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今年の2月から読み始めた指輪物語。8ヶ月かかりましたが、めでたく完読!いやぁ、
長い道のりでした。何度、読み始めたことを後悔したことか…。よく途中で投げ出さずに
最後まで読んだなぁと達成感でいっぱいです(ほとんど斜め読み状態でしたけど…)。
で、読んでみた感想は、というと「意外とどうでもいい話だなぁ」。特にメッセージが
あるわけでもなく、だらだらと長いだけ?著者のトールキンは言語学者なので、おそらく
原文で読めばもっと違った発見があるんだと思いますが…。
例えばトールキンが作った架空言語。日本語ではその部分はカタカナ表記されているので、
正直何も伝わってきません。でもアルファベット表記されていればヨーロッパ言語を母語と
する人には何かしらの意味を伝えるんだと思います。ネットで検索すると「エルフ語を
話そう!」「エルフ語の書き方」なんていうサイトがあったりするので、それだけ完成度の
高い架空言語のようです。でも私の母語は日本語なんで、カタカナ表記されてもそれは意味
のわからないただの音の連続。サンスクリットのマントラと変わりません。だから残念
ながらそのすごさが伝わってきませんでした。
じゃぁ、頑張って原文で読んでみる?いやぁ、もう十分です。私はどうもファンタジー系は
苦手、ということがよくわかりました。読むならメッセージ性がある物語、あるいは何かを
学べる教養書などがいいな。読んでちょっとでも影響を受けたり、感動したり、知識が
広がったりするような本がいいですね。でも指輪物語を読んだことは無駄だったわけでは
なく、完読したことでこのうえない達成感が味わえているし、今後はとりあえず人に「指輪
物語?あ、あれね。読んだ、読んだ」とか言えるのでよしとします。
さて、ファンタジー系といえば、数年前に駅のホームの広告モニターで「ゲーム・オブ・
スローンズ」というテレビシリーズの宣伝をやっていました。とにかくやたら頻繁に
流れていたので、その時「うーん、こういうのは絶対見たくないな」と思ったのを覚えて
いました。
そのテーマ曲が、先日買ったチェリスト5人組のCDに入っていました。テレビシリーズは
見たいとも思いませんでしたが、テーマ曲はなかなかいい感じ。私のチェロの先生も教会
でのコンサートで何度か弾いていたことがあります。モモ君も「このCDの中でこれが一番
いいねぇ」と言っていました。
先生に「ゲーム・オブ・スローンズ、あと何年くらいかかりますかね?5年くらいかな?」
って聞いてみたところ、「今ちょうど広い形を練習してるから、頑張れば弾けるかも」と
言って次のレッスンの時に易しめアレンジの楽譜を持ってきてくれました。
広い形、というのは弦を押さえる左手のポジションのことで、普通のポジションより人差し
指だけ広く開いて弦を押さえます。そうすることで半音(♭)が出せるのですが、私は人
一倍手が小さく、指が短く、しかもアラフィフですから、指が思ったように開かず、半音の
位置に全然届きません。最初は拷問かと思うくらいで、人差し指を無理矢理開いて届かせ
ようとすると、肘のあたりが痙攣してきて、そのまま続けたら腱だか筋だかが切れそうな
ヤバイ感じがしたりしました。先生にも、わ、それはよくないので痛かったら練習は
やめて、徐々に慣らしていくしかないですねと言われ、毎日少しずつ指を開く練習をして
います。
人間の身体というものはすごいもので、思い立った時に、例えば通勤電車の中で、左手の
人差し指と中指の間に右手のグーを入れたり、左手の人差し指だけで頬杖をついたりして
いるうちに(←かなり変な人)少しずつではありますが、だんだん半音の位置に届くように
なりました。でもかなり無理しないとダメで、すぐに人差し指は縮こまってしまいます。
本来は人差し指はずっと開いた状態で半音の位置に常にいないとダメらしく、弾いている
間に「あ、また指が離れちゃってる」と注意されます。そんなの無理〜と思いつつ、
頑張れば少しずつ開きやすくなり、縮こまりも改善されていきます。ただ左手に思い切り
