|
無謀にも時代劇のシナリオを書いちゃってます。お暇な時に、良かったら、読んで下さい。
八代将軍、吉宗公の時代、剣の腕は天下無双、でも仲間には臆病で、弱虫を装う、少々、おっちょこちょいの浪人・拾佐が、世の中の悪に立ち向かいます。
主な登場人物・・拾佐(貧乏な浪人)、甚六(お清の父)
お清(行方不明の父を探す・目の不自由な少女)
本間主全(普請奉行)、相模屋伝兵衛(豪商 木材石商)
片山(普請奉行所 与力)
シナリオ・「痛快時代劇・・風の拾佐(じゅうざ)」・(15)
〇町の通り 拾佐、猛スピードで駈け抜ける。通行人の着物や暖簾が揺れる。
だいぶ遅れて、留吉たちが追いかける。
留吉「なっ、なんて速さだよ、まるで疾風だぜ。」
喜助「ハァハァ、人間じゃないね、ありゃ。」
〇普請奉行 本間主全の屋敷の門前
拾佐、急ブレーキで止まり、ジャンプして塀に飛び乗り、中に消える。
〇本間主全の屋敷 中庭
お清、甚六が、中庭中央に座らされている。
その隣に与力の片山左内が鞭を持って立つ。
正面の廊下の上に、普請奉行の本間主全、相模屋伝兵衛、用心棒の倉井鯖之
介が立つ。
片山「甚六。散々、手間どらせおって、例の書付を何処に隠した。」
甚六「あの書付は、あんたらがどれだけ資材をごまかして公金を騙し取ってい
たかを証明する大切なものなんだ。誰が渡すもんか!」
〇片山、甚六の顔を鞭で打つ。
甚六「ぐぇっ。」甚六、吹き飛ぶ。
〇お清、手探りで甚六の前に立ちはだかる。
お清「やめろ、ちゃんに何をする。」
甚六「おっ、お清、あぶない。」
〇甚六、お清を引き戻し抱き締める。
片山「バカ者、貴様に指示した普請方同心も、すでにこの世にはおらんのだぞ。
誰がお前の言うことを聞くと言うのだ。」
相模屋「なかなか頑固そうですねぇ。どうです、片山様、その娘の方に聞かれ
ては・・?」
片山「うむ、そうだな。」
〇片山、お清を引き寄せる。
甚六「まっ、待て、この子は何も知らないんだ。責めるなら、俺をやれ。」
相模屋「だったら、早く吐いちまいな。本間様もご退屈だ。」
片山「よいか甚六。よく見ておけ。」
〇片山、お清を鞭で打とうと、手を振上げる。
甚六「まっ、待ってくれ。分った。分ったから、お清には手を出さねぇでくれ。」
片山「よしよし、観念したなら、書付、何処にあるか早く申せ。」
甚六「そっ、その子の帯の中に・・」
片山「何、この娘の帯の中だと・・。」
〇片山、お清の帯の太鼓の部分を手で探り、袋を取り出し、中を開け、3冊の
綴りを取り出す。
片山「おぉ、これだこれだ。ありましたぞ、お奉行。」
相模屋「今まで、散々てこずらせてくれましたねぇ・・。」
本間「全く、こんな虫けらのために、危なく首が飛ぶところだったわい。ええぃ、
もう、こ奴らに用は無い、目障りだ。早いところ始末致せ。」
片山「はっ。」
〇片山 甚六の前で刀を抜き、上段に振りかぶる。
次回へ続きます
|