ドイツの生活 Mein Leben in Deutschland

毎日の新しい発見を忘れないように。https://xiromi0303.blog.fc2.com/ に引っ越しました。

Cello/Konzert

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2014年から習っているチェロのこと。見に行ったコンサートのこと等々。
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The Score Tour

金曜日、2Cellosのコンサートを見に(聴きに?)ケルンまで行ってきました。2Cellosのコンサートは去年の5月に
一度行ったことがあります。その時はあまりよく彼らのことを知らなかったのですが、ルカ(背の高い方)があまり
にも格好よくて、ファンになりました。

今回は新しいアルバム「Socre」のツアー。2Cellosといえば、ロック調でチェロを弾くイケメンデュオですが、この
新しいアルバムは映画音楽のみが収録されています。ゲームオブザスローンズのテーマようなアップテンポの
曲もありますが、「ムーンリバー」や「ある愛の歌」、「マイハートウィルゴーオン」(映画タイタニックの主題歌)
などが入っていて、正直なんだかなぁという感じのアルバムです。映画音楽なら別に2Cellosが弾かなくても…、
みたいな。このアルバムのウリは、それぞれが一億円くらいするチェロを弾いていて、しかもロンドンフィルとの
共演、ということらしいのですが、だったら、映画音楽ではなくかえってクラシックの方がいいような…。だから
もしコンサートで、収録されている映画音楽だけをメインに演奏するとしたら、ちょっと期待薄かも、と思って
いました。

その日、ステージに登場した二人が持っていたのはエレキチェロでした。一億のチェロはどこかの競売会社
だか楽器店だかの借り物だから、それをコンサートで使うとはもちろん思っていませんでしたが、エレキ
チェロでしっとり映画音楽を弾くの?ちょっとがっかりかも…。

最初にルカが挨拶をし、「これはクラシックのコンサートではないので、踊ったりなんでも好きなように楽しんで
ください」と言いました。一曲目は炎のランナーのテーマ曲でした。可もなく不可もなく…。この曲ではちと
踊れません…。しかもエレキチェロじゃ音色を楽しめません。二曲目は、ゴッドファーザーのテーマ。これも
可もなく不可もなく。その後、ムーンリバーやレインマンのテーマ曲、タイタニックと続きました。ちょっと音量が
大きくなると音が割れちゃって聞きづらい。ロックじゃないならやっぱりエレキチェロはダメだよ。

ほとんどなんだかわかりませんね…。
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ステファンが、「静かな曲はあと一曲です。耐えてくれてありがとう」と冗談交じりで言ってから、グラディエーター
の曲を演奏しました。その後は前のアルバムからMombasa(これも映画のサントラ)という超アップテンポの
曲を披露しました。でも後ろに流れている映像は前回とまったく一緒でした。それからは前のアルバムの曲が
続きました。どれもガンガンロック調で、二人は必死に盛り上げようとしていました。ステファンはチェロを特製
ホルダーで肩から下げ、歩き回ったり寝っ転がって弾いたりしていました。でも何故か観客は座ったまんま。
何度かステファンが「もっとノッてくれー」と言わんばかりに、手で観客をけしかけるようなアクションをして、
ようやく数組が立ち上がりました。よっしゃと言わんばかりに友達と私も立ち上がったのですが、すかさず後ろ
のオヤジに「見えないから座れ」と怒られました。

演奏している人がステージで寝っ転がったりしているのに、座って見てるのってちょっとノリが悪すぎっていう
か、なんか失礼じゃない?そう思って、そのオヤジに「ルカは何をしてもいいって言っていたじゃない」と言い
返すと、「立ちたきゃ通路に出ろ」とオヤジとその隣にいた女…。こいつら、バカなの?それとも来るコンサート、
間違えちゃったの?普通、立つでしょ。ガンガンロックなんだから。

あまりにも観客のノリが悪すぎて、ついにルカが「エブリワン、カモーン、スタンドアップ!」と言いました。それ
でようやくみんなぬぼーっと立ち上がりました。ほら、見ろ!2Cellosのコンサートはこうでなきゃ!と後ろの
オヤジに「これが彼らが望んでいることなのっ」と言ってやったら、そのオヤジは返す言葉がなかったのか
「シャラップ」とわめいていました。そういうことしか言えないなら、ずっと座ってろ!

