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シナリオ・「時代劇・・風の拾佐」

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 無謀にも時代劇のシナリオを書いちゃってます。お暇な時に、良かったら、読んで下さい。

 八代将軍、吉宗公の時代、剣の腕は天下無双、でも仲間には臆病で、弱虫を装う、少々、おっちょこちょいの浪人・拾佐が、世の中の悪に立ち向かいます。

主な登場人物・・拾佐(貧乏な浪人)、甚六(お清の父)
        お清(行方不明の父を探す・目の不自由な少女)
        本間主全(普請奉行)、相模屋伝兵衛(豪商 木材石商)
        片山(普請奉行所 与力)清太郎(町奉行所 同心)
        大岡忠助(町奉行に就任前)、徳川吉宗(八代将軍)


 シナリオ・「痛快時代劇・・風の拾佐(じゅうざ)」・(18・完結)

〇廊下奥から、大きな笑い声がして、将軍、徳川吉宗の登場。全員、ひれふす。

吉宗「皆の者、ご苦労であった。城内に巣食う悪が育つのは、
  全て予の責任じゃ。お清坊と言うか苦労をかけて済まなかったな。」
お清、甚六「はっはー。もったいない。」
吉宗「ところで、十郎左衛門、忠相からお主が江戸にいると聞いて、会える日
  を楽しみにしておったぞ。どうだ、また、昔、紀州の時のように予の側で
  暮らさぬか?」
拾佐「恐れながら、上様。十郎左衛門とは、一体誰の事にございます。
   拙者、そのような名、一向に聞き覚えがございません。」
吉宗「フフ、あくまで白を切るか。相変らずの無礼者よのぉ。だが、お役ご免
   も顧みず、旗本屋敷に乗り込む、そこの同心のような仲間がおっては、
   それも、分らんでもないがな。水野、うらやましい限りじゃのぉ。」
水野「御意にございます。」
清太郎「ははー。」

吉宗「だが、十郎左衛門、世間には、まだまだ悪がはびこっておる。
   いつの日か、この忠相と共に、予の手足となって、働いてもらうぞ。
   その時まで十分、羽を伸ばしておくがよい。」
拾佐「はっはー。」
清太郎(独り言)「一体、何者なんだ、拾さんは?」
〇拾佐、頭を少し上げて、吉宗を見つめ笑う。
 吉宗、甲高く笑う。

〇町の通り
 拾佐、清太郎、お清、甚六が並んで帰っている。
おせん「おーい、拾さ〜ん。」
〇遠くから、おせん達がふらふらして近づく。
留吉「やっと、追いついたぜ。拾さん、足が早過ぎるぜ。ずいぶん、探したぜ。」
辰「ほんとだ。旦那も急にいなくなったんで、びっくりしましたぜ。」
おせん「本当、弱い癖に一人で突っ走って行くんだもの。
   心配したよ、でも、皆んな、無事のようだね、よかった。よかった。」
拾佐「おぅ、丁度、清太郎さんが来てくれてね。助かったよ。」
おせん「あらっ、清太郎さん、傷はもういいの?えらく早かったねぇ。」
清太郎「拾さんのお陰で大した事がなかったよ。俺も休んでたら、拾さんが血
    相変えて走っていったんで、後を追ってきたというわけさ。」
辰「水臭いなぁ。旦那ァ。一声、掛けておくなさいよ。」
清太郎「いゃあ、辰、悪かった。すまん、すまん。」

喜助「それで、あの悪人どもはどうなった?よく無事で抜け出せたなぁ。」
○清太郎、真相を話そうとするが拾佐に止められる。
拾佐「なぁに、この清太郎さんが町方を連れて来てくれて、一網打尽と御用に
   してくれたぜ。」
喜助「そりゃあ、何よりだな。大手柄だな、清太郎さん。」
辰「さすがは、うちの旦那だよ。うん、うん。」
一同「よかった、よかった。」肩を叩き合う。
〇拾佐、清太郎に目配せする。
留吉「どうだい、お清坊のちゃんも見つかったことだし、今日はおせんちゃん
   のおごりでパァーといかねぇか?」
おせん「あぁ、いいともさ、たらふく飲みな。」
一同「そう、こなくっちゃあ。さぁ、帰ろう。」

