日本の奇跡は終わっていない2011.03.18(Fri)
Finhttp://img3.afpbb.com/jpegdata/thumb200/20110314/6956563.jpg日本で起きた地震と津波を伝える映像の中で、最も筆者の心に焼きついたイメージは、自然のひどい破壊力を示す壮絶な映像ではなかった。
もちろん、自然の破壊力はその規模と戦慄において驚異的だった。10メートルの波が猛り狂った獣のように岸に打ち寄せ、車や船、家(中には燃えている家もあった)が丸ごと激しい泥水に放り込まれていく映像をすぐに忘れる人はいないだろう。
また、津波の後に静まり返った陸前高田のイメージをすぐに頭から消し去る人もいないだろう。海辺にあるこの町では、木造の住宅がマッチ棒のように砕け散り、溺れた人々の墓場となっている。
しかし、筆者の頭に一番長く残るだろう2つのイメージは、それよりずっと小さな出来事だ。
大地震でも献身的な行動 1つ目は、マグニチュード9.0の地震がその破壊力を解き放った瞬間のスーパーの様子を捉えた映像だ。商品がきれいに積み上げられた棚が揺れ始めた時、店員たちは慌てて逃げ場を求めたりしなかった。その代わり、醤油の瓶や味噌のパックが床に落ちるのを防ごうとしたのだ(概ね努力は無駄に終わった)。
店員たちの勤勉さは、今ほど困難でない時に人が日々目にする、さりげない献身的な行動を思い出させてくれる。
2つ目のイメージはBBCのカメラマンが捉えた映像で、何より胸を打つものだった。混乱のあまり目が見えていないかのような若い女性が、瓦礫や落ちてきた枝が散乱する土地を茫然と見回している。彼女は乗馬用のズボンを身につけている。少し前まで、自分の馬を走らせていたからだ。
馬はいなくなった。慣れ親しんだ景色も消えた。周辺の様子は見る影もなく、理解を超えるほど変わり果ててしまった。「ここにあるはずのものが、ないんです」。彼女はほとんど独り言のように、こうつぶやいた。
歪んだ鏡にその姿を映し出す日本 筆者自身も今週、よく知る東京に着いた時、多少混乱した感覚を覚えた。地震の震源地から遠く離れ、津波の恐ろしい手が及ばない首都でさえ、日本は歪んだ鏡にその姿を映し出している。
羽田空港から都心までのドライブは20分そこそこしかかからなかった。普段の3倍の速さだ。道路を走る車はほとんどない。ガソリン不足が招いた結果だ、とタクシーの運転手が教えてくれた。このさわやかな春の日に空が美しい青色なのは、車が走っていないためなのだという。
東京中心部の通りはほとんど人けがなく、コンビニエンスストアの棚は半分空っぽだ。オフィスはゴーストタウンと化している。停電や余震で閉じ込められる恐れがあるエレベーターに乗ることは、毎回、多少勇気がいる行動だ。
経済財政政策を担う省庁が入った政府ビルの中は、節電のために照明が暗くなっている。薄暗く、暖房が入っていないロビーに、受付係が2人、揃いの毛布をひざにかけて座っている。
経済財政担当相の与謝野馨氏(72歳)も普段の服装ではなく、青い作業服に長いゴム靴姿だ。内閣が第2次世界大戦後最悪の日本の危機を認識している印だろう。この絶望的な瞬間は日本を奮い立たせることができるかと問うと、与謝野氏は挑むように小さな拳を握り締めてみせた。
東京を覆う厳粛な空気 官僚の深刻な顔つきは、原爆が落とされた後、裕仁天皇がラジオで「耐え難きを耐える」よう国民に呼びかけた1945年当時とそう変わらないはずだ。16日には息子の明仁天皇が例のないビデオ映像でテレビに登場し、「この不幸な時期を乗り越える」ために力を合わせるよう国民に呼びかけた。
厳粛な空気が街を覆っている。人々は横目でテレビを見やり、爆発が相次ぐ福島原子力発電所の溶け出す燃料棒に関する最新情報を見ている。彼らは放射線を心配し、次の余震を心配し、東京都心から遠く離れた郊外の家に帰る電車が走っているかどうか少なからず心配している。
日本の奇跡を生み出し、別の種類の奇跡を守り通してきた国民 だが、こうした奇妙な感覚の中でも、東京には今も心強いほど見慣れた光景がある。タクシーの運転手は今もお辞儀する。車内は今も白いレースで飾られている。日本のトイレの便座は今も温められている(これは欠かせない小さな贅沢だ)。小売店の店主は今も顧客にサービスするために駆け寄ってくる。
東京都心も大きく揺れ、何万人もの人がオフィスで一晩を過ごした(写真は都内のオフィスで地震で倒れた棚)〔AFPBB News〕 友人たちが過去数日間のエピソードを語ってくれた。地震の当日は何万人もの人がオフィスに泊まり、何百万人の人が蟻の行列のように何キロも歩いて自宅に帰った。
月曜になると、電車の運行が限られていたにもかかわらず、大勢の人が何とかして職場に戻ってこようとしたという。
停電や次の大地震に備えて、トイレットペーパーや電池、豆腐がなくなった棚もあるが、人々が買う量を1人当たりパン1斤、牛乳1パックに自主制限しているところもある。日本を知る人、工場で働く従業員や細かな作業に取り組む職人を見たことのある人にとっては、どれも励みになる話だ。
日本はその国民以外にほとんど天然資源を持たない国だ。日本の奇跡を生み出したのは彼ら日本人であり、また、世界がこの国の経済停滞にうんざりし、幻滅した時でさえ、別の種類の日本の奇跡を守り通してきた人々だ。