立ち上がったものの、仁王立ち、みたいな人も多く、ノリの悪さは否めませんでした。もしかしたら、チェロ
イコールクラシックって思って来ちゃった人とか、純粋に映画音楽が聴きたかった人たちなのでしょうか?
2Cellosの二人はその後も派手目の曲をいくつか弾いて、1時間ちょっとしたところで、「サンキュー、ケルン!
写真を撮ります」と言って写真を撮り、あっさりコンサートは終わってしまいました。

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えー、ウソでしょ?!

一応普通の流れで、彼らがステージから消えても、拍手は続いていましたが「ツーガーベ(アンコール)」と
声を上げる人はいませんでした。彼らはとりあえず出てきて、アンコール曲を演奏はしてくれましたが、なんか
シナリオ通りにこなしているだけ、という感じでした。前回のコンサートでは、クラシックの曲「G線上のアリア」を
弾いたりもしてくれたのに、今回はそれはなく、1枚目のアルバムに入っている「With or Without You」が最後
の曲でした。なんだかコンサート自体の構成も正直イマイチだったし、後ろのオヤジはウザかったし、不完全
燃焼で終わってしまいました。

でもやっぱりルカはめちゃくちゃ格好よかったです。私の夢は20年後にルカと一緒に演奏することなので、
チェロはこれからもしっかり練習していかなくちゃ、と思いました。ちなみに今まで習っていた先生は日本に
帰ってしまったので、新しく先生を探さなくてはならない状況です。でも、基礎がなっていないことを実感して
いるので、今はこれまで教わったことを思い出しながら、音階練習を最初っから復習しています。



Resistance

チェロを習いたいって思うようになったのは、「情熱大陸」で古川展生というチェロ奏者を見たのがきっかけ
でした。今でも展生さまのことは好きですが、ドイツにいると彼のCDを買ったり、コンサートに行ったりは
できません。他にお気に入りのチェロ奏者を探さねば、とある時ネットでいろいろ調べていて、2Cellosという
デュオのことを知りました。日本では2013年くらいにDocomoのCMに起用されていて、その時の売り文句が
「イケメン・デュオ」でした。写真を見ても、まぁフツーというか、まだ垢抜けていない感じだったので、「日本だと
ガイジンだったら誰でもイケメン扱いするんだよね」くらいに思っていました。

この人、って思えるチェロ奏者は結局見つからず、ちょうど2Cellosがコンサートツアーをやっていたので、話
のタネに見に行ってみることにしました。ドイツでは「イケメン」とかいう宣伝文句は特についていなくて、
どちらかと言うと、度肝を抜くロックな演奏が評価されているようでした。

コンサートで初めて二人の姿を見た時、私が思い切り間違っていたことに気がつきました。

どっちも超かっこえぇ…。

特に背の高い方(Luka)が、どう見てもチェロ弾きの王子様でした。チェロをガンガン弾いているのも格好いい
けど、しっとりとした曲を弾くお姿はなんとも見目麗しい…。そのコンサートの後、すぐにCDを全部買い揃え
ました(と言っても、3枚しか出ていませんでしたが)。私のお気に入りは3番目のアルバムCelloverseです。
ほとんどの曲がカバーで、AC/DCあり、Stingあり、Michael Jacksonあり。でも私がまったく知らない曲も
けっこうあって、それはそのまま2Cellosの曲として、私の中に浸透していきました。

最初のアルバム(その名もそのまんま )2Cellos だけ、スコアブックが発売されているので、その中から弾いて
みたい曲はありませんか?とチェロの先生に聞かれました。最初のアルバムには、U2やSting、Michael 
Jackson、Coldplayの曲が収録されていますが、ちょこっと聞いてみても弾きたい、というより弾けそうな曲は
ありませんでした。何度も何度もCDを聴き返し、これかなーと思ったのは Resistance という曲でしたが、
楽譜を見たらメロディーの部分はト音記号になっていました。チェロの楽譜は普通ヘ音記号で、私が習って
いるのはまだその範囲のみ。だからダメかなぁと諦めかけましたが、なんとかなりますよ、と先生が言って
くれたので、指のポジションや移動を一つ一つ教えてもらいながら練習してみることにしました。

聴いているうちにどんどん好きになっていく Resistance。オリジナルは誰の曲なんだろう?


