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隠蔽捜査(今野敏)

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面白いって評判を聞いてメモってて古本屋に立ち寄った時に見かけたので買って持ってたんですが、
評判どおりめちゃくちゃ面白いですねぇ〜!文庫にもなってるし自信を持ってお薦めできます☆
「このミステリーがすごい2008」で4位にランクインされてる『果断』は本作の続編です。
ちなみに、『果断』は先月土曜ワイド劇場で映像化されてたんで、
本は読んでないんですが2時間ドラマで見ました。それについてはまたこの記事の後半で語ります。

作品の内容は殺人事件の犯人が警察官かもしれず、
それをどう処分するかもみ消すかを主人公を含む警察官僚が右往左往するお話です。
終わってみれば事件自体は大したことないんですが、
本作、何が面白いって主人公の警察庁総務課長、竜崎のキャラですね。
息子に東大以外は大学と認めず進学させず、家庭は妻の仕事と決め付けるこの男、
言葉尻だけ羅列すればそんな男が主役で何が面白いんだって思いますが、
案外人間味があります。金や利権のためのキャリアじゃなくて、
責任のある仕事がしたいがためのキャリアと愚直なまでに考えるこの男は官僚の鏡かもしれません。
実のところ、息子が不祥事を起こしていなかったらこんな捨て八な行動はとらなかったんでしょうが、
捨て八であるが故うまく事が運んだとも言えます。
警察のために身を粉にして、いざとなれば警察機構のために命を捨てれると言い切る男、
小学生の頃、ただのガリ勉だったとは思えませんよ^^
この作品で僕が感動したのは小学生の頃の幼なじみの伊丹との命のやりとりじゃなく、
家族内の事件を話し合いで解決した後の奥さんの対応でもなく、
官僚組織の部下の厚い信頼でした。
『果断』の方のテレビドラマ、もう録画データ消してしまったから確認できませんが、
谷岡が出てるかどうかと私服警察官の戸高がどんな感じで活躍してるか意識して見たかったですw

で、本書の話は終わりにしてテレビドラマで見た『果断』の話ですが、
陣内孝則が竜崎で、伊丹は柳葉敏郎なんですが、
ギバちゃん何とか踊る大捜査線の室井管理官のイメージ変えるためにか
ちっこい竹刀を常に持ちあるいてました…。
あんな観光地のお土産屋さんで売ってそうな物を仮にも刑事部長が持ってるのは変やわ〜。
それやったら普通のサイズの竹刀にしたらエエのにw
ドラマって事で2時間に納めるの難しいし、きっと本の方がより内容があって面白いと思いますが、
何か2より1の方が面白いような気がしないでもないです。
どちらにしろ、キャラ付けありきの作品だと思うんで、1ありきの2だと思いますけどねぇ。
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隠蔽捜査あらすじ(ってか読んでない人はほぼネタバレなんで読まないでね)

