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ところで、「いや、厚生年金のデータにはホラ、非正規なんかが雑じってるから……」といった、露骨に雇用差別的という意味でも条件闘争の泥沼ウェルカム的という意味でもアウトな着想が、なぜかこうした議論においての立派な「反論」たり得る、と本気でお考えになる向きも決して少なくはないようですので、いちおう正規に限定されたデータを以ての比較も補足させて頂いておきます。
◆2007年 民間の給与
正規 非正規
月給 349.7 209.8
年間賞与 1035.9 187.3
年収÷12 436.0 225.4
※単位は千円。
※データ元の「きまって支給する現金給与額」をここでは「月給」、「年間賞与その他特別給与額」を「年間賞与」(「年収÷12」は筆者が独自に算出)。また「正社員・正職員」を「正規」、「正社員・正職員以外」を「非正規」とした。
※データ元は、「月給」:厚生労働省大臣官房統計情報部『平成19年賃金構造基本統計調査報告』第5巻、p.2“第1表 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額 正社員・正職員計”表と、p.56“第1表(同上)正社員・正職員以外計”表、「企業規模計」の「産業計」「男女計」「学歴計」箇所/「年間賞与」:同『平成20年(以下同)』同巻、p.2、p.56各同名表、同箇所(こちらに07年ぶんの値が記載されている)。
※なお、この「月給」は07年6月の値。またこのデータ元調査は、企業規模10人未満の事業所は対象としていない。
◇2007年 給与比較(民間「正規」を1とした場合)
国共済 地共済
月給 1.1815 1.2785
年間賞与 1.5405 1.7124
年収÷12 1.2526 1.3645
※上厚労省データと、【1-1】・【2-2】・【2-1】データより算出。また上表には記さなかったが、「私学共済」の数値はそれぞれ、「月給」1.0544、「年間賞与」1.3409、「年収÷12」1.1111となる。
――ここまで公務員側にとって有利な比較を行なってなお、年収で見ればけっきょくは2割削減しても、公務員の給与は民間よりまだ高い、と帰結されるのです。
[【4-1】に続く]
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