さくさくっとネットで調べたら、Museというバンドの曲であることが判明しました。2009年にリリースされて
いて、けっこう売れたみたいですが、私は全然聞いたことがありませんでした(トレンドアンテナが錆びついて
いたに違いない)。バンドのメンバーは、めっちゃイケメンという人はいなくて、わりと地味な風貌ですが、
クリエイティヴな曲作りで評価の高いバンドのようでした。この Resistance も、曲風は80年代っぽくもあり、
ノリノリなので後付けで歌詞をつけた薄っぺらな歌かと思いきや、ジョージ・オーウェルの1984の一節が
歌詞に織り込まれているとか、管理社会に対するメッセージが込められているとか、意外と奥が深いようです。


気がついたら、2Cellosが出している他のアルバムにも必ずこのMuseの曲が入っていました。CDを一枚買う
と、好きな曲とそうでない曲、というのが必ずあります。好きな曲は繰り返し聴き、そうでないものはさっさと
飛ばしたりしちゃいますが、2Cellosが弾くMuseの曲は、どれもけっこう好きで繰り返し聴いていた曲でした。

以前にも記事にしたことがありますが、常に新しい音楽を聴く、というのはなかなか面倒で、人は平均33歳
を境に、音楽の新規開拓をしなくなり、昔の音楽ばかりを聴くようになる傾向にあるそうです。新しいものに
ついていけなくなっている老化現象の一つだと私は思うのですが、誰もそんなことは認めたくないので、古い
時代の曲はいい、新しい音楽は訳がわからない、聴いてもちっとも良くない、と言い放ちます。いいものは
いつの時代に聴いてもいい、というのはその通りですが、どの時代にも新しくていいものは存在すると思う
ので、私にはトレンドについていけなくなった人の単なる言い訳にしか聞こえません。

私にとって、音楽は記憶と密接に結びついているものです。昔の曲を聴くと、「あー、あの頃、私は高校2年
生だった」とか「この曲が流行っていた時、あそこにいたっけ」とか思いだします。だから洋楽の黄金時代と
言われる80年代の曲ばかりを聴いていると、記憶が蘇る時代がいつも学生時代になってしまいます。
もちろん楽しい時代ではあったけど、それよりも前も後も私は生きてきたのだから、いろいろな時代のことを
平等に思い出したい。だからいつも、その時代、その時代の音楽を聴いて、その時の記憶と結び付けたいと
思っています。

そうは言っても、私は普段テレビは見ないし、ラジオもほとんど聴かないので、トレンドを察知することが
なかなかできません。Museだって、思い切りスルーしていましたし…(汗)。ヨガスタジオに通っていた時は、
Kim兄やその弟子の若い先生が、レッスン時に流行りの曲をBGMに流していたので、それを参考にして
いました。One RepublicとかJohn MayerとかEd Sheeranなどはヨガの先生から仕入れたアーティストです。
(年配の先生は、思い切り80年代、Whitney Houstonとかをかけてましたっけ…。)最近は、2Cellos以外は
新しい音楽を発掘していなかったので、Museの発見を機会にちょっと彼らの音楽を聴き込んでみようと
思います。

そして、いつかLukani伴奏してもらうのを勝手に夢見て、20年かけてでも Resistanceを上手に弾けるように
頑張りたいと思います。







Endpinstopper

昨日はチェロの発表会でした。ここ一ヶ月くらい、仕事が終わるとまっすぐ家に帰り、毎日1時間ほど練習
していました。大きな音を出せるのが夜の8時までなので、どこにも寄らず、レッスン日以外はほぼ家と会社を
往復する日々でした。一人でなんとか通して弾けるようになっても、伴奏がつくと話は別。もちろん先生が私に
合わせてはくれますが、伴奏のみのパートは、自分が入るところをしっかり把握しなくてはなりません。でも
その練習があまりできず、ほとんどぶっつけ本番、みたいな感じでした。

自分なりにはできる限り練習したつもりでしたが、いざ発表となると、いろいろ予想外のトラブルが起きるもの
ですね。2日くらい前に、朝出かける支度をしていて、髪の毛をまとめようとしたら、左の指先に髪の毛が
引っかかって痛い。あれ?と思って見たら、左の人差し指にまさかの刺し傷が!包丁で切ったとかいう傷では
なく、太めの針がぶっささったような傷が…。弦を押さえる時、もろに痛い場所です。でもいったいいつこんな
傷ができちゃったのか、まったく覚えがありません。なんでやねん〜。なんでこのタイミングでこの場所に…。