集中しないといけないので、右手がおろそかになり、リズムもめちゃくちゃになりがちで、
新たな課題が次々に出てきます。手がでかかったり指が長かったらどんなにラクだろうと
思いますが、こればっかりは仕方ありませんね。
というわけで先々週から「ゲーム・オブ・スローンズ」のテーマ曲をぼちぼち練習し始め
ました。無理し過ぎて腱だか筋を痛めちゃったら元も子もないので、ゆっくりやります。
テンポが速めなので広い形でそれについていくのは至難の業。でも去年の今頃は、虫レベル
プラス(蝶々、かえるの歌、赤とんぼ、キラキラ星等)程度だったから、たとえ亀の歩み
でも続けていると進歩ってするものだなぁとしみじみ。まだまだ綺麗な音は出せないし、
人様に聞かせられるレベルではないのですが、去年できなかったことができるようになる
のっていいですね。大人になってから楽器を始めるのって、思っていた以上に楽しいし、
いろんないいことがある(特に老化防止に効果大だと思う)のでお勧めです。 <Game of the thrones>
<Wake me up> こんな風にずっとチェロ弾いていたいな。
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Cello/Konzert
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2014年から習っているチェロのこと。見に行ったコンサートのこと等々。
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ヨガの帰り、乗り換え駅のHauptwache構内を歩いていたら、なんとも心地よい音楽が聞こえてきました。音楽が
聞こえる方向に歩いて行くと そこには、なんとチェロを弾いている人が!しかも5人!!
ヨーロッパの街角ではよくストリートミュージシャンが音楽を演奏しています。上手な人もいれば、ただ練習して
いるだけ?と思うようなレベルの人まで様々。楽器も弦楽器、管楽器、打楽器と多様、ジャンルもクラッシックから
フォルクローレまでいろいろです。
しかし、ストリートミュージシャンでチェロ5台っていうのはあんまりないかも〜。
一度に5台のチェロが間近に見られる機会なんてそうないし、思わず目が釘付けになりました。楽器ってどれ
一つとして同じ物はないから、見ているだけで楽しいし、演奏者の指や弓の動きなんかもガン見。ついでに
どんなケースを使ってるかもチェックしたりして(笑)。
普通はストリートミュージシャンが演奏していても、通り過ぎる人が多いのに、このチェログループの演奏には
足を止めてしっかり聞いている人がけっこういました。チップを入れるように、手前にチェロケースが置かれて
いましたが、かなりの人が小銭を入れていました。そのケースの中には2種類のCDが並べてあって10ユーロ
と書かれていました。どうしようかなって思ったけど、なんとなく買ってしまいました。
この人たち、グループ名はCellostrada。イタリア語でチェロ通りって意味、かな。でもみんなポーランド人の
ようです。だったら、ポーランド語のグループ名にしたらいいのに、ね。
Cellostrada: http://www.cellostrada.pl/
演奏の良し悪しだけで判断できない私なんかは、やっぱり演奏する人のルックスも気になってしまいます。
ちょっと猫背だったり、太ってたりすると、マイナス点。その点、2Cellosの二人は恰好もよくって、しかも演奏も
抜群の腕前。やっぱり彼らは特別だなー、なんて思ったりしました。
2Cellos: http://www.2cellos.com/
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昨日は夏休み前の最後のチェロレッスンでした。社会人、しかも転職したばかりの私には
夏休みなんて関係ありませんが、チェロの先生は学生さんだし、この時期長期休暇を取る人
が多いということで、9月までレッスンはお休み。いっぱい宿題が出ました〜。
