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今回は右手のお話です。
リュートは右手の小指を表面板につけて弾きます。
しかし、結構な数の人がつけた小指が突っ張るよう立てています。
小指の向きは弦に対してほぼ垂直に真っ直ぐ置くとこうなりやすいです。
人によっては小指が反ってしまうくらい力が入って突っ張っていたりします。
これでは楽に弾くことは出来ません。
そもそも、人間の手は何かを掴むのに具合が良いように進化してきました。
木の枝をつかんだり、果物をつかんだり、魚をつかんだりなどなど。
つまり、手にとって一番自然な動きは、全ての指が同じように曲がって掴む動きになります。
したがって、今僕がしているようにパソコンのキーボードを10本の指がバラバラな動きで叩くと動きは、人間本来の手の動きにとっては不自然な動きだったりします。
しかし、我々は日常普通に手をこのように使っているので、それが不自然だなどとは意識をしたりしません。
それでは、普通にグー、パー、グー、パーとしてみてください。
手に違和感を感じる人はまずいないかと思います。
では、左手で右手の「伸ばした状態の小指」をしっかりと握りしめて、同じように残りの指でグー、パー、グー、パーしてみて下さい。
なんとか出来るとは思いますが、違和感を感じなかったでしょうか?
手の感覚に意識を集中してみると、小指から一番離れた親指ですら曲げる時に違和感を感じるはずです。
そして、小指を伸ばしたままでは手の平はほとんど曲がらないと思います。
このように、小指に力が入って突っ張っていると、他の指は楽に曲げること出来ない上、手の平の柔軟性と筋肉を使えないので、ますます他の指に無理がかかってしまいます。
これでは綺麗な音を出せないばかりか故障の原因にもなってしまいます。
小指は軽く自然に曲がった状態で表面板に「のせる」。
小指の先では無く、外側のちょうど爪と肉の境目あたりが軽く表面板に触れているくらいで良いです。
もちろん個人差がありますので、これはあくまで目安です。
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