発表会は土曜日の午後、自宅でやることにしていたので、家の掃除や飲み物、食べ物、飲み物の手配も
しなくてはならず、それもかなり負担でした。土曜日の午前中はヨガを教えているので、そのレッスンの準備も
あるし…。本当は週の初めあたりから少しずつ買い出しをすればよかったのでしょうが、最近の変わりやすい
お天気のせいもあって、気力が低下中のため、腰が重くなってしまっていました。で、結局ギリギリの金曜日に
なって、モモ君に車を出してもらい、ミネラルウォーターやジュースなどの飲み物を買いに行きました。食べ物
の準備はもうできないので、近所のイタリアンレストランでピザを頼み配達してもらうことにしました。それから
その日は夜遅くまで、家の中の掃除…。なんだかすべて泥縄式になっちゃって準備万端、とは程遠い状態
でした。

来てくれた人たちは、ヨガ関係、猫関係(春に猫シッタークラブを設立)、その他の知り合いでした。どうせ誰も
来ないだろうなぁと思っていたのですが、なんと14人も集まってくれました。我が家は団地なので、部屋が
狭すぎて座る場所がありませんでした。ごめんなさーい(汗)。午前中、ヨガのレッスンをした後、そのまま何人
かの人と家に一緒に向かいました。そしてその人たちに手伝ってもらって、食器を並べたり、野菜を切ったり、
飲み物を出したり…。

14時前後に続々と人が集まってきました。宅配ピザも届き、しばらく食べたり飲んだりしながら歓談した後、
いよいよ演奏することに。私的には、じゃ、ちょっくら始めまーす、みたいなカジュアルなノリでやりたかった
のですが、先生と一緒にまずは別部屋に移動、音合わせの後、先生がみんなの前で簡単なご挨拶をし、
そして私が拍手とともに入場。マジかよ…。

最初の曲は3ポジションの練習曲でした。指使いは難しくないと思うのですが、リズムがカルメン風というか、
スパニッシュな感じでリズム感のない私が苦手とするタイプの曲です。間違えやすいところは何度も練習
していたのですが、本番ではいつもは間違えないところで思い切りトチってしまい...。私的には、あ、間違え
ちゃった、じゃ、もう一回最初から、みたいなノリでやりたかったのですが、先生からはとにかく弾き続けよ、と
言われていたので、もうめっちゃくっちゃなまま最後まで弾き通しました。しょぼーん。

次の曲はお馴染みモルダウ。これは指の位置がずれがちですが、それ以外はなんとかなるかなと思って
いました。伴奏のみのパートがあるので、自分が弾き始めるところさえ間違えなければ…。ところが、チェロの
エンドピンストッパーの後ろのゴムが剥がれかけていて、演奏中にそれがぐるりんとなってしまい、チェロが
ずるずる動いてしまいました。

        これがそのエンドピンストッパー。丸く穴になっているところにエンドピンを乗せてチェロを固定します。
          裏にゴムシートがついていますが、これが剥がれていて丸まっていたのに気がつかず、演奏中に
          チェロがどんどん動いてしまいました(涙) 。
イメージ 1    イメージ 2

ほーんと、予期せぬことがあれこれ起こるものです。モルダウはかなり練習していたので、もうちょっとマシに
弾けたはずなのに…。モモ君が演奏の様子をビデオに撮影してくれていましたが、それを見るとホント、ひどい
です。3年も習っていてこれか、っていうくらいひどいレベルで、来ていただいた人に申し訳ないくらいでした。
ま、わかってはいたけど。その後、お耳直しに先生に2曲ほど弾いてもらいました。なので、まぁその部分は
楽しんでいただけたかな、とは思います。

