▼ これは良いこと。
以前から思っていたのだが、消費者サービスを追求するあまりその業務に従事している社員(労働者)の労働環境が悪くなるのを放置していたと思う。
「いやなら辞めろ、代わりはいくらでもいる」
「顧客のNEEDSを満足させることが企業に求められている仕事」
「消費者(お客様は)神様です、クレームは絶対に起こしてはいけない」
こういう間違った論理がまかり通っていた、日本の失われた25年、デフレに苦しみ単に消費者の本当の姿を見ず、出てくるノイジ―マイノリティに対して野放図に言うことを聞くから、そしてそのクレームの代償を現場に押し付ける無能経営者。
経営者は誰のために企業を経営しているのか?
消費者の為?
それじゃその企業に勤めている社員は使い捨て?
消費者が求めるサービスに対して、自分の企業の社員が潰れると理解していて、潰れてもかまわないから消費者のいうことを聞けと?
それは企業経営じゃない。
行き過ぎたサービスはどこかでストップさせるべき。
この
宅配業界の問題はどこか牛丼戦争と似ている。
コストカットばかり追求し、24時間営業なのに深夜はたった一人で営業させて、その待遇は請負で何時間働かせてもかまわないと。
さらに客に出すメニューは従業員がたくさん手を掛けなければいけないような状態。それをやらせる経営者。
「できなければ辞めろ、代わりはいくらでもいる」
本当にそう思ってる?
現在の労働市場じゃ、単なる強がりだね。
代わりなんていないから。
だからレストランチェーンのガストは24時間営業を止めるし、このクロネコヤマトも社員の労働時間の短縮のため、消費者の利便性を削っていく。
行き過ぎた消費者迎合のサービスのために従業員に過度な労働を課す時代はとうに終わっている。
今は優秀な人材を確保しなければ成り立たないぎりぎりの状態まで来ている。その人が辞めてしまったらそのその以上の人材は来ない。
そういう時代に突入している。
自分はこのクロネコヤマトの決断に賛成。
・時間帯指定の12〜14時は出来ないこととする。
・再配達の20〜21時の時間帯を廃止し、18〜20時と19時〜21時の2パターンとしその受付終了時間を19時とする。たぶんこうなると思う。
現在の宅配市場はクロネコが50%、佐川が20%、佐川はとっくに18〜20と19〜21のクロスにしている。
業界の7割がそうすれば他社も追随するだろう。
お客さんは不満?
自分が19時までに帰れないというのは、自分の責任、決して運送会社の責任ではない。例えば百貨店が19時で閉店する、自分は19時までにその場所に行けないだから閉店時間を伸ばせと?
自分が電車の最終に間に合わない、だから最終電車ももう30分遅らせろと?
一部の消費者は言うかもしれない。
お前のところは不便だから、他社を使うよ、お前らは経済活動の負け犬だから、自分の要求を満たしてくれる会社はあるから。
本当にそうだろうか?
牛丼戦争で自分が一杯150円で食べられないなら他に行くよ、食わしてくれるところはいくらでもある?
行き過ぎたサービスは是正されるべき。
宅配業界がその臨界点に来ていると思う。