|
無謀にも時代劇のシナリオを書いちゃってます。お暇な時に、良かったら、読んで下さい。
八代将軍、吉宗公の時代、剣の腕は天下無双、でも仲間には臆病で、弱虫を装う、少々、おっちょこちょいの浪人・拾佐が、世の中の悪に立ち向かいます。
主な登場人物・・拾佐(貧乏な浪人)
お清(行方不明の父を探す・目の不自由な少女)
倉井鯖之介(浪人・相模屋の用心棒)
シナリオ・「痛快時代劇・・風の拾佐(じゅうざ)」・(8)
〇町の通り 拾佐とお清、とぼとぼと歩く。
拾佐「がっかりするなよ。お清坊。今度は、もっと、マシな先生に診せてやる
からな。」
お清「ありがとう拾佐兄ちゃん。でも、あたいは大丈夫だよ。あたいの他にも、
目の悪い人は、世間にいっぱいいるからね。」
拾佐「お清坊、おめぇは偉いなぁ。」
〇人気の無い通り 刀を抜いた5人の黒頭巾の浪人が、拾佐たちを取り囲む。
拾佐 お清を背後に隠しながら
拾佐「こりゃ、どうやら、人違いでもなさそうだな。今日は、少し腹の虫が悪
いんだ。すまねぇが手加減しねぇよ。お清坊、俺から離れるんじゃねぇぞ。」
〇5人の浪人が一斉に切りかかる。
拾佐、浪人の一人から刀を奪い、五人を一瞬に峰打ちにし、奪った刀を投げ返す。
拾佐、奥で見ていた網笠の倉井鯖之介に声をかける。
拾佐「安心しな、峯打ちだよ。どうだぃ、そこにいる旦那もかかってくるかい。」
○倉井、ゆっくりと拾佐たちに近寄り、刀のつばに手をかける。
倉井「みごとな腕だな。」
○倉井、ゆっくりと拾佐ににじり寄る。
拾佐(独り言)「う〜む、こいつは、少し強いかもね。」
〇倉井、いきなり拾佐の眼前で片ひざをつき、身をかがめると同時に、刀を下から
振り上げる。
拾佐、体をひねりながら片ひざをつき、脇差の柄で、倉井の刀を受け止める。
拾佐「逆袈裟か、さては、あの普請方同心を切ったのは、おめぇだな。」
倉井「・・・。」
〇倉井、刀を受け止められたまま、刀の柄の底から小刀を飛び出させ、そのま
ま刀を回転させ、拾佐に切りかかる。
拾佐、後ずさりしようとするが、後ろのお清に遮られ、左腕を切られる。
拾佐の着物の袖が切れて、左腕から血がしたたり落ちる。
拾佐(独り言)「ちっ、何て事をするんだ。着る物、これしかないんだぞ。」
お清「拾佐兄ちゃん、大丈夫。」
拾佐「なぁに、心配いらねぇよ。」
〇倉井、拾佐に詰め寄る。
背後から男女の大声が聞こえてくる。
大声「誰かぁ、人殺しぃ。誰かきてくれぇ。」
倉井「ちっ、邪魔が入ったか。」
〇倉井、浪人達、立ち去る。
次回へ続きます
|