 竜崎伸也は、警察庁のキャリア官僚。警察活動に関するあらゆる政策課題を担当する長官官房総務課長の要職にあり、陰で“警察組織の番犬”と呼ばれるほど日ごろから組織の威信保持に腐心し、同時にキャリア特有の自負心を持っている。家族は妻の冴子とOLの長女・美紀、浪人生の長男・邦彦の4人で、家庭のことはほとんど妻に任せきりになっていた。
 ある夜、足立区千住で広域暴力団の構成員・保志野が射殺されるという事件が発生した。
 翌朝、テレビのニュースでこの事件を知った竜崎は、登庁直後に部下の総務課広報室長・谷岡から、意外な事実を聞かされる。被害者の保志野は、十年前に江戸川で起きた陰惨なアベックリンチ殺人事件の犯人の一人で、前年の暮れに少年刑務所から出所したばかりだというのだ。
 この事件は4人組による犯行で、そのうち保志野ら三人は当時まだ少年だったことから凶悪犯罪にもかかわらず5年から10年の不定期刑ですでに出所し、主犯格の男だけが収監されたままとなっていた。
 なぜこのような重大な情報が自分のもとに上がってこないのか。竜崎はやはりキャリア官僚である警視庁刑事部長の伊丹俊太郎に連絡を取る。竜崎と伊丹は実は小学校の同級生なのだが、当時、伊丹から“イジメ”に遭っていた竜崎は、いまだに伊丹に対して屈折した思いを抱いていた。
 竜崎は、伊丹に会い詰問するが、伊丹はすでに警察庁の刑事局に報告済みだという。竜崎はその足で警察庁刑事局捜査一課長の坂上のもとに向かうが、竜崎の抗議に坂上は、暴力団同士の抗争事件だから、官房総務に報告する必要はないと、取り合おうとはしない。
 一方、伊丹の信頼厚い警視庁捜査一課長の田端も、事件は暴力団同士の抗争によるものと判断、その線で捜査を進めるが、思わしい証言は得られない。
 数日後、さいたま市内のスナックで従業員の水戸が射殺される。水戸もやはり、10年前の事件の犯人の一人だった。
 この事件の発生により捜査本部は方針を転換、10年前の事件の関係者を洗い出すこととなった。そして田端は、捜査一課のベテラン、池谷、大沢、両刑事に10年前の事件の被害者の親族を訪ね事情聴取するよう命じる。
 やがて、2件の射殺事件はアベックリンチ殺人事件の捜査に関係した警察官の犯行ではないかという疑念が浮かび上がってくる。もし本当に犯人が警察官だったら、いかに義憤に駆られた上での犯行だとしても警察の威信はどうなる? 竜崎も伊丹もそれぞれの立場から苦悩の末の決断を下そうとする。
 ところがそんな中、竜崎は思わぬ衝撃に襲われる。浪人中の息子・邦彦が自室でヘロインを吸っているのを見つけてしまったのだ。竜崎は、邦彦が有名私大に合格したにもかかわらず、自分の出身校である東大を目指すよう邦彦を説得し浪人生活を強いていた。邦彦に良かれと思ってやったことが裏目に出てしまったのか? 
 だが、もしこの事実が明るみに出れば竜崎のキャリアとしての将来は閉ざされてしまう。妻にも告げることのできない苦悩を、竜崎は伊丹に打ち明けたのだったが…。


果断あらすじ(こちらもほぼネタバレw)

 警察庁長官官房総務課長というエリート警察官僚であった竜崎伸也は、息子の不祥事のため降格人事を受け、大森中央署署長に赴任していた。
 膨大な書類のヤマへの判押しを繰り返していた着任間もない日、管内で強盗殺人という大事件が発生した。車で逃げた容疑者に緊急配備を敷き、刑事課、交通課、地域課の各課長らを署長室に待機させて自ら陣頭指揮を取り出した。副署長の貝沼をはじめ皆は反発の感情を抑えながら従った。
 大森中央署が属する第二方面本部の野間崎管理官が、緊急配備に手抜かりがあったため容疑者を取り逃がしたと怒鳴り込んできた。話の通じない野間崎にあきれ果て、彼の上司である警視庁の伊丹刑事部長を電話で呼び出し、その手を借りて撃退した。居合わせた署の幹部たちは呆気に取られて見ていたが、伊丹とはキャリア官僚の同期というだけでなく、警察内部の不祥事件を隠蔽しようとした伊丹の窮地を竜崎が救ったという経緯があった。
 強盗殺人事件の捜査が始まって間もない時、ケンカ騒ぎで駆けつけた小料理屋の中から拳銃の発砲があった、という一報が飛び込んできた。今度は小料理屋夫婦を人質に取った拳銃立てこもり事件か、と大森中央署はまたしても緊張した。
 本庁からは刑事部捜査一課特殊班係・SITといわれる誘拐や立てこもりなどを扱うスペシャルチームが駆けつけた。伊丹刑事部長も乗り込んできて指揮本部が立ち上げられ、事件現場では前線本部が置かれ、竜崎は本部長としてそこに詰めた。
 一方、発見された強殺犯の車から小料理屋の銃弾と一致するカラ弾倉が見つかり、強盗殺人事件と立てこもり事件の犯人が一緒であると分かった現場はいっそう緊張を高めた。前線本部から小料理屋への説得電話には全く応答が得られず、いざというときのことを考えた竜崎は、テロ事件などの武装制圧を目的とする警備部所属のスペシャルチーム・SATに出動を要請した。
 そんな時、携帯に娘の美紀から「母さんが血を吐いて倒れたので救急車を呼んだ」と連絡が入った。「父さんは戻れないから、頼む」と、竜崎は子どもたちに妻・冴子のことを託すしかなかった。
 妻への心配を断ち切るように銃声音が一発、…二発。「突入の許可を!」とSAT…。竜崎に決断の時が迫って来た!

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閉じる コメント(24)

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気になってる作者なんですよね〜^^
面白いみたいですね。ということで後半の記事スルーしちゃいました。すみません(笑)今度読んでみます

2008/11/18(火) 午後 10:03 トホホ 返信する

おもしろそうやん!