発表会をやった感想は、こういうのは一回でいいかな、という感じです。もちろん人前で演奏する場数を踏む
ことで上達はするだろうし、それよりもそこまでの過程でかなり成長できるとは思います。でも、大人の趣味に
つきあわされる他の人が気の毒だなぁと思います。発表するのが子供だったら、見ていてかわいらしいし、
寛容にもなれますが、大人の下手くそな演奏を聞かされても、反応に困ってしまうだろうなと。今回はかなり
無理を言って、先生にソロで演奏をしてもらいました。それがなかったらきっと来た人は、「何、これ〜。
わざわざ来て損した〜」とかって思ったと思います。それにそもそもただの趣味なのだから、自分に必要以上
にプレッシャーをかけなくてもいいかなとも思います。自宅で、というのも準備が大変だったし、かと言って他に
場所を借りるとかありえないし…。

今後もし人前で演奏するとしたら、例えば他の楽器と一緒に、とかでしょうか。あるいは本当に人様の前で
演奏して恥ずかしくないレベルになってから、かな。まずはあと7年やってみて(=丸10年)、それでもひどい
ようだったらもうあと10年頑張るしかないですね。20年後にはもう少しマシな発表会ができると信じて、また
明日から頑張ろう!!

イメージ 3
(ヨガレッスンのあとだったので、恰好が思い切りヨガ帰り…)

Vorspielen

なんだか気持ちが落ち込んで、ヤル気レスな日々が続いていましたが、気持ちやヤル気に浮き沈みがある
のは私だけではないんだってことがわかって、そういう時は何もしないのもアリなんだって開き直って、ちょっと
元気になりました。コメントくださった方、ありがとうございました。

さて、お蝶夫人(チェロ)と対戦するのにふさわしいラケット(=弓)もゲットし、来週末いよいよミニ発表会を
することになります。ヨガ友と猫友が何人か来てくれることになり、やる前から申し訳ない気持ちでいっぱい
ですが、チェロの演奏は置いておいて、みんなでわいわいできる機会になればいいかなと思っています。
とは言っても人前で演奏するのですから、できる限りの努力はしたい…。発表会なるものの意図って、そこ
なんですね。

私の場合、一つの曲をとりあえず最初から最後まで、通しで間違わずに弾けたら大満足してしまいます。楽譜
は、音の高さを見るくらいで、細かいところはスルー。ほら、楽譜ってよく見ると、pとかmpとかmf だの > だのが書かれていますが、そういうのは普段、私の目に入ってきません。何しろ右手と左手を動かすので
必死ですから…。

でも人様の前で演奏するとなったら、すべてを無視した「ロボットがっちがち奏法」でいいわけありません。
出だしの部分の入り方とか、盛り上げ方とか、強弱のつけ方とか、スリスリ弾いたり、ずんずん弾いたりの
表現の仕方とか、あれこれ細かいところを先生に直されます。右手と左手を動かすので精いっぱいなのに、
そんないろいろできるわけない、と思いながら、何度も何度も同じ曲を練習します。それでもダメ出しばっかり。

しまいには左の指が勝手に動くようになり、弓裁きに多少注意を払えるようになってきます。そしてそれまで
目に入ってこなかった楽譜の情報を読む余裕が出てきて、下手なりに、、pとかmpとかmf< だの > だの
を意識できるようになります。あ、でも、意識できるのと、それを実演できるのとは別問題です…(汗)。

もう何日も何日もモルダウばっかり練習していて、正直もう聞きたくもないっていうくらい。それなのにちっとも
上手に弾けないから、いらだちながらも、自分の中の変化は感じられます。発表会をする、ということって、
当日上手に弾けたらそれに越したことはありませんが、そこが最も大事なのではなく、過程が一番大事
なんだな、きっと。

そう考えると、子供の頃から一つのことをずっと続けている人って、そういう過程を何度も何度も経ているから、
なーんにもしないでのほほーんと子供時代を生きてきた私なんかにはない、強さを持っているんだろうな。
47歳で始めたから、ちっとも上達しないし、そもそもチェロという楽器が私に向いているとも思えませんが、
とりあえず続いているどころか、もの凄いお金をつぎ込んでいます。その金額のことを冷静に考えると、自分
でもびっくりします。実際、この歳でチェロを習ってどうするの?って感じなのですが、少なくとも老化防止には
かなり効果がありそうです(笑)。

多分、ここまで入れ込んでいるのは、子供の頃に何もやってこなかったから、今からでも「何か」を持ちたい
からなんだろうな。あと、私には子供がいないから、子持ちの人が子供、子供ってやっているのを横目で
見ながら、「自分らしく」生きることにこだわっているのかもしれません。

