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福島原発収束の行程表は前提が崩れている
国民の目をそらす報道は本質を隠したいからに過ぎない。
相次ぐ「誤算」 実現性消えぬ疑問符 「かなり成功するのではないか」。1カ月前、工程表の実現に自信を見せていた東電の勝俣恒久会長。だが、東電は今月に入って1号機で全炉心溶融(メルトダウン)を認め、2、3号機でも全炉心溶融の可能性があると明らかにした。想定より事態は悪化。わずか1カ月で工程表の前提が根底から崩れたことになる。相次いだ「誤算」を受け、工程表はどう更新されたのか。
原子炉冷却
東電が工程表実現への「一番の近道」とする冠水(水棺)作業が最初に始まり、「トップランナー」(経済産業省原子力安全・保安院)とされた1号機で、全炉心溶融という大きな壁にぶつかった。
予想以上に炉内の水位が低いことが判明。燃料棒が溶け落ち、圧力容器下部が損傷しているとみられ、専門家も「圧力容器に穴が開いているなら、もう打つ手がない」と指摘する深刻な事態に陥っている。
当初の工程表では3カ月後の「安定冷却」と、6〜9カ月後の原子炉内の温度を100度未満にする「冷温停止」の達成が掲げられていた。原子炉の冷却に向け、1〜3号機とも格納容器内を水で満たして冷やす冠水が当面の目標だったが、改訂版では「汚染水を処理して原子炉の注水に再利用する『循環注水冷却』を、冠水よりも先に実施する」と見直した。 2、3号機でも、全炉心溶融や圧力容器の損傷が確実になれば、改訂版の「3カ月後までに原子炉の漏洩(ろうえい)箇所の密閉」という目標も、実現性には疑問符がつきまとう。
汚染水処理
事故後、原子炉や燃料貯蔵プールの冷却のために注入された海水や淡水が、高濃度の放射能を含んだまま漏れ出た大量の汚染水。復旧作業の妨げとなっており、汚染水の処理は、工程表の実現性を占う最初の関門とみられてきた。
「道筋を実現する鍵となる」。統合本部事務局長の細野豪志首相補佐官はこう強調。当初の工程表では、3カ月で「保管・処理施設の設置」を実施し、6〜9カ月後に「汚染水全体の抑制」をする目標を掲げた。改訂版でも「6〜9カ月後に汚染水全体の低減」という方針は維持した。
放射性物質の濃度を約1万分の1に下げる浄化施設は6月中旬から稼働する予定で、浄化した水は再び原子炉の冷却に回す。低濃度の汚染水を貯蔵するための仮設タンクの増設も進む。
ただ、原子炉に注水した水が建屋内外に漏れ出しているとみられ、汚染水の量は増加の一途をたどっている。改訂版には地下水への汚染拡大防止も新たに盛り込まれたが、水との戦いに終わりは見えず、工程表が描く道のりはなお厳しい。(原子力取材班)
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▼ 最近出てくる循環冷却のシステムは「使用済み燃料保管プール」に対してのもので、行程表で示されている核燃料本体(もはやメルトダウンからメルトスルー)に対してのものではない。しかしいかにも本体への冷却システムが構築されているような印象を与える。
本体の核燃料は格納容器をつき抜け建屋の床から地中へと溶融しながら下降しているかもしれない。その冷却に水を入れ続けているがその循環システムは作られていない。そもそも燃料がどこにあるか報道もされていない。
収束への工程表はまったく意味がなくなっている、それなのに新しい方法を出さないと言うのは最早あきらめたのか。
菅内閣の元官房参与、小佐古敏荘氏(61)が原発事故に対する政府の対応を痛烈に批判し、
ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューに応じた小佐古氏は、菅内閣は海の汚染や魚への 影響について迅速な分析ができておらず、汚染除去コストを最小限に抑えるために特定の放射能の 危険性を過小評価していると述べた。日本の放射線安全学における第一人者である小佐古氏がメディア の取材に応じたのは、4月に内閣官房参与を辞任して以来初めて。 |
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