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群馬県の関越自動車道で大型バスが道路脇の壁に衝突し乗客7人が死亡した事故で、 逮捕されたバスの運転手が、道路運送法で禁止されている「日雇い」で働いていた疑いが あることが、国土交通省関東運輸局の特別監査で明らかになり、関東運輸局は バス会社の安全管理に問題があるとみて調べています。
高速バス事故 再発防止に安全運行の徹底を 格安競争が激化し、安全が置き去りにされていたのではないか。
大型連休まっただ中の4月29日未明、群馬県の関越自動車道で、ツアーバスが道路左側の防音壁に衝突し、乗客7人が死亡、39人が重軽傷を負う悲惨な事故が起きた。
防音壁が車体を裂くように突き刺さり、バスはほとんど原形をとどめていない。事故の衝撃の大きさを物語っている。
バスの運転手は居眠りをしていたと話している。警察は自動車運転過失致死傷容疑で逮捕状を取るとともに、運転手が勤務している千葉県のバス会社を捜索した。事故原因を徹底的に究明することが必要である。
今回のツアーは28日夜に金沢市を出発し、29日朝に東京ディズニーランドに着く行程だった。大阪府の旅行会社がツアーを企画し、ネットを通じて乗客を募集、バス会社に運行を委託した。
こうしたバスツアーは、航空機や鉄道に比べて格安な料金と、ネットで簡単に申し込める手軽さが若者を中心に人気を呼び、急速に利用者を伸ばしている。
2000年以降の規制緩和で、新規参入が容易になったこともあり、バス事業者数は急増し、10年度で約4500に上る。
一方で、競争激化による運転手の過重労働など、安全面の課題が問題視されていた。懸念が現実になったと言える。
今回のケースでは、運転手は1人で、交代要員はいなかった。国土交通省の規則などは、運転手の1日当たりの運転時間と走行距離の上限を定めている。
バス会社は「運行上の問題はなかった」と説明しているが、徹夜で長距離をたった1人で運転することが適切だったのだろうか。
運行管理の問題点を洗い出すことが重要だ。
運転手の勤務時間超過など、バス事業者の違反行為は常態化しているとの指摘もある。国交省の対策は後手に回っていたと批判されても仕方あるまい。
事故の再発を防止するため、国交省は事業者に対する監査体制を強化し、安全運行の徹底を図らねばならない。
現行法では、ツアーを企画した旅行会社が乗客に対する安全責任を負わないことも問題だ。「旅行会社に安全コストを無視した計画を提示された」といったバス業界側からの苦情も少なくない。
ツアーバスの安全運行のため、旅行会社も法的責任を負う仕組みを早急に整えるべきである。
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関越道事故 河野容疑者「ホテルで寝たり起きたり」 空白の8時間半、何が… 「居眠りをした。疲れていた」。河野化山(こうの・かざん)容疑者(43)はこう供述しているという。あやふやなアナウンスをしたり、頻繁に急ブレーキをかけたという河野容疑者の「疲れ」の原因は何か。事故前日に仮眠を取ったホテル滞在中の「8時間半」が事故原因の解明の鍵を握りそうだ。なぜ運行指示書にはなかったルートを利用したのかも、謎として残されている。
事故前から居眠り運転の兆候はあった。「急ブレーキをかけたりしていた。心配だった」。運転席に近い最前列左側の座席で一命を取りとめた乗客の女性(23)はこう話す。 女子大生(21)は「左右に揺れていて事故が起きるのではないかと思った」と振り返る。「3回休憩した。1回15分くらいだった」(容疑者の供述)。その際、ハンドルに突っ伏して寝る容疑者の姿が乗客に目撃されている。 河野容疑者は事故2日前の4月27日から乗務。それまで3日間程度は休暇だったとされる。27日夜に客を乗せ東京ディズニーリゾートを出発、28日朝にJR金沢駅に到着した。乗客を降ろし、午前8時ごろに石川県白山市のホテルにチェックインした。 午後4時半にチェックアウトするまでの「空白の8時間半」について、河野容疑者は「寝たり起きたりしていた」と供述。睡眠が十分取れたかは不明だ。チェックアウト後から出発までについては「食事をしたりして時間をつぶした」と供述しているという。 河野容疑者が33人を乗せ金沢駅を出発したのは午後10時10分。11時20分にJR高岡駅で12人を乗せたバスは北陸道へ入った。 「車内アナウンスがあやふやだった」と乗客は証言する。捜査幹部によると、河野容疑者は難しい日本語は分からないという。 河野容疑者側に示された運行指示書には、北陸自動車道から上信越自動車道を経由して東京ディズニーリゾートに向かう計510キロの一般的なルートが示されていた。だが、実際には、35キロ遠回りの北陸道から長岡ジャンクション(新潟県)経由で関越道に入る計545キロのルートを走行していた。当時、渋滞などは発生していない。河野容疑者は繰り返しカーナビの画面を確認していた。なぜ遠回りになるルートを選んだのか。「金沢駅から高岡駅。高岡駅から高速道路に乗った。(乗った)インターチェンジの名前は忘れた」との供述にとどまっており、解明はこれからだ ------------------------------------------------------------------------------
