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生息地の谷には蛍が乱舞していました
▼ 数年前に見ていた町BBSで自分のマンションの側を流れる○○川の上流にはホタルが生息しているという書き込みがあって実際にその地を訪ねた人もいた。しかしスレッドのお約束として詳しい場所を明かすのはタブーになっていた。
その川の周辺を車で走ると【蛍生息地】の看板があり、その地域の小学校が4年生の理科学習で蛍の幼虫を川に放流していたことも書き込まれていたのだが、現在は行なわれていないとのこと。
▼ ホタルは6月上旬の雨が降りそうな夜、20時から21時にかけて飛ぶという。
そこで思い切って探しに行くことにした。
自分の住むマンションは海から5kmぐらいの場所で、○○川の川幅も20m以上はある、川の両岸には堤防の上を対向2車線道路が走るくらいの街中。そのホタルがいるであろう場所は10kmほど上流、本流に流れ込む支流の先であろうことは予測できた。
そこでグーグルマップで当てをつけてカーナビに入力し夜の19時半に家を出た。
最初の目的地に着いてみればそこは幹線道路から20mほど入った田舎の民家が連なる住宅地、まさかこんな場所ではないと考えもっと山奥へ行こうとUターンを切ろうとした時、小さな橋の上から下を覗く男性がいた。車を停めて駆け寄るとホタルがいるとのこと。幅3mほどの小川に小さな光が点滅しふわふわと浮かんでいる。久しぶりにホタルを見た。3〜4匹が飛んでいる。
男性は川の横の農家に住む人だった、今日は孫が泊まりに来ているのでホタルを見せてやろうと川端に出てきたと言う。やがて子供連れの女性がやってきた、娘さんらしい。その家族と一緒にもう一つの場所に行くことになった。
▼ 次ぎの場所はなんと本流の橋のたもと、ここにも数匹のホタルがいたのだが川幅が10mほどもあり草木が茂っていて近くで見ることが出来ない。子供たちも飽きてきたらしく帰ることにした。
ホタルの噂は結構広まっているらしく、自分達がいた30分ほどでも車が3台ほどやってきてホタルを眺めていた。
▼ 帰るため河口方面に車を走らせようとした瞬間、頭にひらめいた。あの男性の家の前の川は山を巻くようにまだ上流があったはず、ここからは行けないが大回りすればまだ先がある。カーナビを最拡大の25mにしてくるまで行けるところに設定した。5分も走ると未舗装の山道の先に小さな川があった。民家はまるで無い。
車を停める時点でホタルの乱舞が見えた。幅2mほどの小川で片側は山、そこにホタルはいた。自分達がじっとしていると1mぐらいの距離まで飛んでくる、2匹3匹が集まって浮かんでいる。ひと目30匹ほどはいる。
カメラで撮ろうとするが光源が小さすぎて液晶に写らない、自分のカメラは赤外線を出して対象物を捕捉するので赤い光をホタルに当てて闇雲にシャッターを切った。
それが上の画像、50枚以上撮影したのだが上手く撮れなかった。3脚を備え付けたほうが良かったのかもしれないが、そもそもここまでの数がいるとは考えてもいなかった。さきほどの家族と共に見た数匹で満足して帰ってしまうところだった。
次はホタルの撮影方法でもネット検索して行ってみようか、ムービーも持参したのだが真っ暗であった。
こんな近くにこんなホタルの生息地があるとは、満足した夜だった。
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