ちけん坊のブログ

日頃の仏事での出来事や感じた事などを綴っています。写真は花や虫を中心に自然の風景を掲載しています。

祈りの風景

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過去帳の戒名から見える事

私が住職をしている常瀧寺は、明治二年に火災に遭っている。その時に過去帳などすべて焼けてしまったようであるが、先代の時に総代さまが檀家を一軒ずつ回って位牌の戒名を書き写して一冊の過去帳にまとめられた。従って古くは江戸時代からの戒名もあるが、すべてではない。

その頃から私の代になるまでに四人の住職がおられたことになるが、それぞれの戒名で時代背景や戒名をつけた住職の技量が垣間見える。ただ昔は裕福でない家が多かったのだろう。差別戒名こそないが、ほとんどが信士信女だ。高度経済成長の真っ只中にあった先代の時が一番良い戒名がついている。

私が住職になってからは戒名の格下げを望む方が増えているが、寺の護持運営を考えると気軽には応じられない。戒名の種類に応じて寺の護持費が違うからだ。急激な過疎化によって檀家数も減ってきている中で、戒名割という制度を見直して均等割りに代える必要に迫られている。私が住職の間は寺の運営も何とかなるが、次の代は寺の存続も視野に入れながらかなり難しい運営を強いられるだろう。

※山肌の日陰のせいか、紫陽花が今頃咲いている。
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