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Neuer Bogen

今まで使っていたチェロちゃんが売れました。本当はまだ手元に置いておいてもいいかなって思っていましたが、
買いたいという人がいたので、お譲りすることにしました。楽器って不思議なもので、高く買ってくれる人なら誰
でもいいから売る、という風にはいかないものです。少なくとも私の場合はそうでした。大事に使ってくれそうな
人じゃなければ無理して売りたくないって思っていました。でも、ご縁があって納得のお値段で、いい人に使って
もらえることになりました。

チェロちゃんはネットオークションで買ったチェロでしたが、本当にいい子でした。チェロちゃんが私のところに
来てくれた頃は一緒に白鳥までの道を歩むつもりでいました。だからお別れするのがちょっと寂しかった…。
今まで本当にありがとね、チェロちゃん(写真左)。

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さて、3月に私の手元にやってきたマイスターチェロ、お蝶夫人(写真右)。まだまだ私なんかに気を許しては
くれませんが、それでも少しずついい音色を響かせてくれるようになりました。お蝶夫人を使って、再来週に
行うミニ発表会で演奏する曲を先生に弾いてもらったら、なんとも柔らかくて深みのある音でした。私には
そんな音は出せません。ちゃんとした人が弾けばいい音が奏でられるのに、私なんかに持たれて、お蝶夫人
が可哀そうだな、って思ってしまいました。

チェロちゃんが売れたことだし、再び清水の舞台から飛び降りる決意をし、ついにマイスター弓を買いました。
チェロちゃんが売れる前から、その分のお金は用意していたのですが、なんていうか「弓」にそこまでのお金を
払う勇気がありませんでした。チェロ本体が高いのは納得です。楽器自体も大きいし、個体によって出る音が
違いますから。でも弓って…。

お蝶夫人を作ってもらった時、そこの工房の人に勧められていた弓がありました。お値段、ぶっちゃけ1000
ユーロ。その時はそんなの無理でしょ、って思いました。お蝶夫人を買うので精いっぱいっていうか。でも先生
にも、弓はチェロ本体の1/3〜1/10の値段くらいのものを使わないと、と言われていました。ネットで調べる
と「一生ものと考えれば20万程度」とか、「良い弓は軽自動車が買えるくらいのプライス」とか、「良い弓は上達
を早めてくれるので、ここの予算をケチらないように」とか書かれています。だから1000ユーロが特別高いと
いうわけでもないのですが、やはり「ただの棒」にその金額を払うのは抵抗がありました。

しかし、いつまでも躊躇していても仕方ないし、早く買って長く使った方がいいに決まっているので、工房に
連絡して、その弓がまだあるか聞いてみました。そもそも商売っ気のない工房のことなので、その弓は売れて
いませんでした。本当は楽器屋さんで、いろんな弓を試してみるのがいいのかもしれないけど、楽器屋さんで
買うとかなりのマージンが載っている可能性があるし、お蝶夫人を作ってくれた工房の人がいいって勧めて
くれる弓を買おうと決めていました。出所が一緒の方がお蝶夫人に合う気がするから。

なにしろ私はド素人なので、言いくるめられてぼったくられる可能性もあるけど、まぁ、あそこの人たちはそれは
ない、かな。楽器や弓の値段ってあってないようなモノだし、あれこれ迷うのも嫌だったので、チェロちゃんが
売れたのを機会に、弓を取りに行ってきました。ビニール袋にはMade in Germanyと書かれていました。

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確かに今まで使っていた安物の弓とはかなり違って持ちやすいし、弾きやすいです。でも本当にこれが1000
ユーロの価値があるのかは、正直私にはわかりません。チェロ関係の買う時は、もうお札が紙切れに見えて
しまいます。だから今回もどかーんと十数万円の買い物をした、とかいう感覚もありません。一生ものと思って
お蝶夫人と一緒に大事に使っていく所存です。

私にはもうこれで欲しいものはないかな。もちろん洋服とか本とか消耗品はこれからも必要に応じて買うけど
金額のはる大きな買い物はもうこれが最後、かな。他に欲しいもの、あれがあったらいいいなぁとかって
思えるものが、もう思い浮かびません。そう考えると、なんだか満ち足りた気分です。


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