〇皆とはしゃぎながら歩く拾佐。途中、石川道場の看板を見つける。
拾佐「おっと、みんな、先に帰っててくんな。」
喜助「ここは、武芸大会で拾さんを負かした鬼の織部のいる道場じゃないか。
   一体、ここに何の用だい。」
拾佐「ん? ちょっとね。」
〇拾佐、道場の玄関をくぐり、中へと消える。

〇数分後、道場の玄関 拾佐、道場から出てくる。
 拾佐の手中には十五両の小判がある。武芸大会での八百長の金である。
 拾佐(独り言)「これでお清坊の目が治せるな。
         ふぅ、今日もいい風が吹いてきたぜ。」
〇拾佐、十五両を懐にしまい、空を見上げながら画面奥へ歩き出す。

 江戸の町、空は青空。通行人が行き交う。

「おわり」のエンドマークが画面奥から浮き上がる。


 何とはなく、長編になってしまいました。
 これまで、お付き合い下さった方々、誠に、誠にありがとうございました。

 無謀にも時代劇のシナリオを書いちゃってます。お暇な時に、良かったら、読んで下さい。

 八代将軍、吉宗公の時代、剣の腕は天下無双、でも仲間には臆病で、弱虫を装う、少々、おっちょこちょいの浪人・拾佐が、世の中の悪に立ち向かいます。

主な登場人物・・拾佐(貧乏な浪人)、甚六(お清の父)
        お清(行方不明の父を探す・目の不自由な少女)
        本間主全(普請奉行)、相模屋伝兵衛(豪商 木材石商)
        片山(普請奉行所 与力)、清太郎(町奉行所 同心)
        大岡忠助(町奉行に就任前)


        シナリオ・「痛快時代劇・・風の拾佐(じゅうざ)」・(17)

〇拾佐、相模屋たちを追おうとする。
 用心棒、倉井鯖之介、拾佐の前に立ちはだかる。

倉井「これで、誰はばかることなく、貴様を切れるな。」
拾佐「・・。」うんざりした様子。
〇倉井、肩ひざをついて、逆袈裟切りを狙う。
 拾佐、刀で受け止める。
 倉井、柄の頭から小刀を飛び出させ、刀を回転させる。
 拾佐、倉井の脇差を抜き取ると、自分の刀を地面に突き刺して、
 そのまま倉井の頭を飛び越え、空中で回転しながら、倉井の右肩を切る。
 倉井、刀を落しゆっくりと前に倒れる。
清太郎「強い、拾さん。あんた、本当は・・。」

〇拾佐、相模屋たちを追いかけ廊下に駆け上がる。
 廊下の奥から、本間主全、相模屋、片山、大岡に中庭廊下まで押し戻される。
 拾佐と大岡、詰め寄りながら、3人を挟み撃ちにする。
 廊下の奥から、大岡忠助の顔が現れる。
大岡「遅れてすまぬ、十郎左衛門殿。」
拾佐「おぉ、大岡殿。」
〇本間と片山、反転し拾佐に襲いかかる。
 拾佐、一瞬に片山の着物の腹部を切り、中の書付が落ちる。
 そして、本間と片山を峰打ちし、廊下から中庭に落す。
 大岡、相模屋を峰打ちし、中庭に落す。
 本間、片山、相模屋、並んで庭にうずくまる。
 周りの侍は、皆、片付いている。
 大岡、廊下に落ちた書付を拾う。