ネタばれの部分は読んでないんで、今度図書館で見つけたら
絶対借りの作品だよね!

2008/11/18(火) 午後 10:20 [ - ] 返信する

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、、、ちっちゃい竹刀。。。確かに(;一_一)<鋭いツッコミ〜

2008/11/19(水) 午前 1:40 かじら 返信する

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ドラマは見ていないのですけれど、面白そうな興醒めしそうな、何だか微妙な感じですね^^小説の方は新鮮な驚きに溢れていて非常に楽しめました。なるほど、確かに部下との関係も読み応えのあるところですよね。

2008/11/20(木) 午前 1:02 よも 返信する

本書は最初、竜崎のキャラが鼻につきムカついてムカついて投げ出したくなりましたが、我慢した甲斐があり、最後には彼に愛を感じるほどに( ̄ー ̄)ニヤリ
二冊ともトラバさせて下さいね(*・∀-)☆

2008/11/20(木) 午前 8:20 金平糖 返信する

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すっかりブームとなってますね、このシリーズ。これは今年の掘り出し物の第1位かも^^たしかに順番通りに読んで竜崎のキャラを理解すれば2はなお面白い^^

2008/11/21(金) 午前 1:14 ゆきあや 返信する

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>ゆきあやさん絵、文庫でお手軽で面白くて、ほんといつも読書ブロガーさんには感謝ですw冴さんありがとうw

2008/12/14(日) 午後 8:24 気まぐれ 返信する

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>金平糖さん絵、竜崎、テレビで果断を先に見てたんで改心するのわかってたんで最初から愛着持って見れましたw

2008/12/14(日) 午後 8:26 気まぐれ 返信する

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>よもさん絵、きっと小説の方が面白いでしょうが、火サスの割りには(こんな言い方して良いもんなのかw)観れましたよw

2008/12/14(日) 午後 8:27 気まぐれ 返信する

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>カジラさん絵、ちっこい竹刀なんてほんとどこにも観ないですよねぇw

2008/12/14(日) 午後 8:28 気まぐれ 返信する

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>ボヤキさん絵、自信を持って薦めれますのでぜひネタバレ読まずに本を先に読んでくださいw

2008/12/14(日) 午後 8:28 気まぐれ 返信する

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>オヤジさん絵、文庫ですから持ち運びもお手軽ですし古本でも簡単に見かけますんでぜひw

2008/12/14(日) 午後 8:29 気まぐれ 返信する

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>ベルさん絵、あんな上司なのに(悪くはないけど)部下の信頼あつくてほんと心にじーんときました☆

2008/12/14(日) 午後 8:30 気まぐれ 返信する

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>メロディさん絵、陣内が竜崎でもよくよく考えてみたら結構はまってましたよ^^
果断の文庫、来年には出るでしょうね、楽しみですね☆

2008/12/14(日) 午後 8:32 気まぐれ 返信する

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>aofuさん絵、警察モノってもう使い古された感じしますが案外まだまだ新ネタあるもんです^^

2008/12/14(日) 午後 8:33 気まぐれ 返信する

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>ばんびさん絵、竜崎の仕事の熱心さはほんと勉強になりますw
陣内さんでもいけてましたよ^^

2008/12/14(日) 午後 8:35 気まぐれ 返信する

ドラマでもやってたんですか!陣内&柳葉さんっていうのも豪華なコンビですねぇ。
変人も徹底すると尊敬すらしてしまいそうになりました(笑)
まだ読み始めたばかりなので、とりあえず1の方だけトラバさせてくださいね。

2009/5/20(水) 午前 0:47 mrt 返信する

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>mrtさん絵、2しか見てませんが、火サスですがドラマもなかなかの出来でしたよーw
3まで、きっと楽しめる事でしょう☆

2009/5/20(水) 午前 2:24 気まぐれ 返信する

2も読みましたよ〜後1冊っていうのが哀しいくらいです・・・(泣)
竜崎のような生き方って働いてるとなかなかできないんだろうなぁ。と思いつつ、まっすぐな姿勢はそのままでいてほしい・・・と願ってます。
2もトラバさせていただきますね!

2009/9/8(火) 午後 0:58 mrt 返信する

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>mrtさん絵、後1冊ですが多分まだシリーズとして続くと思うんで、思い切って3も読んじゃってください☆3は笑えると思いますよw
竜崎って不器用だけどある意味その不器用な姿勢で起用に警察組織を渡ってますねぇ^^

2009/9/8(火) 午後 8:52 気まぐれ 返信する

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