災い転じて福となす 筆者がこうして原稿を書いている今も、ホテルは新たな余震で揺れている。今の状況は厳しく、恐ろしい。だが、筆者の頭をよぎるのは、もう定年退職している旧友の緒方四十郎氏が今週教えてくれたことだ。
彼は「災い転じて福となす」という日本の諺を引用してくれた。英語では、散文的に「make the best of a bad bargain(不利な状況で最善を尽くす、逆境を乗り越える)」と言われる。日本語では、むしろ「災難を曲げて、それを幸福に変える」というような響きがある。緒方氏は、日本がまさにそれを成し遂げられることを願っている。
By David Pilling
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▼ 東日本大震災以降たくさんの日本への記事がある、国民の民度の高さを賞賛するものと原発事故に関してのものだ。
この記事は日本人がバブル以降の経済停滞にも関わらずその上質な国民性を保持し続けてきた、それは他国にとって奇跡であると書いている。
▼ 自分のBLOGテーマの一つに「日本人とは」というものがあり、こんな千年に一度の日本沈没のような大災害が来るという前提ではなく、少子高齢化による社会活動が停滞するその中で何が大事で何を失くすのかというものだった。
しかしこの大震災で海外からの日本人に対する賞賛は、この国はこの20年で敗戦からの奇跡的な復興を成した国民性は失われていないことを表している。
そしてこの記事は経済停滞という20年を品質を落とすことなく国民性を維持したとう「上質と耐久性を兼ね備えた国民」という評価をしているのだ。
日本の工業製品は上質であり耐久性に富んでいる、それは日本人がその国民性が産み出したものなのだろう。逆に工業製品から推測できるこの他の日本人の特徴は「省エネ」なのだろうか。
▼ これから日本は新しい次元の社会に入っていくと思われる。その機軸は日本人の国民性なのだろう。(良い部分のね)
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2011年03月22日
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関西では分からない被災地住民の心境、被災地では分からない関西の現状
▼ 今日、朝のNHKローカルラジオニュースで茨城県(だった?)から逃げてきた家族が滋賀県(?)の盲学校教師の家へ一時避難を受け入れてもらったと報じていた。
自分が驚いたのは、その家族は関西に親戚や受け入れ先の当てがあるわけではなく親2人と子供3人で自家用車にのり関西へ逃げてきたそうな。途中は車中泊をして関西へたどり着いたという。関西の自治体が避難民の受け入れ斡旋をしているという話を聞いて役所に申し出したのだ。
その家族にとっては現地は居ても立っても居られない心境だし状況でもあったと思われる。一般的には当てがないと見知らぬ土地へは逃げないものだ。そのハードルを恐怖心と物不足が乗り越えてしまった。
▼ その他にも神戸空港に降り立つ一時避難の家族の報道があった。実際にはかなりの人たちが関西へ非難していると思われる。逆に残された人たちは行政がなんとかしてやらないといけない。
被災地では未だに一日に1家族にカップラーメンが一個と500mlのお茶が一本という配給のところもあるとメールが来ていた。この日本で被災して10日以上たつというのに未だ食料がいきわたっていないとは、被災支援がうまくいっていないと言い切れる。
▼ 関西広域連合が主張するように、被災者を一時的にでも関西等へ集団疎開させるべきだ、そこでの被災者支援は各自治体やボランティア、医療関係者に任せて現地の自治体や自衛隊は動けない人たちの支援に集中すべきだと考える。
いつまでも地元の避難所に居て支援物資を運んできてもらい医者に往診してもらう
より身ひとつで良いから関西等の受け入れ自治体にお世話になって、そこで支援を受けることがふるさとの復興や取り残された被災者のためになる。
動ける被災者は覚悟を決めて移るべきだ。
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これでもすぐさま影響が無いと言えるのか、水道水の放射能汚染?基準値はすぐさま健康被害ってずっと飲むんだぞ。
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http://web.sapmed.ac.jp/radiolb/rt/badge/luxel/syokai/gendo/gendo.jpg
文部科学省管轄 「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律施行規則の一部を改正する総理府令」 〜平成12年10月23日 総理府令第119号 「放射線を放出する同位元素の数量等を定める件」 〜平成12年10月23日 科学技術庁告示第5号 厚生労働省管轄 「医療法施行規則の一部を改正する省令」 〜平成12年12月26日 厚生省令第149号 「労働安全衛生規則及び電離放射線障害防止規則の一部を改正する省令」 〜平成13年3月27日 厚生労働省令第42号
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