〇拾佐、相模屋達に切りかかる。
大岡「待て、切るな。十郎左衛門殿。気持ちは分かるが、如何に悪人と言って
   も、法の裁きを受けさせ、天下に知ら示ねば、ご政道が成り立たん。
   ここは、我慢してくれ。」
拾佐「大岡殿、罪を憎んで人を憎まずてぇ諺があるが、こいつ等のような悪人
   にゃ、それは通用しねぇよ。まして俺には通用しねぇ。
   すっぱり切られた方が、こいつ等も往生出来るってぇもんだ。覚悟しなっ。」
本間、相模屋、片山「ひぇー。」
本間「まっ、待て、こんな虫けらごときに加担して何になる。わしに付けば、
   金ははずむぞ。仕官も叶えよう。どうじゃ、もっと良い暮らしができるぞ。」
拾佐「虫けらたぁ、笑わせるぜ、うじ虫共。てめぇらにゃあ、返す言葉も
   もったいねぇぜ。金なら、たんまり地獄へでも持っていくんだな。」
〇相模屋達3人、立ち上って逃げようとする。

大岡「止めるんだ、十郎左衛門。」
〇拾佐、相模屋達三人の前に立ちはだかり、刀をすばやく上下、斜めに数回振
 り落とす。
 相模屋達の髷が落ち、ハラハラと着物が細切れになって落ちていき、
 3人は、ふんどし姿になって座り込む。
大岡「すっ、すごい。まさに風を切るがごとし。」大岡、生唾を飲み込む。
○清太郎、信じられないような顔。

〇拾佐、お清のもとに走る。
拾佐「お清坊、お清坊、済まねぇ。」
○お清の口元がかすかに動く。
お清「んっ、うーん。拾兄ちゃんかい。」
拾佐「おぉー、お清坊、ちゃんもここにいるぜ。」
〇拾佐、お清の胸元を探り、弾丸を受け止めている鉄の薬容器を引き出す。
拾佐「なんてこったい、ちくしょう、助かった。
   あの先生、やっぱり日本一の名医だぜ。」
甚六「お清ぉ〜」
清太郎「よかった、よかった。」

〇廊下奥から 大目付、水野守利と、その後から普請方吟味役の門倉籐衛門が
 役人に付き添われて現れる。
 庭に、ニ十人程大目付配下の捕り方がはいる。
 拾佐、清太郎、お清、甚六、中庭に正座して構える。
 本間、水野に走り寄り、足元にすがりつき、
本間「こっ、これは大目付の水野様。くっ、曲者でござる。
  はっ、早くこの者達の成敗を。」
○水野、本間を蹴り返し
水野「・・。たわけ者。普請奉行、本間主全。相模屋と結託し、御上からの請
  前工事を一手に独占し、工事代金を吊り上げては、不正に公金を着服して
  おったこと、この吟味役、門倉にて報告がなされておるわ。」
主全「何を申されます。水野様。」

大岡「見苦しいぞ、本間主全。この書付が動かぬ証拠である。それに、相模屋
   からは、賄賂の相手先を記した覚書まで押収してるんだ。」
本間「相模屋、貴様、そのような覚書まで残しておったのか?」
相模屋「覚書を残しておかないと寝首をかかれますからねぇ。」
拾佐「悪党同士の絆ってなぁ、悲しいねぇ。」
大岡「覚書には、他にも幕臣の名前が数多く書かれている。これから、その幕
   臣達にも厳しい詮議がなされるだろうよ。」
水野「本間主全、それに相模屋、もはや、極刑は免れ得まい。潔く観念致せ。」
〇本間、相模屋、片山、観念して前にうずくまる。
 周りの役人、3人を引き立て下がる。

〇廊下奥から、大きな笑い声がして、将軍、徳川吉宗の登場。全員、ひれふす。

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 無謀にも時代劇のシナリオを書いちゃってます。お暇な時に、良かったら、読んで下さい。

