 政治的、あるいは哲学的なメッセージはなく、好きだから(例:黒猫)、綺麗だから(鳥と花)、おもしろいから (フンダートヴァッサー風)という理由だけでモチーフを選んでいます。それも自然に頭に浮かんでくるもの なのですが…。 IKEAで買った安物の鏡にモザイクを施そうと思い、あれこれ考えていたら、2色使いのシンメトリーな 感じにしたくなりました。どうしてかはわかりませんが、何かを見てそんなアイデアが頭の中に残っていた のでしょう。その2色を何色にしようか、と悩んでいた時、「意味を込める」ということを思い出しました。ふと 何か特別なメッセージでなくても、個人的な出来事や思い出に結びつけるというのもアリだ、と思いました。 そして選んだのが紫と緑。この時期、母の命日にちなんで作るモザイクの色は、そうナス色とキュウリ色。 もう二度と味わえない夏の食卓の思い出の色に決めました。ただし、モチーフはナスとキュウリでは少々 絵にならないので、なんとなく桔梗もどきの花にしてみました(母が桔梗が好きだったかは覚えていません)。 |
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今から2年ほど前に始めたモザイク。もっといろいろ知りたくて、アマゾンで何冊かモザイクに関する 本を購入しました。その一冊 MIXED MEDIA MOSAICS という本は、なんと樹脂粘土でタイルから手作り してしまう、というものでした。 もともと、「線は定規できっちり引きたい」タイプだった私は創造性に乏しく、友達に勧められて自分の モザイク作品に丸いガラス玉を使ってみることですら、ちょっとした冒険でした。モザイクはガラスや セラミックのタイルだけでなく、他の素材、例えば古いボタンや貝殻などを使ってもできる、ということは わかっていましたが、まさかタイルを手作りしてしまうなんて。そんな発想はこれぽっちも頭に浮かびっこ なかったので、とても衝撃的でした。 この本で紹介されている作品は、それが好きかどうかは個人の趣味に大きく左右されるところですが、 どれも独特のスタイルを持っています。ただ綺麗だったり、ユニークなだけでなく、作者は作品に意味を こめる、ということを主張しています。モザイク作品を通じて、自分の考えや個人的な思い出、あるいは 政治的、哲学的なメッセージを表現する、というのです。 さて、3回連続で参加した絵画教室での最後のお題は「自画像+コラージュ」でした。自画像の方は 先生から多少の褒め言葉をもらうことができましたが、コラージュはまったくダメでした。先生は 「Express yourself!」と言うのですが、雑誌の切り抜きで、いったい何をどう表現すればいいか、ちっともわかりませんでした。個人的な感想ですが、日本人は西洋人に比べると、押し並べてそういうことが苦手ではないでしょうか? 自分の中に表現したいもの、伝えたいメッセージがない、という事実を突き付けられたところで絵画教室は 終了しました。 そして今、この本に出会い、同じことを考えさせられています。いろいろなものを貼り合わせていく、という 点でモザイクとコラージュは共通しています。綺麗なだけのモザイク(←にもなっていませんが…)から、 どうやってメッセージ性のある作品を作り上げていくのか…。モザイクの奥は深いです。 こちらはそのMixed Media Mosaicsの技法を使って作ってみた写真立てです。はんぱなガラスタイルに、 鏡のタイル、そしてビーズを使用しています。通常のモザイクとは異なり、目地は入れずに貼り合わせる だけなので、下地が見えてもいいように写真立て自体を金色にペイントしています。隙間ができてしまった ところは黒いビーズで埋めました。 |