▼ この関越道バス事故の報道が続くにつれ、本当に行き過ぎた規制緩和が原因とは考えられなくなった。規制緩和しただけで放置したことが問題なので、工場派遣労働を緩和しただけで安全ネットを作らなかったことに似ている。
まず、第一にこの運転手自体に大きな問題点がある。上の記事にあるように日雇い契約であり運行管理が成されていない。
この運転手は中国からの帰化らしいが日本語はほとんど読めなかったらしい、そして言葉を話すことも不自由、カーナビの案内音声も理解できず、高速道路の掲示板を読むことも出来ない。もともと中国人観光客用のバス運転手だったという。
これでは高速道路を走行中に目的地に向かって満足に走れるだろうか。
さらにこの運転手は千葉ー金沢を往復勤務しているのだが、勤務を始めた27日夜までは「3日程度の休暇」としているが、実際は中華料理店を自営しているのだから昼間の仕事をしていたとしても不思議ではない。Wワークを行なっていたわけで、そのうちの一つが深夜バスの運転手と言う乗客の安全に責任を負うものであったわけだ。
▼ 日雇いでなく常雇いであれば、コントロールもされており勤務と勤務の間の日は基本休憩に当てられるだろうし、夜勤主体なだけに昼間は寝るということになる。
しかしこの運転手は臨時の日雇い運転手なだけに、昼間の仕事の合間に深夜運転をする、これでは疲労で眠くなるわけだ。こんな運転手のバスに乗るなんて自殺行為、いやこんな運転手を雇う会社が運行管理が出来ていない。
▼ 小泉竹中改革により規制緩和された業界の一つが運輸業界だ。
トラック業界、タクシー業界、バス業界などだいたい以前の倍の事業者が発生した。その結果個人の収入は半減したとされるが、業界従事者は倍増して雇用の流動化を促している。宅配業界は高い運賃の規制の中にいたが、緩和され価格競争の中インターネットの普及と共に通信販売が爆発的に広まった。アパレルの販売点数はもはや店頭販売を通販が抜き去ったと言う。(自分も規制緩和の業界だが)
昔は宅配を含むトラックの運転手といえば、頭が丸坊主で首にタオルを巻いた893まがいのイメージが強かった、しかし現在は黒猫ヤマトのCMにTOKIOが使われるように接客業の割合が多くなった。これも通販の荷物をお客に手渡す対面販売の要素を強く意識されるようになった。規制緩和で宅配の運転手は「運ちゃん」から「販売員」になったようなものだ。
それでは規制緩和されたのに、逆にトラック業界は正社員ばかりになったのかというと違っていて、運行管理をする大手運送会社の下請けに系列化されたのだ。
系列化した元請が業務品質まで管理する、宅配しかり引越ししかり。
このバス会社はバス運行の品質管理をやっていない、下請けのバス会社が持ってくる日本語も読めない話せない分からない数年前に帰化したものでさえ運転免許があれば運行させる状態。
監督官庁はここのところを抑えないと。
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事件事故
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「死亡者の出た大きな事故で大変申し訳ない」。ツアーを手配した大阪府豊中市の旅行代理店「ハーヴェストホールディングス」の橋本卓也専務取締役が29日午後、同社事務所で記者会見して謝罪。「運転中は2時間おきに15分から30分の休憩を取るよう指示していた」と述べた。
午後0時すぎから会見した橋本専務は、集まった報道陣から事故の状況について聞かれ、「事故原因を把握できていない状況。現在、社員を現地に派遣して情報収集している」と硬い表情で話した。
橋本専務によると、河野運転手は27日夜に千葉県を出発し、28日朝に金沢市に到着。同日夜に再び千葉県に向かった。
橋本専務は「交代の運転手はいなかったが、バスの運行状況に法令上の問題はなかったと認識している」と説明した。
ツアーは同社が約6年前から企画し、インターネットなどで客を募集。普段は別のバス会社に運行を依頼していたが、大型連休などの繁忙期には増便し、針生エキスプレスには約1年前から増便分の運行を委託していたという。(産経新聞)
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▼ このバスツアーは金沢から東京ディズニーランドまで一人¥3500だそうだ。
夜、金沢を出発して早朝に着く。かなり安いというか激安レベル。
一体金沢から東京まで一般的な交通手段ならいくらかかるのか、
高速路線バスなら5000円前後、
格安バスツアーは4000円前後、
JR新幹線と特急で12700円ほど、
飛行機なら羽田まで22000円ぐらい。
