▼ 悲惨な事故だが自分が同じようなバスに乗らないこともない。
明日は我が身を感じさせられた。
この事故は首都圏から上越の斑尾まで行くスキーバスがあの有名な碓氷峠を越えようとして速度超過で事故したものだ。
碓氷峠と言えば「峠の釜めし」、さらには列車が急こう配を乗り越えるためスイッチバックになっていた本当に有名な難所だ。
漫画の頭文字Dではシルエイティの二人の地元でもある。
自分の想像ではこの運転手は峠の頂上付近から少し行った部分でギアダウンをミスったのではなかろうか?
通常は50km/hの場所でシフトダウンしようとしてクラッチを弾かれた。つまり車輪(軸)側のクラッチの回転が速すぎて合わせようとしたエンジン側のクラッチの遅い回転とマッチせず弾かれた。この状態は1〜2秒の出来事だったが弾かれたクラッチはニュートラルになっている。ニュートラルだとエアブレーキも効かない、スピードは上がっていく、しかし低速ギアは入らない、ブレーキが効かない。この繰り返しが数回続いたのではないだろうか。
高速でニュートラルのまま滑走するバスはすぐにカーブにかかる、今度はハンドルを切らなければ衝突するのでハンドルを切りながら効かないフットブレーキを踏み続ける。そして転落。
もしクラッチを高いやつにチェンジしていればギアが入ったのではないか、そしてエアブレーキも効いた。
この運転手はマイクロバスの運転手からツアーバスの会社に転職したばかりの契約社員らしいが、65歳でも人手不足で即現場に投入させるというバス業界の惨状。
規制緩和で格安ツアーが登場したのは良いが、行き過ぎた価格競争は従業員の酷使やバスなどの整備不備まで行ってしまう。この状態は通販や宅配業界も同じ。
バス業界は規制緩和前と後で運転手の年収が100万円も下がり、他業種に比べても大きく低いらしい。だから新しい若者が入ってこない、20代の運転手は3%もいない。逆に65歳以上は十数%もいるそうだ。
国土交通省はバスの契約に最低契約運賃を設定しているらしいが、今回のバスツアーはそれを大きく下回って契約させている。
何でもかんでも業界の矛盾を現場に押し付けるとこういうことになる。
まだ格安ツアーを放置するのだろうか?