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最近ちょっと仏教的な考え方に惹かれるところがありまして、「因果にこだわるな ひろさちや著」という本を読みました。仏教における「因縁」「因果」「縁起」について、かなりわかりやすく説明している著書です。
本書でちょっと面白いと思ったのが、「般若心経を写経していたおじいさんが交通事故にあった話」です。普通、写経をすれば何かしらご利益があると考えます。ところが写経をしていたにもかかわらず、このおじいさんは交通事故に遭ってしまいました。
これは写経という行為には功徳がない、つまり写経をやっても意味がないことなのかどうか、という問題です。
著者によれば、この場合、写経は数多くの「因」のひとつに過ぎず、「果」としての交通事故に直接つながるものではない、といいます。冷静に考えれば当り前の話です。写経と交通事故に何かしら因果関係を見出すのは常識的に無理です。
つい私たちは悪いことが起きると「日頃の行ないが悪いからだ」などと考えてしまいますが、これも間違った考え方ということになります。良いことをしていたとしても、悪いことが起こることもあるからです。
「じゃあ般若心経の写経には意味がないのか?」という問いには、「写経をすること自体が喜び」なのだ、ということでしょう。写経をしたことに対して、ご利益などの「果」を求めるというのは、動機が不純な気がします。行為自体がすでに「果」であるべきなのでしょう。
まあ私は写経などはしたことがありませんし、今のところ興味もありませんが。しかし、あと何十年か経って生きていたとしたら、やるかもしれませんね。老後の楽しみとして。
そのとき「写経をすること自体が喜び」と考えられるくらいに、デキたお年寄りになりたいものです。
本当のところ、もし老後に何か趣味にするとしたら「写経」よりも「写生」なんかが良いかな、と考えています。長生きできて、なおかつ生活に多少ゆとりがあればの話ですが。
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アマゾンになかったので、ひろさちやさんの別の本を何冊か注文しました。面白そうな気がしたもので。
2011/2/16(水) 午前 10:42
どうも日本人だからなのか、歳をとってきたからなのか、「仏教的」な考え方に惹かれるところがあります。
ひと昔前は「老荘的」な考え方にかぶれていたのですが…(^^;)
2011/2/16(水) 午後 2:25 [ ヒガシ ]