 八代将軍、吉宗公の時代、剣の腕は天下無双、でも仲間には臆病で、弱虫を装う、少々、おっちょこちょいの浪人・拾佐が、世の中の悪に立ち向かいます。

主な登場人物・・拾佐(貧乏な浪人)、甚六(お清の父)
        お清(行方不明の父を探す・目の不自由な少女)
        本間主全(普請奉行)、相模屋伝兵衛(豪商 木材石商)
        片山(普請奉行所 与力)、清太郎(町奉行所 同心)


        シナリオ・「痛快時代劇・・風の拾佐(じゅうざ)」・(16)

○片山 甚六の前で刀を抜き、上段に振りかぶる。
片山「うっ。」
○片山の手に、石つぶてが当たり、刀を落とす。
 拾佐、片山の横に飛び移り、片山の顔を殴る。
 片山、よろけて本間の前の廊下に屈みこむ。
片山「なっ、何だ貴様。うっ、う〜む、貴様、あの工事現場であった浪人者だな。」
拾佐「お清坊、もう大丈夫だ、安心しな。」
お清「その声は、拾佐兄ちゃんだね。」
〇拾佐、甚六とお清を、自分の後ろに立たせる。
拾佐「人の皮を被った化け物ども、どこまであこぎを重ねりゃ気が済むんでぃ。
  だが、もう、いけねぇよ、てめぇら、許さねぇから、覚悟しな。」
本間「旗本屋敷に一人で乗り込むとは、とんだ愚か者だな。望み通り返り討ち
  にしてくれるわ、曲者だ、皆の者、出合え、出合え!」
〇三十人ほどの侍が、拾佐たちをとり囲む。
拾佐「良いか、俺から離れるんじゃねぇぜ。」
本間「殺れ、殺ってしまえ!」

〇周囲の侍達が、一斉に切りかかる。
 拾佐、向かってきた一人の侍の刀を取って、すぐに、一人、ニ人と峯打ちで
 倒す。
拾佐「おいおい、あんたら、こんな主人に忠義するこたぁねぇんだぜ。止めと
  きな怪我するだけだぜ。」
〇侍、次々に拾佐に襲いかかる。
 拾佐、向かい来る侍を一人、ニ人と倒し
拾佐「ちっ、侍は頭が固くていけねぇなぁ。」
〇拾佐、バッタバッタと峯打ちで倒していく。
 侍が数人になったところで、一発の銃声。
銃声「ダーン」
〇銃弾が、拾佐の脇を抜けて、後ろのお清の胸に当たる。
 拾佐、ハッとして後ろを振り返る。
甚六「おっ、お清ぉ。」
〇甚六、倒れ込むお清を抱き抱える。
 拾佐、片膝を着いてお清を見る。
お清「折角、ちゃんとも会えたし、目も治ると喜んでたのにねぇ・・。」
〇お清、甚六の腕の中で動かなくなる。
甚六「お清、お清ぉ、しっかり、しっかりしろ。」
拾佐「お清ぉ。くっそぉ、てめぇらぁ。」

〇拾佐、相模屋達に向き直ると、鬼の形相で相模屋達に近づいていく。
 相模屋、拾佐に銃口を向けている。
銃声「ダーン。」
〇拾佐、刀を正眼に構え、銃弾を刀に当てて方向を変え、横の侍に当て、侍を
 倒す。さらに、相模屋たちににじり寄る。
片山「ひぇー、こっ、こいつ、短銃の弾をはじき返しやがったぞ。なんて野郎
  だ。」
相模屋「そっ、そんな馬鹿な。」
〇銃声「だーん。だーん。」伝兵衛、短銃を四発連続して撃つ。
 拾佐、刀で弾道をずらし、横の侍に当てる。四人の侍、倒れる。拾佐、さら
 に近づく。
本間「こ奴、人間か?」
〇相模屋、弾がなくなった短銃を拾佐に投げる。拾佐、短銃を刀で真ニつに切
 る。
相模屋、片山「ひぇーっ。」
〇本間、相模屋、片山、屋敷奥へと逃げる。拾佐、奥へと追いかける。
拾佐「くそっ、逃がすか。」
○拾佐、廊下に駆け上がろうとした時、清太郎、駆け込んでくる。
清太郎「拾さん、待たせたな。」
拾佐「おぉ、清さんか、あんたは手を出しちゃいけねぇ。ここは旗本屋敷だ。
  町方のあんた、お役ご免になっちまうぞ。」
〇清太郎、侍の剣を払いながら、拾佐に近づき
清太郎「水臭いぞ、拾さん。こんな時に役に立たない十手なら、さっさっと奉行
   所に返してやるよ。」
拾佐「なっ、何だとしょうがねぇなぁ。済まねぇ、それじゃ、お清坊たちを頼む。」
〇拾佐、相模屋たちを追おうとする。
 相模屋用心棒、倉井鯖之介、拾佐の前に立ちはだかる。

