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葛の葉きつね童子にわかるるの図
▼ 今朝、出勤前にTVを見るとトミーリージョーンズが出ていて、そのインタビューの中で彼の娘が月岡芳年の浮世絵ファンであると言っていた。自分も大好きでこの作家が明治初期に作画したとは思えない現代的アートチックな写実とケレン味のある幻想的な題材に見とれてしまう。
浅野川晴雪月・孝女ちか子
江戸時代、加賀国の豪商、銭屋五兵衛が河北潟開拓事業を行ったが、
難工事の上に川の魚を食べた人々が死ぬという事件が発生、
それが五兵衛が流した毒薬によるものであるという噂が流れたため、 五兵衛は子らとともに投獄された。 その際、五兵衛の孫娘「ちか子」は、 祖父の無罪赦免を願って
浅野川に身を投げて入水自殺を遂げた。
しかしその願いも空しく五兵衛は獄死した。
▼ この構図、躍動感を見よ。
両手で印を結び腰巻を縛って川に身を投げる孝女ちかこ。
帯は解け、着物の裾が風をはらんで膨らむ
裏地の黄色がポイントとなり絵を締めている。
サギが驚いて飛び立ち、訴状であろうか紙片が後を追う。
そして細部まで書き込まれたリアルな描写と対照的に
静かな満月、雪をかぶった笹の葉と川の流れは水墨画のよう。
ボリューム感、躍動感、カラフルな上半分に対し
下半分は空間が強調される。
当時の版画技術も素晴らしい。 ▼ 明治時代になり浮世絵が廃れだした頃に現れた芳年は最後の浮世絵師といわれるが、日本グラフィックアートの先駆者であり漫画、劇画、アニメの先人でもある。
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日本人
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