去年もやはり同じように夏休みがあって、一冊目の教本の最後に載っていたモーツァルトの
メヌエットを練習するのが宿題でした。たった16小節の曲なのに、なんとか最後まで
引っ掻くことができるようになるのにまるまる一ヶ月かかりました。あの時は、左手の指の
動きや弓の動かし方を一音ずつ体に覚え込ませていくような感じでした。あまりにも指や手が
思い通りに動かなすぎて、自分でもびっくりでした。
相変わらず綺麗な音は出せてないし、カチコチロボット奏法だけど、それでも一年前に
比べたら多少はマシにはなってるかなー。とは言いつつ、数ヶ月前に習い始めた新しい指の
ポジションが、なかなかできずに四苦八苦。とにかく指が開かなくて、押さえるべき場所に
届かなくて、もう大変。宿題の練習曲の大半がこのポジション練習用です。
でも練習すればきっといつかはできるはず。「できる、できない」って、結局はやったか、
やらないかの違いじゃないかなって最近よく思います。だからとりあえずチェロは10年は
続けてみたい。10年後に、いったいどのくらい弾けるようになってるかを自分自身で見て
みたいです。もし10年練習し続けても相変わらずひっどい引っ掻き音しか出せなくて、
他人にも聞かせられないようだったら…。
さらにもう10年、頑張るっきゃない。
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今日は私のチェロの先生のコンサートに行ってきました。今日のコンサート会場は、とあるプロテスタントの教会
でした。キリスト教にはカトリックとプロテスタントがありますが、ドイツ語では後者を「エヴァンゲリッシュ」と
いいます。なんだかアニメの「エヴァンゲリオン」みたい…。意味としては「福音派」だそうです。
さて、プロテスタントの教会は建物がシンプルで、内装もカトリックの教会みたいに飾り立てていません。どちら
にしても、私は、「うちは耶蘇じゃねぇ」が口癖だった父親の影響か、キリスト教が苦手なので教会もあまり好き
ではありません(この年になると神社仏閣が妙に落ち着く)。でも教会で行われるコンサート、というのはけっこう
あって、必ずしも宗教絡みというわけでもないことが多く、恐らく文化活動支援みたいな感じなのかな、なんて
想像しています。教会は音響がいいので、チェロの美しい音色を堪能できます。
この教会は、ステンドグラスがフンダートヴァッサー風でした。写真には撮りませんでしたが、壁にガラスが
はめ込まれていて、それもなんとなくフンダートヴァッサー風。カトリックの教会みたいに、ジーザス像やら
宗教画、きらびやかな祭壇などがなく、いたってシンプルなのがなかなかよかったです。
先日行った2Cellosのコンサートのように、ノリノリ、ガンガンなのもいいけど、こういう小さなコンサートもいいな。
歌い手の人たちは趣味で歌っているそうで、定期的に発表の場を作っているそう。入場料はなくて寄付金制。
大事なのは、好きなことを続けることであって、必ずしも有名になったり、CDを売り出さなくてもいいんだよな
って、コンサートの後、拍手喝采を浴びる出演者の表情を見て思いました。
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2Cellosのコンサートに行ってきました。日本では、CMに起用されたりしていて、イケメンチェリスト二人組、
なんて騒がれていたようですが、CDのジャケットの写真などを見る限り、そこまで格好いいか?と思って
いました。ガイジンだったらなんでもいいのかー、みたいな。
チケットが50ユーロ弱とそう高くなかったので、私的には彼らの弾きっぷりが見てみたくて、コンサートに行って
みることにしました。事前に彼らのCDを聴きまくったわけでもなく、ロック調で弾いちゃう若手のチェリストの
デュオ、という漠然としたイメージだけしか持ってませんでした。
ステージに現れた二人はかなり背が高そうでした。向かって右側にいたLukaが特にすらっとしていて、なかなか
というか、かなり格好いい〜。左側のStjepanはなんとなくエンリケ・イグレシアス風。Lukaが優等生タイプで、