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 無謀にも時代劇のシナリオを書いちゃってます。お暇な時に、良かったら、読んで下さい。

 八代将軍、吉宗公の時代、剣の腕は天下無双、でも仲間には臆病で、弱虫を装う、少々、おっちょこちょいの浪人・拾佐が、世の中の悪に立ち向かいます。

主な登場人物・・拾佐(貧乏な浪人)、甚六(お清の父)
        お清(行方不明の父を探す・目の不自由な少女)
        本間主全(普請奉行)、相模屋伝兵衛(豪商 木材石商)
        片山(普請奉行所 与力)


        シナリオ・「痛快時代劇・・風の拾佐(じゅうざ)」・(15)

〇町の通り 拾佐、猛スピードで駈け抜ける。通行人の着物や暖簾が揺れる。     
 だいぶ遅れて、留吉たちが追いかける。
留吉「なっ、なんて速さだよ、まるで疾風だぜ。」
喜助「ハァハァ、人間じゃないね、ありゃ。」

〇普請奉行 本間主全の屋敷の門前
 拾佐、急ブレーキで止まり、ジャンプして塀に飛び乗り、中に消える。

〇本間主全の屋敷 中庭
 お清、甚六が、中庭中央に座らされている。
 その隣に与力の片山左内が鞭を持って立つ。
 正面の廊下の上に、普請奉行の本間主全、相模屋伝兵衛、用心棒の倉井鯖之
 介が立つ。
片山「甚六。散々、手間どらせおって、例の書付を何処に隠した。」
甚六「あの書付は、あんたらがどれだけ資材をごまかして公金を騙し取ってい
  たかを証明する大切なものなんだ。誰が渡すもんか!」
〇片山、甚六の顔を鞭で打つ。
甚六「ぐぇっ。」甚六、吹き飛ぶ。
〇お清、手探りで甚六の前に立ちはだかる。
お清「やめろ、ちゃんに何をする。」
甚六「おっ、お清、あぶない。」
〇甚六、お清を引き戻し抱き締める。

片山「バカ者、貴様に指示した普請方同心も、すでにこの世にはおらんのだぞ。
  誰がお前の言うことを聞くと言うのだ。」
相模屋「なかなか頑固そうですねぇ。どうです、片山様、その娘の方に聞かれ
   ては・・?」
片山「うむ、そうだな。」
〇片山、お清を引き寄せる。
甚六「まっ、待て、この子は何も知らないんだ。責めるなら、俺をやれ。」
相模屋「だったら、早く吐いちまいな。本間様もご退屈だ。」
片山「よいか甚六。よく見ておけ。」
〇片山、お清を鞭で打とうと、手を振上げる。

