dunubの窓

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▼ 今日、仕事から帰ってケーブルTVの「火の鳥 黎明編」を見た。
この映画の原作(というか本作の実写版がこれ)は有名な手塚治虫大先生のライフワーク「火の鳥」から作られている。
 そして監督は「東京オリンピック」の市川崑さんだ。

その映像を見た感想は、「なんてチープな映画なのか」である。
そもそも手塚治虫さんの火の鳥は彼のライフワークであり、
彼が考える日本の黎明期と神話の日本書紀を重ね合わせたはなしである。
 彼にとって『火の鳥』を描くということは、彼の日本人観や歴史観を表現することなのだからこの漫画を映画化するにあたってはその彼の日本人観や歴史観を表現すべきだと(当たり前に)考える。

▼ この映画は卑弥呼が統率する(九州であろうと想像できる)邪馬台国でそれを進攻しようとする大陸の勢力、当の邪馬台国、そしてその道化師としての火の鳥伝説を信じて立ち回る2つの集団として描かれている。

 ではこの映画が手塚治虫氏の意図をくみ取って市川崑監督によって撮影されたのか?というと、全く違うだろう。
単にストーリーをなぞりところどころに漫画と実写の融合という当時のはやりをやっただけ。
 見ている人たちにはこの映画が何を伝えたかったのか全く分からない。ひと昔前いや二昔まえの映画だとしても物語を観客に見せるという本質が変わるわけではない。
こんな冗漫な駄作を当時名監督と言われる人が撮ったのなら、時代とは残酷なもので彼の才能は全方位では無かったということだ。

▼ 火の鳥は手塚治虫氏のライフワークであり鉄腕アトム、陽だまりの木と並ぶ最高傑作だ。その彼が黎明編で伝えたかったのは何なのか、そういう視点で『物語を考えなければ、こういう冗漫で何を描いているか分からない目的のない単なる時間の浪費という映画になってしまったのだろう。全く見る値しない、現代ならyoutube素人以下の映画といえる。

昔はこれでよかったのだろうか?
本当に良いとされていたのだろうか?
違うと思う、失敗作ともおこがましい。

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