|
「死亡者の出た大きな事故で大変申し訳ない」。ツアーを手配した大阪府豊中市の旅行代理店「ハーヴェストホールディングス」の橋本卓也専務取締役が29日午後、同社事務所で記者会見して謝罪。「運転中は2時間おきに15分から30分の休憩を取るよう指示していた」と述べた。
午後0時すぎから会見した橋本専務は、集まった報道陣から事故の状況について聞かれ、「事故原因を把握できていない状況。現在、社員を現地に派遣して情報収集している」と硬い表情で話した。
橋本専務によると、河野運転手は27日夜に千葉県を出発し、28日朝に金沢市に到着。同日夜に再び千葉県に向かった。
橋本専務は「交代の運転手はいなかったが、バスの運行状況に法令上の問題はなかったと認識している」と説明した。
ツアーは同社が約6年前から企画し、インターネットなどで客を募集。普段は別のバス会社に運行を依頼していたが、大型連休などの繁忙期には増便し、針生エキスプレスには約1年前から増便分の運行を委託していたという。(産経新聞)
---------------------------------------------------------------------
▼ このバスツアーは金沢から東京ディズニーランドまで一人¥3500だそうだ。
夜、金沢を出発して早朝に着く。かなり安いというか激安レベル。
一体金沢から東京まで一般的な交通手段ならいくらかかるのか、
高速路線バスなら5000円前後、
格安バスツアーは4000円前後、
JR新幹線と特急で12700円ほど、
飛行機なら羽田まで22000円ぐらい。
確かに格安バスは低価格だ。だが運転手がワンマンで運行している。
ちなみに事故を起こしたバスツアー会社は最安値。
WILLER EXPRESS
しかし実際は下請けの「陸援隊」という会社に運行を任せていた。
「無理な運転強要されたことない」 バス運行会社社員 群馬県藤岡市の関越自動車道上り線で29日、高速バスが側壁に衝突し7人が死亡した事故で、車両を運行していた千葉県印西市の「陸援隊」の従業員2人が同日、同社事務所近くで報道陣の取材に応じ、「同僚として申し訳ないと思う」と謝罪した。同社の針生裕美秀社長は早朝の電話で、社員らに「大変なことになってしまったので群馬に行く」と伝え、30日からの仕事も断ったようだという。
取材に応じた2人は、未明までの運転業務を終え事故のことを知って同社まで駆けつけたという。運行管理については、「社長は運転手思いの人。無理な運転を強要されたことはない」と口をそろえた。
2人ともに社歴が浅いうえ、運転手同士が顔を合わす機会は少ないといい、「事故を起こした運転手のことは分からない」と答えた。また、同社では「過去に大きい事故を起こしたなんて聞いたことはない」と戸惑いを隠さなかった。
同社は正社員が5、6人で、繁忙期などで運転手が足りないときは臨時に雇うという。小さな4階建てビルの一室に会社事務所があり、看板はかかっていない。所有するバスを止める駐車場も他の運行会社などともに使っている。
--------------------------------------------------------------------------
▼ デフレで激安が当たり前になった。薄い需要を激安価格で引っ張り出して薄利を得る。ネット上のホームページの作りが良いから安全に安定したサービスを受けられると錯覚してしまう。このバスツアーのサイトは他の価格比較サイトからの誘導でも最初に持ってこられるものだが、運行本数や経路も多く予約も埋まっているように見える。しかしかなり安い。
金沢駅前を深夜23時に出発して千葉のTDLに到着する行程をマップファンで検索してみると。
金沢駅 23:00
|
上越JCT 01:23
|
更埴JCT 02:30
|
藤岡JCT 04:00
|
大泉料金所 04:56
|
志村料金所 05:14
|
葛西ランプ 05:38
|
TDL駐車場 05:44
なんと走行距離504kmでノンストップ6時間44分もかかる、ちなみに料金は10850円。(高速70km/h、一般40km/h)
運転手の運行は2時間ごとに30分の休憩だそうで、1時ごろと3時半ごろに休憩が入るのだろう、しかしGWなど交通量の多い場合は休憩時間をカットしても到着時間を守ろうとする。下請けの会社はそういう労働基準を守れない。今回は休憩をしたのだろうか。
知り合いに大手運送会社の運行管理者がいるが、その会社は長距離の深夜便は下請けを利用する。自分の会社のトラックやドライバーには長距離をさせない。昔は自社便で運行していたが長距離は2名乗車、ドライブレコーダによる管理などコスト面や設定時間の関係から下請けを使うのだそうだ。つまり自社にはコンプライアンスを守らせるのだ、下請けにも守れと指導する。守らないのは下請けのせい、自己責任ということか。そして下請けは仕事のために低賃金で過酷な労働へと追いやられる、だが安全にはコストがかかる、コスト削減の為に安全をカットしてはならない。
▼ ネット販売では送料無料(無料じゃない、単に送り主負担なだけ)という言葉がまかり通っている。密林などもそうだが、○○急便へ入る運賃は物凄く低く設定されているらしい、全国どこへでも200円でお釣りがくる価格とも聞いた。その運賃を集荷、仕分け、継走運行、宅配で分配するのだから低賃金になるのは理解できる。
規制緩和で馬鹿みたいに価格の下がった業界は多い、だがある程度の規制は必要だと思う。特に運輸業界は事故と隣り合わせなのだから、コスト削減を下請けに押し付け後は知らないじゃ済まないだろう。
消費者も運賃には運送業者の安全コストも入っていると自覚すべきだ。ということは最近の格安航空会社も危なくないのだろうかと思う。乗ってみたいけど。
|
過去の投稿日別表示
[ リスト | 詳細 ]
2012年04月30日
全1ページ
[1]
全1ページ
[1]