甚六「まっ、待ってくれ。分った。分ったから、お清には手を出さねぇでくれ。」
片山「よしよし、観念したなら、書付、何処にあるか早く申せ。」
甚六「そっ、その子の帯の中に・・」
片山「何、この娘の帯の中だと・・。」
〇片山、お清の帯の太鼓の部分を手で探り、袋を取り出し、中を開け、3冊の
 綴りを取り出す。
片山「おぉ、これだこれだ。ありましたぞ、お奉行。」
相模屋「今まで、散々てこずらせてくれましたねぇ・・。」
本間「全く、こんな虫けらのために、危なく首が飛ぶところだったわい。ええぃ、
  もう、こ奴らに用は無い、目障りだ。早いところ始末致せ。」
片山「はっ。」
〇片山 甚六の前で刀を抜き、上段に振りかぶる。

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 無謀にも時代劇のシナリオを書いちゃってます。お暇な時に、良かったら、読んで下さい。

 八代将軍、吉宗公の時代、剣の腕は天下無双、でも仲間には臆病で、弱虫を装う、少々、おっちょこちょいの浪人・拾佐が、世の中の悪に立ち向かいます。

主な登場人物・・拾佐(貧乏な浪人)、おせん(小料理屋の女将)
        お清(行方不明の父を探す・目の不自由な少女)
        留吉(大工)、甚六(お清の父)、喜助(瓦版屋)


        シナリオ・「痛快時代劇・・風の拾佐(じゅうざ)」・(14)

〇試合場、拾佐、対戦者Dと正対。
 おせん達は、清太郎を奥に運んでおり、試合場から離れている。

審判「始め。」
〇観客の野次がいっせいに拾佐に飛ぶ。
観客「出てきたぞ。このおとぼけ野郎。ワハハ。今度はどうやって勝つつもり
  だぁ。」
対戦者D「こいっ、拙者には、貴様のインチキ剣法など通用せぬぞ。覚悟致せ。」
〇対戦者D、ニ刀流で拾佐に悠然とにじり寄る。
 拾佐、対戦者Dに近寄り、瞬時の早業で、対戦者Dの頭部を打つ。
 対戦者D、立ったまま気絶する。
審判「始め、おっ、おい、始めんのか。」
〇拾佐、対戦者Dの周りを「えぃ、やっ」と木刀を振りながら、
 遠巻きに回っている。
 対戦者D、ぴくりともせずつっ立ったまま。
審判「おい、どうした。」
〇審判、対戦者Dの肩をポンと叩く。
 対戦者D、ゆっくりと前に倒れ込む。
審判「おっ、おい、どうした。しっかりしろ。」
〇審判、何度か対戦者Dを揺り動かすが動かない。拾佐の勝ちを宣言。
観客「この野郎。今度はどんな手を使ったんだ。運のいい野郎だぜ、
  全く。ワハハハハ。」

〇拾佐、観客の大変な人気に、中央で両手を上げて応えている。
 おせん達が、清太郎を休ませて試合会場に戻ってくる。
おせん「何だい、ありゃあ。まさか、また拾さんが勝ったんじゃないだろうね。」
喜助「まさか、いくらなんでも、そう何度も奇跡は起こらないだろう。」
留吉「いや、待てよ。相手が倒れてるとこ見ると、やっぱり拾さんが勝ちやが
  ったよ。まさに奇跡だねこりゃあ。それにしても、えれぇ、人気だ。」
喜助「でも、その運もここまでだ。決勝は、清太郎さんでも歯がたたなかった、
  あの鬼の織部だぜ。ここで負けてた方が、拾さんには良かったかもな。」
留吉「ところで、おせん、お清坊は、何処行ったんだ?」
おせん「あらっ、さっきまで、ここにいたんだけどねぇ。あたい、その辺、ち
   ょっと探してくるよ。」