Stjepanがちょい悪セクシータイプという設定のようでした。
英語にドイツ語を交えて、主にLukaがトークを担当。Stjepanは外国語が苦手という設定のようで、簡単なドイツ
語単語を並べて笑いを取っていました。「次の曲。素晴らしい。私、大好き。女性。素晴らしい。私、大好き。」
ってなノリで…。でも、国際的に活躍してるはずの彼ら、しかも音楽をやっている人は、耳がいいから語学の
レベルはそこまで低いはずはないよなー、とか考えてしまいました。ショーとしてやってるのか?にしては
馬鹿っぽすぎるかも。
二人とも、サイレントチェロと呼ばれるエレキチェロで演奏していました。Cold Playの「Viva la vida」、U2の「With
or without you」、M.Jacksonの「Human Nature」などお馴染みの曲をガンガンとロック超で。後ろのスクリーンに
二人の姿が映し出され、もの凄い弓さばきを見ることが出来ました。しかし、バックグランドに録音された音楽も
流れていたので、どれが生演奏なのか判断が難しいところ。サイレントチェロだから、音が出ないようにして
弾いてる振りをすることも可能といえば可能です。
途中で、Stjepanは特製ホルダーでチェロを肩から抱えるようにして、歩きながら弾いたりしていました。ステージ
から降りて客席の間を縫って歩き回るサービスの良さ。Lukaはずっとステージの上。私はやっぱりLukaがいい
なぁ…。着てるものはTシャツだったけど、Lukaはまるでチェロ弾きの王子様のようでした。
コンサートの後、Wikiで二人のことを調べてみたら、Lukaは、なんとお父さんもチェリストだとか。なんだか納得。
でもって、二人ともウィーンやイギリスに留学経験があるとのこと。だったら、Stjepanのつたない英語やドイツ語
は思い切りやらせ?そこには、ちょっとがっかりかなー。演奏時間は1時間半弱とちょっと短かかったし、私と
してはサイレントチェロだけでなく、普通のチェロでの演奏も聞かせて欲しかったです。
アンコール最後の曲はバッハのG線上のアリア。 これはエレキじゃないチェロで聞きたかったなー。
さて、今回コンサートに行ってふと考えたこと。
彼らは20年以上チェロを弾いているわけですが、子供の頃から習っていなければあんな風に弾けるようには
ならないのかな…。もちろん彼らは音大を出たりしている人たちだから、練習量は半端じゃなかったはず。そこ
までの練習時間は私にはどうしても作れないけど、それでも、もし私があと20年コツコツとチェロを続けたら、
もちろん彼らみたいにはなれっこないけど、多少は近づくことができるんじゃないかな…。
いろんなことについて、子供の頃から始めてないとダメ、みたいな言い方をすることが多いけど、私には子供と
大人では学習、習得方法が違うだけで、「ダメ」ということはないように思えます。例えば、体操やスケートなど
の回転技などは恐怖心が関係してくるから、大人になってからマスターするのは確かに困難だと思うけど、
それ以外のことだったら、始める時期に「遅すぎる」ことはないように思います。
今からやっても遅いといって、何もやらずにいる人が多い。でも、それで人生が終わってしまうのではもったい
なさすぎます。10年後、20年後の自分がどんな風になっているか。未来の自分を作るのは今の自分なん
だなーって最近しみじみ思います。音楽家やスポーツ選手のように、何かに秀でている人たちって、たまたま
そのことに気づくのが早かったか(稀)、親とか周りの人に方向づけしてもらえたから(大半がこっちのはず)、
一つのことをずっと続けてこられたんだと思う。子供と違って、大人なら誰かに方向づけしてもらわなくても、
自分の意思で何かを継続していくことができる。それこそが大人の強み。
20年後、このコンサートで聞いた曲を何か一つでも、ノリノリロック調で弾けるようになっていたいな。頭を
ブンブン振って、足踏みをドンドンして。そんな婆ちゃんチェリストがいてもいいよね、きっと(笑)。
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