確かに格安バスは低価格だ。だが運転手がワンマンで運行している。
ちなみに事故を起こしたバスツアー会社は最安値。
WILLER EXPRESS
しかし実際は下請けの「陸援隊」という会社に運行を任せていた。
「無理な運転強要されたことない」 バス運行会社社員 群馬県藤岡市の関越自動車道上り線で29日、高速バスが側壁に衝突し7人が死亡した事故で、車両を運行していた千葉県印西市の「陸援隊」の従業員2人が同日、同社事務所近くで報道陣の取材に応じ、「同僚として申し訳ないと思う」と謝罪した。同社の針生裕美秀社長は早朝の電話で、社員らに「大変なことになってしまったので群馬に行く」と伝え、30日からの仕事も断ったようだという。
取材に応じた2人は、未明までの運転業務を終え事故のことを知って同社まで駆けつけたという。運行管理については、「社長は運転手思いの人。無理な運転を強要されたことはない」と口をそろえた。
2人ともに社歴が浅いうえ、運転手同士が顔を合わす機会は少ないといい、「事故を起こした運転手のことは分からない」と答えた。また、同社では「過去に大きい事故を起こしたなんて聞いたことはない」と戸惑いを隠さなかった。
同社は正社員が5、6人で、繁忙期などで運転手が足りないときは臨時に雇うという。小さな4階建てビルの一室に会社事務所があり、看板はかかっていない。所有するバスを止める駐車場も他の運行会社などともに使っている。
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▼ デフレで激安が当たり前になった。薄い需要を激安価格で引っ張り出して薄利を得る。ネット上のホームページの作りが良いから安全に安定したサービスを受けられると錯覚してしまう。このバスツアーのサイトは他の価格比較サイトからの誘導でも最初に持ってこられるものだが、運行本数や経路も多く予約も埋まっているように見える。しかしかなり安い。
金沢駅前を深夜23時に出発して千葉のTDLに到着する行程をマップファンで検索してみると。
金沢駅 23:00
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上越JCT 01:23
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更埴JCT 02:30
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藤岡JCT 04:00
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大泉料金所 04:56
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志村料金所 05:14
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葛西ランプ 05:38
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TDL駐車場 05:44
なんと走行距離504kmでノンストップ6時間44分もかかる、ちなみに料金は10850円。(高速70km/h、一般40km/h)
運転手の運行は2時間ごとに30分の休憩だそうで、1時ごろと3時半ごろに休憩が入るのだろう、しかしGWなど交通量の多い場合は休憩時間をカットしても到着時間を守ろうとする。下請けの会社はそういう労働基準を守れない。今回は休憩をしたのだろうか。
知り合いに大手運送会社の運行管理者がいるが、その会社は長距離の深夜便は下請けを利用する。自分の会社のトラックやドライバーには長距離をさせない。昔は自社便で運行していたが長距離は2名乗車、ドライブレコーダによる管理などコスト面や設定時間の関係から下請けを使うのだそうだ。つまり自社にはコンプライアンスを守らせるのだ、下請けにも守れと指導する。守らないのは下請けのせい、自己責任ということか。そして下請けは仕事のために低賃金で過酷な労働へと追いやられる、だが安全にはコストがかかる、コスト削減の為に安全をカットしてはならない。
▼ ネット販売では送料無料(無料じゃない、単に送り主負担なだけ)という言葉がまかり通っている。密林などもそうだが、○○急便へ入る運賃は物凄く低く設定されているらしい、全国どこへでも200円でお釣りがくる価格とも聞いた。その運賃を集荷、仕分け、継走運行、宅配で分配するのだから低賃金になるのは理解できる。
規制緩和で馬鹿みたいに価格の下がった業界は多い、だがある程度の規制は必要だと思う。特に運輸業界は事故と隣り合わせなのだから、コスト削減を下請けに押し付け後は知らないじゃ済まないだろう。
消費者も運賃には運送業者の安全コストも入っていると自覚すべきだ。ということは最近の格安航空会社も危なくないのだろうかと思う。乗ってみたいけど。
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