〇人気の無い回向院本堂裏 拾佐と織部が向かい合う。
織部「お主は、わしと決勝で戦う相手ではないか。まさか、わしに手加減する
  よう頼みに参ったのではあるまいな。」
拾佐「言いにくいことだが、実はそうなんだ。勝ちを譲るから、賞金を折半し
  てもらえまいか。どうしても、金が必要なのだ。」
織部「勝ちを譲るだとぉ、たわけたことを申すな。今までの試合を見ていなか
  ったのか。貴様とわしとでは、天と地ほどの開きがあるわい。八百長など、
  貴様も武士なら恥を知れ。決勝では、思いっきり、叩きのめしてやるから
  覚悟いたせ。」
〇織部、拾佐とすれ違い、立ち去ろうとする。
 拾佐、引きとめようと、織部の肩に手をおく。
拾佐「ちょっ、ちょっと待って」
○織部、刀を抜いて
織部「貴様、これ以上の、愚弄は許さんぞ。剣も満足に使えぬ貴様と、取引な
  どできるか。試合前に、ここで成敗してやるから覚悟いたせ。」
拾佐「待っ、待て、早まるな。」
織部「くどい。」
〇拾佐、織部の繰出す剣先を数回かわす。脇差を抜き、すぐに鞘に収める。
 織部の袴が下に落ちる。
織部「ハァー」きょとんとして、棒立ち。
 拾佐、また脇差を抜き、すぐに鞘に収める。織部のふんどしの下方がハラリ
 と落ちる。
 織部、呆然として、手足が震えている。
拾佐「すまん。お主も、俺みたいな奴に、大衆の面前で負ける訳にはいかんだ
  ろう。道場の名にも傷がつく。頼む、折半してくれぬか。」
織部「わっ、分った。不本意ではあるが、お主がそこまで懇願するなら仕方あ
  るまい。おっ、お主を助けてやるとしよう。」
拾佐「かたじけない。恩にきる。」
〇織部、袴をかかえて、すばやく走り去る。

〇決勝戦 拾佐と織部、正対している。
喜助「なんだかんだで、いよいよ決勝まできちまったよ。拾さん。」
留吉「まさか、ここまでくるとはなぁ。また奇跡が起きないかなぁ」
〇試合が始まる。

審判「始め」
〇何度か 木刀を合わせ、拾佐吹っ飛ぶ。
留吉「やはり期待するほうが、いけなかったな。」
喜助「えっ、おめぇ、少しは期待してたの?」
〇拾佐、逃げ回る。織部、追いかける。
観客「おいおい、また、追いかけっこが始まったぞ。ワハハハハ。
   逃げ場はないぞぉう」
審判「おい、決勝だぞ。もう少し、まともな試合ができんのか?」

〇拾佐、織部に接近し、耳打ちする。
拾佐「もうこの辺で、いいでしょう。」
〇織部、うなづき、拾佐を追い詰め、拾佐の胴に一閃する。
 拾佐、吹っ飛び、気絶する。
審判「一本、それまで。」
〇織部、正面主催者方向を向き、肩膝をつく。
観客「げぇーっ、やっぱり駄目だったかぁ。」(ため息)

○留吉と喜助、拾佐に走って近づき、抱きかかえる。
留吉「大丈夫かい。拾さん。だから無理するなって言ったのに。」
〇おせん、倒れている拾佐に駆け寄る。
おせん「大変だよ、お清ちゃんが、やくざ者に連れていかれたよ!」
拾佐「何ぃ、お清坊が連れて行かれたぁ?」
〇拾佐、すっくと立ちあがる。
留吉「ちょっと、拾さん、何ともないのかい、あれほど強く決められたのに。」
〇拾佐の腹から、数冊の黄表紙(本)が落ちる。
喜助「なる程、これなら、大丈夫だ。」
拾佐「おせん、お清坊をさらったのはどんな奴だ。」
おせん「ありゃぁ、確かこないだ、うちの小料理屋で暴れたやくざ者だよ。そ
   れから、鞭を持った身なりのいい侍もいたよ。」
拾佐「何、鞭を持った侍・・。よしっ。」
〇拾佐、走り去る。
留吉「拾さーん、一人で行ってどうすんだよぉ。」
〇一同、拾佐を追いかける。

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