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▼ 日本中の桜の名所はソメイヨシノで構成されていることが多い。
ところがソメイヨシノという桜の品種はクローン品種なのだ(知っている人も多いだろうが)。ソメイヨシノは花は咲かせるが種は発芽しない、さくらんぼが出来る桜ではない。ソメイヨシノは日本原産種のエドヒガン系の桜とオオシマザクラの交配で生まれたと考えられる日本産の園芸品種であるとwikiも書いている。江戸末期に江戸の染井村で作られたので当時の(今も)桜の名所吉野山の名前を貰い染井吉野(ソメイヨシノ)となったという。
▼ ソメイヨシノは種から増やせる品種ではないので接木などで増やしたもので、つまりは極わずかの木からクローンとして増やしている。これが桜の花を咲かせる時期が同じとなる理由で桜前線という現象もこのせいだ。
▼ それでは巷で言われているように、ソメイヨシノの寿命は60年でありクローンであるが故、日本中の桜が一斉に枯れてしまうというのは本当だろうか。日比谷花壇さんのhpに見解があった。
つまりクローンであるが故、隣に生えている桜の木を自分と認識し排除しない、どんどん枝を伸ばし花を咲かせるということだ。だが、それが逆に日照不足をもたらし40年を過ぎるとマイナス面が多くなる。
これが60年寿命説の根拠なのだ。
【クローンであるが故の見事な咲きっぷりと日照不足に拠る衰え】成育特性から生じる問題 一巨大化と枝葉の密生、そして樹勢衰退−以前私たちはサクラの名所といわれる2ケ所のソメイヨシノの並木で成育状況調査を実施し、樹齢と危険度との相関を考察したことがあります。対象とした本数は千本を超し、危険度は幹や枝の腐朽の進行状態から4段階で評価しました。危険度が大きくなるということは、枯れ枝が多くなったり、幹や枝に腐朽した部分が多くなることを示しています。
この調査結果から、ソメイヨシノは加齢とともに危険度が増すことが分かりました。特に樹齢40年を超えると、危険度2以上の占める割合が極端に増え、さらに加齢とともに危険度の高いものが占める割合が大きくなります。 両調査地とも植栽間隔はほぼ10mで、隣り合うソメイヨシノ同士は、樹齢30年ほどで枝が重なり合っていました。この現象はソメイヨシノが接ぎ木で増やされた同一クローンであることに起因します。隣り合うソメイヨシノは、固体は異なっていても同一クローンであるために、双方から伸びた枝は自分自身であると認識し合い、隣からの枝を支障なく自分の樹冠の中に受け入れています。その一方で樹冠上部の枝は、陽光を求めて上へ上へと可能な限り伸びます。しかし、やがて重なり合った枝は日照不足となり、徐々に枝枯れを起こし始め、これが引金となり、樹勢衰退が始まります。この時の樹齢が40年頃ではないかと推定できます。さらに悪いことには、植えられて40年も経つと名所にもなります。多くの花見客が訪れ、サクラの根元を踏みつけるようになったり、人が歩きやすいように太枝を剪定したり、歩道整備なども行ったりします。このことがいっそう樹勢衰退を促し、腐朽菌の侵入を許すことになります。 寿命は環境がつくる植物はもともと自己再生能力が動物よりもあります。挿し木で木を増やすことができることでお分かりかと思います。樹木の寿命は成育する環境によって大きく左右されます。そしてその環境は人が作っているのです。
もともと人が接ぎ木をして作って植えてきたソメイヨシノです。人が手を掛けないとソメイヨシノは弱ってしまいます。その時期は植えられて40年経ったころからで、弱り始めて何も手を掛けずにいれば衰退はいっそう進み、60年経った頃には無残な姿になってしまうでしょう。これが寿命60年といわれる所以だと想像しています。 私たちを楽しませてくれるソメイヨシノを60年で絶やすわけにはいきません。そのためにも植えっぱなしにせず、地元の人たちと一緒になって樹木医もその状態をチェックし、見続ける必要があるのではないかと、私はサクラが咲く時期になると特に思いを強くします。 -------------------------------------------------------------
▼ ソメイヨシノが盛んに接木され植えられたのは戦後と言う。ところが戦後はもう70年になろうとしている。各地にある桜は確かに老木も多いが植えられて間もない若木もある、実際のところそれらが一斉に枯れてしまうとは思えない。つまりは桜が接木であれ植樹された環境が寿命に左右するのだ。スタンドアローンの桜は長生きするということか。
いつまでも美しい桜を保護する人たちに感謝します。
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